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黄色い涙 / 嵐

黄色い涙 /犬童一心

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DVD

旧作

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解説・ストーリー

 永島慎二の名作コミックを基に、人気グループ“嵐”の主演で映画化したノスタルジックな青春群像ドラマ。高度成長期の東京を舞台に、夢を追って不器用にもがき続ける若者たちの美しくもホロ苦い青春模様を優しく見つめる。東京オリンピックを翌年に控えた1963年の東京。阿佐ヶ谷のアパートに暮らす漫画家の青年・村岡栄介は、病気の母を郷里の富山から東京の病院に入院させるため、3人の若者に声を掛け協力を乞う。こうして出会った4人の若者、栄介、歌手の井上章一、画家の下川圭、小説家の向井竜三。やがて彼らは栄介のアパートでその日暮らしの共同生活を始めるが…。

作品情報

製作年:

2007年

製作国:

日本

キャスト・スタッフ

DVD

旧作

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ジャンル :

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「黄色い涙」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

 永島慎二の名作コミックを基に、人気グループ“嵐”の主演で映画化したノスタルジックな青春群像ドラマ。高度成長期の東京を舞台に、夢を追って不器用にもがき続ける若者たちの美しくもホロ苦い青春模様を優しく見つめる。東京オリンピックを翌年に控えた1963年の東京。阿佐ヶ谷のアパートに暮らす漫画家の青年・村岡栄介は、病気の母を郷里の富山から東京の病院に入院させるため、3人の若者に声を掛け協力を乞う。こうして出会った4人の若者、栄介、歌手の井上章一、画家の下川圭、小説家の向井竜三。やがて彼らは栄介のアパートでその日暮らしの共同生活を始めるが…。

「黄色い涙」 の作品情報

作品情報

製作年:

2007年

製作国:

日本

「黄色い涙」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

脚本:

市川森一市川森一

原作:

永島慎二永島慎二

撮影:

蔦井孝洋

音楽:

SAKEROCK

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1〜 5件 / 全37件

今は昔の青春映画 ネタバレ

投稿日:2008/06/30 レビュアー:こんちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 いや〜、ジャニーズ系アイドルグループ「嵐」の5人が出演してるってんで、侮っていたらとんでもないですね、こりゃ。
 単なるノスタルジックな群像劇ではありません。犬童一心監督の力もあるのでしょうが、嵐の5人もしっかりと役者してるんですねえ。
 タレントとしての素養ではSMAPやTOKIOよりも華やかさが無いのですが、そういうユニットで作った映画としては、今まででもっとも映画になってるんじゃないでしょうか。
 二宮和也が役者としてもひとかどのものであることは、「硫黄島からの手紙」だけでなくわかっていましたけど、他の4人も良いですよ。
 桜井も別人のようだし、松ジュンなんか、さらっと流して観た1回目は、どこに出ていたかわからないくらい、昭和の世界にとけ込んでました。残念なのは、ちょっと二枚目過ぎることです(いや、ひがんでないってば!)

 作中で多用される、アップの画面でフリーズしたように表情が固まり、それが徐々にほどけていくという表現を、彼らは実にうまく演じています。彼らが予想外に素晴らしい演技をするので、犬童監督はあまり演出をしなかったのではないかと思うほどです。

 ただ、パロさんが指摘しているとおり、この時代に自分の才能に誇りを持ち、貧乏生活をしながら、
「いつかのし上がってやる」
と伏していた人間というのは、もっと暗くて、もっと尊大だったんじゃないかと思います。ちょっと、みんないい人で、楽しすぎたかも知れません。自分には才能があると確信しながら、現実は思い通りにいかない、そのジレンマやもがきをもう少し表現できれば良い映画になったと思うんですけどね。
 
 最近は、青春映画というジャンルわけをしないようですが、そんな風情というか情緒のある作品です。
 それほど宣伝もせず(私は知らなかった・・)あまりにもさりげなく作られ過ぎていて自然なので、「三丁目の夕日」のように話題になってないんですけど、ヒステリックなセンチメンタリズムに乗ることなく、真面目に描かれた佳作だと思いますね。金はかかってませんけど、下手に作り込んで居ない分、三丁目なんかより、よっぽど本当の昭和の香りが感じられます。
 音楽も不思議なくらい違和感がありませんし、CGに頼らないセットやロケーションには好感を持てます。
 真面目な映画スタッフとキャストが、真面目に作った映画であり、もう少し評価されても良いのではないかと思いますねえ。

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トキワ壮青春群像劇 ネタバレ

投稿日:2007/10/03 レビュアー:ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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どちらかと言うと、良作だとは思うのですが、今ひとつ、昭和38年という時代の描き方にリアリティを感じませんでした。
ニセモノ感を漂わせる最大の原因は、キャスティングにあると思います。
主役の4人については、どうしても現代的な容姿や、演技を含めて、ちょっと辛いものがあると思います。
髪型や、服装、何気ない仕草など・・・いくら汚い格好をしているようでも、生活臭さがなく、当時の若者と比べると幼く、仕方がないのかもしれませんが、軽く見えてしまいました。

しかし、内容については、
人生なんて、そうそうドラマティックなことが起こる訳でもなく、等身大で描かれているところに好感が持てます。
漫画家を目指す主人公村岡(二宮和也)は、芸術家を目指す4人の中で彼だけが、夢を追い続け・・・
高度経済成長の波に逆行し、売れない児童漫画を描き続け、列車の中で、隣に乗り合わせた幼い子に、自分の描いた漫画を見せる。
その子が、漫画を読んで笑うシーンは、きっと彼にとっては、この上もない幸せな時・・・
現実は厳しいけれども、彼だけが本当の自由を勝ち得たのかも知れませんね。

夢を追い続けた青春のちょっぴり、ほろ苦くて心温まるお話。

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ただの好い人達の物語じゃぁつまらない ネタバレ

投稿日:2007/10/04 レビュアー:parole

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知る人ぞ知る永島慎二のマンガはボクも大好きで、『漫画家残酷物語』はマンガ史に残すべき傑作であるとすら思っている。基本的にはノスタルジーに満ち溢れた感傷的な作品なのだけれど、単純な感傷では終わることがない暗さがあり、これが永島慎二と凡百のマンガ家とを分け隔てている点だと思う。物悲しいという言葉になぞらえて言えば、痛悲しいとでも言えばよいのだろうか。郷愁と悔恨とが渾然一体となって切々と迫ってくるものがあるのだ。

原作の『黄色い涙』は未見だったが、若い貸本マンガ家を主人公とした、永島慎二自身の自伝とでも言えそうな作品なのだから、当然『漫画家残酷物語』と同類、同等のものを想像していたし、自伝的な要素があるが故に基本的にはフィクションである『漫画家残酷物語』以上のものがあるのはと期待してしまった。アイドルグループ嵐のメンバーが総出で出演しているとは言うものの、『眉山』で的確な演出力を発揮し得た犬童一心が監督なのだからさして問題はあるまいと思ってもいた。

しかし、できあがった作品は期待を裏切るとまでは言わないものの、決して期待に応えてくれるようなものではなかった。『硫黄島の手紙』において未完成ではあるものの将来に大きな期待を感じさせてくれる演技を披露したニノこと二宮和也は、永島慎二の分身としてその持ち味である哀愁を感じさせてくれる熱演だと思ったが、他のメンバー、役柄が個々の演技力は別にして板に付いておらず空回りしているのだ。

小説家、画家、ミュージシャン(と言うかギター弾きという言葉の方が似合うだろう)、そしてマンガ家と夢を抱きその殆どが夢に破れ現実に落ち着く若人達という設定自体は原作に準じているのだが、原作においては自分勝手で、臆病で、自分を天才と信じて疑わない尊大な人物達がいずれもちょっとばかり夢を抱いた普通の若者としてしか描かれていないのがその最大の理由だろう。夢が夢でしかないことをあらかじめ知ってしまった、知らざるを得ない現代の若者に対しては、夢と現実とが判然としていない夢多き人物など想像も出来ないし、感情移入もできないだろうという配慮故のことなのだろうが、夢と現実との落差、そしてそれを認めざるを得ない残酷さこそが永島慎二の描きたかった、描いていることであり、心優しい若者達がお互いに小さな傷を繊細に舐め合っているだけでは永島慎二作品の持つ厳粛さと哀愁とには達し得るはずもない。

ジャニーズのメンバーが演じていると言うことも無視できない要素だろう。アイドル映画であるからには彼らを好い人として描かざるを得ないはずであり、傲慢に夢を語っていた人物が表には出さない(出せない)忸怩たる思いを抱えつつも、まるで何もなかったかのように現実に舞い降りる様はどう見ても好い人には見えないからだ。結局、夢見るだけのつまらない人物だったんじゃないか、と。でも、夢見るだけのつまらない人物であったことが、わかりやすく言うなら誰でもなくて何でもない、どこにでもいる若者の客観的に見ればさして同情を感じない悲喜劇であることが原作の持ち味だったのであり、企画時点でそれは実現不可能だったのかもしれない。

懐かしのガジェットを多用したり、CGに頼らないセットで当時の町並みを再現したりと昨今の昭和ブームにあやかったような要素もあるが、『三丁目の夕日』のようにわざとそれとわかるようにこれ見よがしに使うのではなく飽くまでもさりげなく用いているところや、壮大な音楽と涙のアップに頼り切った泣かせのシーンを全く用いていないところは犬童一心の面目躍如たる感はあるが、せっかく永島慎二の作品を原作としたのならこの程度の作品との比較における良さがあるだけでも及第点は与えられない。

監督の犬童一心も、彼の盟友とも言える脚本家の市川森一も本作に対して一方ならぬ思い入れがあり、それ故に本作の映画化を買って出たとこのことなので、同じ原作のリメイクは難しいとしても是非とも今度は『漫画家残酷物語』を題材として、彼らが本当に描きたかったものを実現して欲しい。

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嵐って・・・。見直した。 ネタバレ

投稿日:2007/12/06 レビュアー:ショコラ

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昭和38年の阿佐ヶ谷のシーンを三重県や岐阜県で撮影したそうだ。
嵐の5人は、しっかりと昭和の青年になっていた。(眉を除いて)

二宮はもちろん、松本潤は最初彼とはわからなかったほど、東北から出てきた米屋の従業員を上手く演じていた。

あの頃当たり前で、現在は違うもの・・。
駅の切符切り・映画館で煙草を吸うこと・映画館でなくてもどこでも好きなときに煙草を吸うこと・呼び出し電話・味噌や塩の貸し借り・皆で集まってギターを伴奏に歌を歌うことなどなど。

今はニートなどと言うけれど、昔の若者だって結構めちゃくちゃやっていたじゃない、と思う。
違いは友だちと一緒かそうでないか、なのか。

とにかく、じんわりと良い作品だった。

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夢を追う青年はかくして黄色い涙を流すのだ ネタバレ

投稿日:2009/07/16 レビュアー:飛べない魔女

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昭和30年代後半、高度成長期に突入した日本。
地方から東京に夢を追い求めてやってきた青年5人のほろ苦くもせつない青春物語。
(5人目の松潤演じる米屋の祐二くんは何故かちょっと陰薄し!)

漫画家志望---二宮くん
病気の母親のために奔走。
入院費を作るために、自分のジャンルとは違う漫画家先生の代筆仕事を泣く泣く引き受けている日々。
 
画家志望----大野くん
気が小さく、ちょっとおどおどしている感じの青年。
公園で絵を描いているときに出会ったお嬢様風の女性に恋をする。

小説家志望---桜井くん
関西から出てきた青年。インテリだが彼が一番自堕落な感じ。
芸術家が生活のために、他の仕事をしてはいけない・・というもっともらしいいい訳をかかげているが・・

歌手志望---相葉くん
はっきり言って、歌が一番へたくそな彼が何故にこの役?と疑問に思った次第。作る曲もいまいち?
でも演技は初々しく、かわいいから許す!(^O^)/

米屋で地道に働く若者---松本くん
彼が一番地道。
とりたててこれといった夢もないけど、実直で普通に生きている。
初め、あまりにも米屋の小僧さん風になじんでいて、松潤とは気がつかなかった(笑)

そしていつの日か、夢と現実の厳しさを知って、若者は目覚めるときがくる。
あの頃、こんな若物たちで東京は溢れていたんだろう。
夢はあるが、それを実現するすべが判らず、自堕落な生活にどっぷり浸かり、後に残ったものは・・・?
人生とはかくも残酷なものよ。
若者は去りゆく夢に、黄色い涙を流すのだ。

心優しいこの5人の友情に、ホロっとなった。

嵐ちゃんたちの演技、これはけっこう見ものですぞ!

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1〜 5件 / 全37件

ユーザーレビュー

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今は昔の青春映画

投稿日

2008/06/30

レビュアー

こんちゃん

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 いや〜、ジャニーズ系アイドルグループ「嵐」の5人が出演してるってんで、侮っていたらとんでもないですね、こりゃ。
 単なるノスタルジックな群像劇ではありません。犬童一心監督の力もあるのでしょうが、嵐の5人もしっかりと役者してるんですねえ。
 タレントとしての素養ではSMAPやTOKIOよりも華やかさが無いのですが、そういうユニットで作った映画としては、今まででもっとも映画になってるんじゃないでしょうか。
 二宮和也が役者としてもひとかどのものであることは、「硫黄島からの手紙」だけでなくわかっていましたけど、他の4人も良いですよ。
 桜井も別人のようだし、松ジュンなんか、さらっと流して観た1回目は、どこに出ていたかわからないくらい、昭和の世界にとけ込んでました。残念なのは、ちょっと二枚目過ぎることです(いや、ひがんでないってば!)

 作中で多用される、アップの画面でフリーズしたように表情が固まり、それが徐々にほどけていくという表現を、彼らは実にうまく演じています。彼らが予想外に素晴らしい演技をするので、犬童監督はあまり演出をしなかったのではないかと思うほどです。

 ただ、パロさんが指摘しているとおり、この時代に自分の才能に誇りを持ち、貧乏生活をしながら、
「いつかのし上がってやる」
と伏していた人間というのは、もっと暗くて、もっと尊大だったんじゃないかと思います。ちょっと、みんないい人で、楽しすぎたかも知れません。自分には才能があると確信しながら、現実は思い通りにいかない、そのジレンマやもがきをもう少し表現できれば良い映画になったと思うんですけどね。
 
 最近は、青春映画というジャンルわけをしないようですが、そんな風情というか情緒のある作品です。
 それほど宣伝もせず(私は知らなかった・・)あまりにもさりげなく作られ過ぎていて自然なので、「三丁目の夕日」のように話題になってないんですけど、ヒステリックなセンチメンタリズムに乗ることなく、真面目に描かれた佳作だと思いますね。金はかかってませんけど、下手に作り込んで居ない分、三丁目なんかより、よっぽど本当の昭和の香りが感じられます。
 音楽も不思議なくらい違和感がありませんし、CGに頼らないセットやロケーションには好感を持てます。
 真面目な映画スタッフとキャストが、真面目に作った映画であり、もう少し評価されても良いのではないかと思いますねえ。

トキワ壮青春群像劇

投稿日

2007/10/03

レビュアー

ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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どちらかと言うと、良作だとは思うのですが、今ひとつ、昭和38年という時代の描き方にリアリティを感じませんでした。
ニセモノ感を漂わせる最大の原因は、キャスティングにあると思います。
主役の4人については、どうしても現代的な容姿や、演技を含めて、ちょっと辛いものがあると思います。
髪型や、服装、何気ない仕草など・・・いくら汚い格好をしているようでも、生活臭さがなく、当時の若者と比べると幼く、仕方がないのかもしれませんが、軽く見えてしまいました。

しかし、内容については、
人生なんて、そうそうドラマティックなことが起こる訳でもなく、等身大で描かれているところに好感が持てます。
漫画家を目指す主人公村岡(二宮和也)は、芸術家を目指す4人の中で彼だけが、夢を追い続け・・・
高度経済成長の波に逆行し、売れない児童漫画を描き続け、列車の中で、隣に乗り合わせた幼い子に、自分の描いた漫画を見せる。
その子が、漫画を読んで笑うシーンは、きっと彼にとっては、この上もない幸せな時・・・
現実は厳しいけれども、彼だけが本当の自由を勝ち得たのかも知れませんね。

夢を追い続けた青春のちょっぴり、ほろ苦くて心温まるお話。

ただの好い人達の物語じゃぁつまらない

投稿日

2007/10/04

レビュアー

parole

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知る人ぞ知る永島慎二のマンガはボクも大好きで、『漫画家残酷物語』はマンガ史に残すべき傑作であるとすら思っている。基本的にはノスタルジーに満ち溢れた感傷的な作品なのだけれど、単純な感傷では終わることがない暗さがあり、これが永島慎二と凡百のマンガ家とを分け隔てている点だと思う。物悲しいという言葉になぞらえて言えば、痛悲しいとでも言えばよいのだろうか。郷愁と悔恨とが渾然一体となって切々と迫ってくるものがあるのだ。

原作の『黄色い涙』は未見だったが、若い貸本マンガ家を主人公とした、永島慎二自身の自伝とでも言えそうな作品なのだから、当然『漫画家残酷物語』と同類、同等のものを想像していたし、自伝的な要素があるが故に基本的にはフィクションである『漫画家残酷物語』以上のものがあるのはと期待してしまった。アイドルグループ嵐のメンバーが総出で出演しているとは言うものの、『眉山』で的確な演出力を発揮し得た犬童一心が監督なのだからさして問題はあるまいと思ってもいた。

しかし、できあがった作品は期待を裏切るとまでは言わないものの、決して期待に応えてくれるようなものではなかった。『硫黄島の手紙』において未完成ではあるものの将来に大きな期待を感じさせてくれる演技を披露したニノこと二宮和也は、永島慎二の分身としてその持ち味である哀愁を感じさせてくれる熱演だと思ったが、他のメンバー、役柄が個々の演技力は別にして板に付いておらず空回りしているのだ。

小説家、画家、ミュージシャン(と言うかギター弾きという言葉の方が似合うだろう)、そしてマンガ家と夢を抱きその殆どが夢に破れ現実に落ち着く若人達という設定自体は原作に準じているのだが、原作においては自分勝手で、臆病で、自分を天才と信じて疑わない尊大な人物達がいずれもちょっとばかり夢を抱いた普通の若者としてしか描かれていないのがその最大の理由だろう。夢が夢でしかないことをあらかじめ知ってしまった、知らざるを得ない現代の若者に対しては、夢と現実とが判然としていない夢多き人物など想像も出来ないし、感情移入もできないだろうという配慮故のことなのだろうが、夢と現実との落差、そしてそれを認めざるを得ない残酷さこそが永島慎二の描きたかった、描いていることであり、心優しい若者達がお互いに小さな傷を繊細に舐め合っているだけでは永島慎二作品の持つ厳粛さと哀愁とには達し得るはずもない。

ジャニーズのメンバーが演じていると言うことも無視できない要素だろう。アイドル映画であるからには彼らを好い人として描かざるを得ないはずであり、傲慢に夢を語っていた人物が表には出さない(出せない)忸怩たる思いを抱えつつも、まるで何もなかったかのように現実に舞い降りる様はどう見ても好い人には見えないからだ。結局、夢見るだけのつまらない人物だったんじゃないか、と。でも、夢見るだけのつまらない人物であったことが、わかりやすく言うなら誰でもなくて何でもない、どこにでもいる若者の客観的に見ればさして同情を感じない悲喜劇であることが原作の持ち味だったのであり、企画時点でそれは実現不可能だったのかもしれない。

懐かしのガジェットを多用したり、CGに頼らないセットで当時の町並みを再現したりと昨今の昭和ブームにあやかったような要素もあるが、『三丁目の夕日』のようにわざとそれとわかるようにこれ見よがしに使うのではなく飽くまでもさりげなく用いているところや、壮大な音楽と涙のアップに頼り切った泣かせのシーンを全く用いていないところは犬童一心の面目躍如たる感はあるが、せっかく永島慎二の作品を原作としたのならこの程度の作品との比較における良さがあるだけでも及第点は与えられない。

監督の犬童一心も、彼の盟友とも言える脚本家の市川森一も本作に対して一方ならぬ思い入れがあり、それ故に本作の映画化を買って出たとこのことなので、同じ原作のリメイクは難しいとしても是非とも今度は『漫画家残酷物語』を題材として、彼らが本当に描きたかったものを実現して欲しい。

嵐って・・・。見直した。

投稿日

2007/12/06

レビュアー

ショコラ

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昭和38年の阿佐ヶ谷のシーンを三重県や岐阜県で撮影したそうだ。
嵐の5人は、しっかりと昭和の青年になっていた。(眉を除いて)

二宮はもちろん、松本潤は最初彼とはわからなかったほど、東北から出てきた米屋の従業員を上手く演じていた。

あの頃当たり前で、現在は違うもの・・。
駅の切符切り・映画館で煙草を吸うこと・映画館でなくてもどこでも好きなときに煙草を吸うこと・呼び出し電話・味噌や塩の貸し借り・皆で集まってギターを伴奏に歌を歌うことなどなど。

今はニートなどと言うけれど、昔の若者だって結構めちゃくちゃやっていたじゃない、と思う。
違いは友だちと一緒かそうでないか、なのか。

とにかく、じんわりと良い作品だった。

夢を追う青年はかくして黄色い涙を流すのだ

投稿日

2009/07/16

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飛べない魔女

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昭和30年代後半、高度成長期に突入した日本。
地方から東京に夢を追い求めてやってきた青年5人のほろ苦くもせつない青春物語。
(5人目の松潤演じる米屋の祐二くんは何故かちょっと陰薄し!)

漫画家志望---二宮くん
病気の母親のために奔走。
入院費を作るために、自分のジャンルとは違う漫画家先生の代筆仕事を泣く泣く引き受けている日々。
 
画家志望----大野くん
気が小さく、ちょっとおどおどしている感じの青年。
公園で絵を描いているときに出会ったお嬢様風の女性に恋をする。

小説家志望---桜井くん
関西から出てきた青年。インテリだが彼が一番自堕落な感じ。
芸術家が生活のために、他の仕事をしてはいけない・・というもっともらしいいい訳をかかげているが・・

歌手志望---相葉くん
はっきり言って、歌が一番へたくそな彼が何故にこの役?と疑問に思った次第。作る曲もいまいち?
でも演技は初々しく、かわいいから許す!(^O^)/

米屋で地道に働く若者---松本くん
彼が一番地道。
とりたててこれといった夢もないけど、実直で普通に生きている。
初め、あまりにも米屋の小僧さん風になじんでいて、松潤とは気がつかなかった(笑)

そしていつの日か、夢と現実の厳しさを知って、若者は目覚めるときがくる。
あの頃、こんな若物たちで東京は溢れていたんだろう。
夢はあるが、それを実現するすべが判らず、自堕落な生活にどっぷり浸かり、後に残ったものは・・・?
人生とはかくも残酷なものよ。
若者は去りゆく夢に、黄色い涙を流すのだ。

心優しいこの5人の友情に、ホロっとなった。

嵐ちゃんたちの演技、これはけっこう見ものですぞ!

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