人体解剖マニュアル２　〜死因を探れば長生きの秘訣がわかる！〜

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慣れと言うのは恐ろしいもので、人体解剖が画面で行われ、内臓各部を摘出していてもそれほどおぞましさは感じなくなってしまった。スプラッター・ホラーなんぞ観ても、どうせ作り物だろうと白けて観ているだろうな。

生きた標本もペニスが左に曲がった包茎のデニスくんとくっきり割れ目のジェシカちゃんだ、こちらもただ裸の標本がそこにあるというだけ、生きているのだが。

今回驚いたのはガンで死亡した４０歳女性の死体を凍らせ、折りたたみの箱に入れウレタン発泡樹脂で固め、固まってから箱から抜き出し、コンタマシーン（ノコギリがリング状に旋回する切断機）と言われる重量１トンほどもありそうな工作機械をスタジオにフォークリフトで運び、ウレタンフォームごと切断する。
ちょうど巨大ヨーカンを切るのを想像してもらえば良い。

箱に入れた女性をチェンソウで切断するマジック・ショーがあるがあんなチャチなものではない。
マジック・ショーは切断されていない女性がニッコリ笑って出てきて喝采を浴びるが、こちらはちゃんと輪切りにされた死体の断面がウレタンフォームの額縁に入れられて出てくる。
仕掛けがますます大掛かりになっていくこのシリーズ、まさに圧巻だ。

先に４５歳でガンで亡くなった女性の解剖所見では原発腫瘍そのものが摘出され肺や肝臓やＳ字結腸まで転移しているのが確認できた。
しかしこの方法では切断された乳部にはもともと乳ガン手術で摘出された原発腫瘍は確認されず転移した腫瘍が肺や肝臓、脾臓などで確認できる。
乳ガンで腫瘍が摘出されても安心は出来ないと言う事だ。

ガンの語源の由来はカニから来ているそうだ、良性と悪性の腫瘍の違いなど丁寧に解説してくれる。
前のシリーズ、今回のシリーズを観るだけで医学への関心と知識の量は全然違うだろう。
レクチャーなぞほとんどしない日本の医者（まあ患者に追われ忙しいのは分かるが）何かで補わないと自分や家族や友人などが手術なんて聞いたら心配でたまらない。

あと�Tと�Vが残った、なかなかレンタル可にならない、いつ貸してくれるのかな？ＤＩＳＣＡＳさん（笑）。

第１話が本編、血液。
第２話は、腫瘍。
第３話は、毒素。
第４話は、老化。

在庫は７枚ですので借り難いと思います。
なかなか順番には借りられませんでした。

いきなりこのシリーズを見ないで、シリーズ�Tから見ることをお勧めします。
そうしないと本物の死体を解剖する場面でショックを受けレクチャーが耳に入らぬ人も多いでしょう。
日本の医学界は閉鎖的でとてもこのような企画は出来ませんね。
ドイツのハイデルベルク大学の解剖学研究所のグンター・フォン・ハーゲンス博士とイギリスの進んだＴＶマスコミニケーションがこのような公開解剖を披露する事に成功しました。
日本でも「死体の不思議展」で地道に活動を広げておりますのでその医学的意義を認める人たちも増えているのではないかと思います。
日本でもこのような公開解剖、医学的Ｑ＆Ａの放送がＴＶでなされれば素晴らしい事だと思います。
死体は気持ち悪い物、忌み嫌う物では有りません、生きている人にいろいろ教えてくれるのです。

今回は動脈硬化や心臓疾患について解剖学的検知をレクチャーしております。
私の母は動脈瘤で死にました、どうしてそういうことが起きるのかは興味深く人事ではありません。
年代別動脈が並べられます、自分の動脈はどのような状態になっているのか知るのは怖いような気がします。

人体の機能が滞るといろいろな場所で毒素が発生する。
結石で尿が滞ると・・・
肝臓の血液が滞ると・・・
腸の消化が滞ると・・・
それは毒素として深刻なダメージを体に及ぼす。

私の父は腸捻転で死んだ、それを忠実に再現してくれた、腸がねじれせき止められた小腸内部ではバクテリアが有害な毒素を発生し、やがて破裂する、その毒素が血管に入り込み敗血症よ言うショック症状を表し死に至る。
うーん怖ろしいメカニズムだ。
自分の体について知ることは重要だと思う。
予知し予防することで重大な危機を回避出来ればそれに越したことは無い。

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９月は９回レンタル出来ました（18枚）。
８月１０回ですから一回減りました。
返却した翌日１０時頃レンタル可能になるようです。
しかし１１時を過ぎるといろいろな処理のため再び１５時頃までレンタルは受け付けられません。
11時まで次のレンタルを予約出来れば翌日配達されます。
しかし午後の予約になった場合翌々日の配達になることが分かりました。
９月はこれを３回やったため８月に比べ一回少なくなったようでです。
しかし仕事をしていると忘れないで予約を入れるのは難しいですね。

さて人体解剖マニュアル２老化です。
前回シリーズのスタッフそのままの布陣でスタジオも同じようですが観客がいっせいに入れ替わったようです。
最初にアンナと言う８４歳の女性が全裸で登場します。
もう一人ジェシカと言う若い女性も全裸で登場します。
どちらも割れ目が見えます。（これは目的じゃありませんが）
年寄りと若い女性の体の違いは同時に見た場合明らかです。
普通に生活していてこういう比較は滅多に出来ませんね。
男性の比較でしたら温泉や銭湯で出来そうですが並んでくれませんね。

デニス君も再登場です、相変わらず包茎です。

−70℃に凍らせた４７歳と８４歳の女性の死体が登場します。
驚いたことに予め前部と後部と言うように縦割りに切ってあり断面を見ることが出来ます。

９４歳で死亡した女性が解剖対象です。
鮮やかに脳や各臓器を摘出して死亡原因を明らかにしていきます。
そして老化による臓器の影響を解説してくれます。
またこのシリーズも全部観たいと思いました。
観た方が長生き出来るかも知れませんね。

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時に、カメラの位置が悪いのか、説明のテロップでも入れてくれればもっと解りやすくなっただろうと思うけれど、それでも、日本のテレビの素人騙しのような特集番組よりずっと解りやすく、すこぶる真面目です。

第一弾が主に身体の各部の説明だった為、奇麗な遺体で、本当にどうして亡くなったのか、亡くなった後で細工して隠したのか、兎に角内臓が健康だったので、ある意味人形とも思えるほどでした。

が、人は病気で死ぬと明らかに遺体はシビアな雰囲気を出しています。遺体は語り過ぎるほど、その人の間際までを明らかにしてしまいます。ですから、観ているこちらとしても、「講義を聴く」という風に真面目にならざるを得ない。

その上、不幸が絡まっている空気の中で、博士二人が冷静な人で粛々と仕事をなさります。
今回はつっこみどころのない、すきのない構成でした。