紀子の食卓 / 吹石一恵
全体の平均評価点: (5点満点)
(44)
解説・ストーリー
鬼才・園子温監督が、「自殺サークル」で手がけたテーマを引き継ぎ、崩壊していく本物の家族と、“レンタル家族”という虚構が生み出す幸せな家族それぞれの行く末を描く衝撃のホームドラマ。主演は「着信アリ」の吹石一恵。17歳の平凡な女子高生・島原紀子は、退屈な田舎の生活や家族との関係に息苦しさを感じ、東京へと家出する。紀子は“廃墟ドットコム”というサイトで知り合ったクミコを頼って、彼女が経営するレンタル家族の一員となる。一方、紀子の妹・ユカもやがて“廃墟ドットコム”の存在を知り、紀子を追って東京へと消える…。
鬼才・園子温監督が、「自殺サークル」で手がけたテーマを引き継ぎ、崩壊していく本物の家族と、“レンタル家族”という虚構が生み出す幸せな家族それぞれの行く末を描く衝撃のホームドラマ。主演は「着信アリ」の吹石一恵。17歳の平凡な女子高生・島原紀子は、退屈な田舎の生活や家族との関係に息苦しさを感じ、東京へと家出する。紀子は“廃墟ドットコム”というサイトで知り合ったクミコを頼って、彼女が経営するレンタル家族の一員となる。一方、紀子の妹・ユカもやがて“廃墟ドットコム”の存在を知り、紀子を追って東京へと消える…。
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「紀子の食卓」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
鬼才・園子温監督が、「自殺サークル」で手がけたテーマを引き継ぎ、崩壊していく本物の家族と、“レンタル家族”という虚構が生み出す幸せな家族それぞれの行く末を描く衝撃のホームドラマ。主演は「着信アリ」の吹石一恵。17歳の平凡な女子高生・島原紀子は、退屈な田舎の生活や家族との関係に息苦しさを感じ、東京へと家出する。紀子は“廃墟ドットコム”というサイトで知り合ったクミコを頼って、彼女が経営するレンタル家族の一員となる。一方、紀子の妹・ユカもやがて“廃墟ドットコム”の存在を知り、紀子を追って東京へと消える…。
「紀子の食卓」 の作品情報
「紀子の食卓」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
紀子の食卓の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
159分 |
英語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
GNBR1413 |
2007年02月23日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
36枚
|
0人
|
0人
|
紀子の食卓の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
159分 |
英語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
GNBR1413 |
2007年02月23日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
36枚
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ユーザーレビュー:44件
Twitterな映画 @auraplanning #disreview
投稿日:2010/11/13
レビュアー:JUCE
かなり実験的な映画ですが、とても面白いというか凄い作品です。これだけ沢山の映画が生まれる中映画のつくり方の次第ではオリジナリティ溢れる作品が生まれるんですね。2005年の作品ですが、今流行しているTwitterを先取りしたかのような構成。登場人物たちの「つぶやき」によって話は進行していきます。
私は登場人物が物語や自分の心情を台詞で解説するという映画というか手法があまり好きではありません。というのは、それがあまりにも映画の解釈を固定してしまい自分のイマジネーションで映画の世界を広げることが出来ないからです。言ってみれば「五七五」の中で広がる世界を表現する俳句に対し、数学の公式の解説書のように誤解する事も無く解は一つみたいな感じでしょうか。最近はやたらと「この数学の公式の解説書」的な作品が多くて辟易してしまいます。
しかしこの作品は登場人物が言葉で自分の心を語るのですが、実はこれは普段使われる狂言回しな役割や場面解説などでは無く、まさしく「つぶやき」。だれかに伝える為の台詞では無く、その言葉はほぼ自分自身に向けられたものになっています。しかもこの「つぶやき」こそがこの映画のメインで映像や会話はその補助、多くの場面で登場人物たちの会話の上にこの「つぶやき」がかぶされています。
最近ではUstremeで自分の自殺シーンを放送する事件が起きたり、尖閣の中国漁船映像がYoutubeでアップされ、一気にTwitterで拡散していったりということが起こっています。それが現在のリアルになってきています。ですからこの作品は2005年の作品ではありますが、テーマ的には現在の世の中により近い世界観を表現していると言えるでしょう。
演出が優れた作品ですが、キャストも良いですね。特に「上野駅54」というHNの女性を演じたつぐみ、作品の中で演じる女を演じるという難しい役どころを見事に演じきっていました。吹石一恵や吉高由里子のつぶやきも等身大のリアルさが出ていると思います。
私自身は全く長さを感じなかったのですが、159分もあったんですね。時間を忘れるくらいに引き込まれました。
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17人の会員が気に入ったと投稿しています
不条理なリアル
うち 現在 レンタル家族 真っ最中 (笑)
鍋を囲んだり リクレーション施設に行ったり
両親 その他 参加の行事なんて 本当に家族みたい
あ 勿論 血の繋がりのある家族も 含んでは居るんですけどね
でも 期限付きだし 契約も切れちゃうんですよ
更新とか 延長ナシ ・・・
なんだかね 家族で過ごすと ゴルフの打ちっぱなしに行って
疲れたぞ みたいな 脱力感が有るんです
それぞれ 自分のスコアだけが 気になって
あと 自分の打ったボールの行方が分かんないとか ・・・
一緒に行動していても そばに居る人間の心はつかめて居ない
形骸化してるんですよね
イメージの中の世界で 役割を演じているんですよね
それじゃ どうにもなんないんですよね
自分を曝け出すことが出来ないのか あるいは
自分なんていうものは 元々 存在しないのか どっちなんだろう ?
と 改めて 考え込んでしまう 問題作でした
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13人の会員が気に入ったと投稿しています
これは傑作ではないでしょうか
とても面白いです。傑作といってもよいかも知れません。ある意味、「マトリックス」と同じ問題意識によって作られています。日本版「マトリックス」。意識的にせよ、無意識的にせよ、オウム真理教事件とか、洗脳サークル、自己啓発セミナーなどがストーリーのベースになっていると思います。私もときどき、東京って自己啓発セミナーみたいな社会だなと思います。いや、セミナーを受けたりしたことはないのですが、本などで読んだ内容でそう思っているだけですけど。ウソくさいんですよね。いろんな根っこと切り離されていますから。田舎モノたちが勝手な妄想で作った架空の社会ですからね。
で、オウム真理教事件に私が衝撃を受けたのは、キチガイがムチャな世界観で事件を起こしたからではなく、オウムが示した世界観が妙にリアルだったこと。この作品を支えているのもそんな同時代的なリアリティだと思います。
「自殺サークル」の姉妹編なのですが、「自殺サークル」はディスカスのリストにないんですよね。私もリクエストしておりますが、皆さんもぜひリクエストして下さい。
「空想クイーン」という雑誌ではホラーとして扱われておりますが、ホラーではありません。しかし、ある意味怖い映画でもあります。いくつかの章に別れ、章ごとに映画の視点が入れ替わり、独白によってストーリーが進んでいくのも、内容に合っています。ドキュメンタリーみたいな荒っぽい映像もいいです。個人的に気に入らない点はやや文学的すぎること。園子温自身が文学的な人なんでしょう。ラストなども文学的すぎて甘くなってしまいました。もっと映像で納得させて欲しかったです。
とはいえ、なかなかの傑作には違いないと思います。実によく考えられた作品です。それに、ストーリーは重いんですけど、詩情もあり、出てくる女優が吹石一恵、吉高百里子、つぐみ、とみんな美人で魅力的なので見ていて楽しいです。ってそればっかりですけど。他の女の子たちも綺麗に撮られております。クライマックスの長回しも素晴らしかったです。
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12人の会員が気に入ったと投稿しています
★★★★★ 役割を捨てよ
投稿日:2009/02/24
レビュアー:ガラリーナ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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人生や生き方に「役割」という概念を持ち込んだのは一体どこのどいつだろう。妻の役割、母の役割、そんなものクソくらえだ。人はただ生きている。どう生きたいとか、どんなことをしたいと言う前に、この世に放り出された一個の生体に過ぎない。「役割」を演じることで獲得できる安心感なぞ、己を支えてはくれやしない。なぜ、それに気づかないのだ、紀子よ、ユカよ。自分の「役割」とは何か、と問うたその瞬間に人生は色を失ってゆくというのに。
父・徹三に「自殺サークルなど存在しない」と説明する若い男のセリフは全て詭弁だ。人を食ったように笑みを浮かべて「輪ですよ。」などどほざく。一生逸脱することのないぐるぐると回り続ける輪の中で生きることに意義を見いだして何の価値があろう。しかし、我々大人たちはあの若い男の笑みを消す術を知らない。そのことに打ちのめされる。本来、一人一人の人間が直観的にわかっていることなのに、なぜ人間はこうも鈍くなってしまったのか。「どうして人を殺してはいけないのですか」のあの質問に揺れた頃から、何も社会は変わっていない。
「役割」を持たない自分に怯えるのは、思春期の少女だけではない。レンタル家族を欲しがる人間は後を絶たない。孫から慕われる祖母を演じ、娘から愛される父を演じる人々。「はい、時間です、また今度」。今目の前で繰り広げられていた空虚な食卓と、振り返って見る我が家の食卓の一体何が違うと断言できる?
思春期の子どもを持つ親なら絶望してしまうかも知れない問題作。我が子はこうなりませんように、と願ってしまう行為もまた、「役割」という名の呪縛に絡められていることに気づかされる。
吹石一恵、つぐみ、吉高由里子。若手女優陣の存在感が光る。そして、光石研。この人は本当に手堅い。どんな色の作品に出ようとがっちりと基礎を固める。作品の揺らぎのなさは彼の演技の賜だといつも感心させられる。
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8人の会員が気に入ったと投稿しています
自分と自分の関係について述べよ
「愛のむきだし」の園子温監督の作品ということで、全く予備知識なく借りました。まさかこんな内容だとは、びっくりです。出だしは青春ものかと思っちゃった。
「愛のむきだし」のような過激で露骨なシーンはありませんが、こちらも劣らぬ衝撃的な内容です。
紀子、ユカ、ふたりの父である徹三、そしてクミコのパートに分かれていて、どのパートもそれぞれの人物のモノローグが続きます。まさに言葉の洪水。それをどの程度理解できたのか、内容をちゃんと咀嚼できたのか、心もとないです。
けれども、私たちがみなそれぞれに「役割」を与えられていることは、決して悪いことではないと思います。
母である、妻である、その「役割」や人との関係は、私という人間を形作るとても大切なもの。
それが全くなくなってしまったら、「役割」を持たなくなってしまったら、あとに残る自分は一体なんなのでしょう。
もちろんそれは、誰かに強制されたり、演じたりするものではありません。
「自分と自分の関係について述べよ。」
その言葉がずっと頭の中に残りました。
今公開中の「ちゃんと伝える」は、こんなにとがった映画ではないらしいので、みてみたいです。
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
Twitterな映画 @auraplanning #disreview
投稿日
2010/11/13
レビュアー
JUCE
かなり実験的な映画ですが、とても面白いというか凄い作品です。これだけ沢山の映画が生まれる中映画のつくり方の次第ではオリジナリティ溢れる作品が生まれるんですね。2005年の作品ですが、今流行しているTwitterを先取りしたかのような構成。登場人物たちの「つぶやき」によって話は進行していきます。
私は登場人物が物語や自分の心情を台詞で解説するという映画というか手法があまり好きではありません。というのは、それがあまりにも映画の解釈を固定してしまい自分のイマジネーションで映画の世界を広げることが出来ないからです。言ってみれば「五七五」の中で広がる世界を表現する俳句に対し、数学の公式の解説書のように誤解する事も無く解は一つみたいな感じでしょうか。最近はやたらと「この数学の公式の解説書」的な作品が多くて辟易してしまいます。
しかしこの作品は登場人物が言葉で自分の心を語るのですが、実はこれは普段使われる狂言回しな役割や場面解説などでは無く、まさしく「つぶやき」。だれかに伝える為の台詞では無く、その言葉はほぼ自分自身に向けられたものになっています。しかもこの「つぶやき」こそがこの映画のメインで映像や会話はその補助、多くの場面で登場人物たちの会話の上にこの「つぶやき」がかぶされています。
最近ではUstremeで自分の自殺シーンを放送する事件が起きたり、尖閣の中国漁船映像がYoutubeでアップされ、一気にTwitterで拡散していったりということが起こっています。それが現在のリアルになってきています。ですからこの作品は2005年の作品ではありますが、テーマ的には現在の世の中により近い世界観を表現していると言えるでしょう。
演出が優れた作品ですが、キャストも良いですね。特に「上野駅54」というHNの女性を演じたつぐみ、作品の中で演じる女を演じるという難しい役どころを見事に演じきっていました。吹石一恵や吉高由里子のつぶやきも等身大のリアルさが出ていると思います。
私自身は全く長さを感じなかったのですが、159分もあったんですね。時間を忘れるくらいに引き込まれました。
不条理なリアル
投稿日
2007/12/22
レビュアー
veryblue
うち 現在 レンタル家族 真っ最中 (笑)
鍋を囲んだり リクレーション施設に行ったり
両親 その他 参加の行事なんて 本当に家族みたい
あ 勿論 血の繋がりのある家族も 含んでは居るんですけどね
でも 期限付きだし 契約も切れちゃうんですよ
更新とか 延長ナシ ・・・
なんだかね 家族で過ごすと ゴルフの打ちっぱなしに行って
疲れたぞ みたいな 脱力感が有るんです
それぞれ 自分のスコアだけが 気になって
あと 自分の打ったボールの行方が分かんないとか ・・・
一緒に行動していても そばに居る人間の心はつかめて居ない
形骸化してるんですよね
イメージの中の世界で 役割を演じているんですよね
それじゃ どうにもなんないんですよね
自分を曝け出すことが出来ないのか あるいは
自分なんていうものは 元々 存在しないのか どっちなんだろう ?
と 改めて 考え込んでしまう 問題作でした
これは傑作ではないでしょうか
投稿日
2007/03/17
レビュアー
勝王
とても面白いです。傑作といってもよいかも知れません。ある意味、「マトリックス」と同じ問題意識によって作られています。日本版「マトリックス」。意識的にせよ、無意識的にせよ、オウム真理教事件とか、洗脳サークル、自己啓発セミナーなどがストーリーのベースになっていると思います。私もときどき、東京って自己啓発セミナーみたいな社会だなと思います。いや、セミナーを受けたりしたことはないのですが、本などで読んだ内容でそう思っているだけですけど。ウソくさいんですよね。いろんな根っこと切り離されていますから。田舎モノたちが勝手な妄想で作った架空の社会ですからね。
で、オウム真理教事件に私が衝撃を受けたのは、キチガイがムチャな世界観で事件を起こしたからではなく、オウムが示した世界観が妙にリアルだったこと。この作品を支えているのもそんな同時代的なリアリティだと思います。
「自殺サークル」の姉妹編なのですが、「自殺サークル」はディスカスのリストにないんですよね。私もリクエストしておりますが、皆さんもぜひリクエストして下さい。
「空想クイーン」という雑誌ではホラーとして扱われておりますが、ホラーではありません。しかし、ある意味怖い映画でもあります。いくつかの章に別れ、章ごとに映画の視点が入れ替わり、独白によってストーリーが進んでいくのも、内容に合っています。ドキュメンタリーみたいな荒っぽい映像もいいです。個人的に気に入らない点はやや文学的すぎること。園子温自身が文学的な人なんでしょう。ラストなども文学的すぎて甘くなってしまいました。もっと映像で納得させて欲しかったです。
とはいえ、なかなかの傑作には違いないと思います。実によく考えられた作品です。それに、ストーリーは重いんですけど、詩情もあり、出てくる女優が吹石一恵、吉高百里子、つぐみ、とみんな美人で魅力的なので見ていて楽しいです。ってそればっかりですけど。他の女の子たちも綺麗に撮られております。クライマックスの長回しも素晴らしかったです。
★★★★★ 役割を捨てよ
投稿日
2009/02/24
レビュアー
ガラリーナ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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人生や生き方に「役割」という概念を持ち込んだのは一体どこのどいつだろう。妻の役割、母の役割、そんなものクソくらえだ。人はただ生きている。どう生きたいとか、どんなことをしたいと言う前に、この世に放り出された一個の生体に過ぎない。「役割」を演じることで獲得できる安心感なぞ、己を支えてはくれやしない。なぜ、それに気づかないのだ、紀子よ、ユカよ。自分の「役割」とは何か、と問うたその瞬間に人生は色を失ってゆくというのに。
父・徹三に「自殺サークルなど存在しない」と説明する若い男のセリフは全て詭弁だ。人を食ったように笑みを浮かべて「輪ですよ。」などどほざく。一生逸脱することのないぐるぐると回り続ける輪の中で生きることに意義を見いだして何の価値があろう。しかし、我々大人たちはあの若い男の笑みを消す術を知らない。そのことに打ちのめされる。本来、一人一人の人間が直観的にわかっていることなのに、なぜ人間はこうも鈍くなってしまったのか。「どうして人を殺してはいけないのですか」のあの質問に揺れた頃から、何も社会は変わっていない。
「役割」を持たない自分に怯えるのは、思春期の少女だけではない。レンタル家族を欲しがる人間は後を絶たない。孫から慕われる祖母を演じ、娘から愛される父を演じる人々。「はい、時間です、また今度」。今目の前で繰り広げられていた空虚な食卓と、振り返って見る我が家の食卓の一体何が違うと断言できる?
思春期の子どもを持つ親なら絶望してしまうかも知れない問題作。我が子はこうなりませんように、と願ってしまう行為もまた、「役割」という名の呪縛に絡められていることに気づかされる。
吹石一恵、つぐみ、吉高由里子。若手女優陣の存在感が光る。そして、光石研。この人は本当に手堅い。どんな色の作品に出ようとがっちりと基礎を固める。作品の揺らぎのなさは彼の演技の賜だといつも感心させられる。
自分と自分の関係について述べよ
投稿日
2009/09/03
レビュアー
パープルローズ
「愛のむきだし」の園子温監督の作品ということで、全く予備知識なく借りました。まさかこんな内容だとは、びっくりです。出だしは青春ものかと思っちゃった。
「愛のむきだし」のような過激で露骨なシーンはありませんが、こちらも劣らぬ衝撃的な内容です。
紀子、ユカ、ふたりの父である徹三、そしてクミコのパートに分かれていて、どのパートもそれぞれの人物のモノローグが続きます。まさに言葉の洪水。それをどの程度理解できたのか、内容をちゃんと咀嚼できたのか、心もとないです。
けれども、私たちがみなそれぞれに「役割」を与えられていることは、決して悪いことではないと思います。
母である、妻である、その「役割」や人との関係は、私という人間を形作るとても大切なもの。
それが全くなくなってしまったら、「役割」を持たなくなってしまったら、あとに残る自分は一体なんなのでしょう。
もちろんそれは、誰かに強制されたり、演じたりするものではありません。
「自分と自分の関係について述べよ。」
その言葉がずっと頭の中に残りました。
今公開中の「ちゃんと伝える」は、こんなにとがった映画ではないらしいので、みてみたいです。
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