勝手にしやがれ

元スリの男と、バンドのキーボード奏者、世の中とうまく折り合う事のできない２人が出会い、自分らしく生きることの価値を見出していく感動作。
スリ歴１５年、前科２犯のボクス「ヤン・ドングン」は、ある日、銀行で大金を下ろした女の子チョン・ギョン「イ・ナヨン」の財布をスルが・・・振り向いた彼女に一目ぼれをしてしまう。
バンド仲間の手術代をスラれて、仲間を亡くしたギョンは、彼が犯人だと知り罵倒し・・・
ショックで、気を失い病院に運ばれたボクスは、脳腫瘍であることを知る。
失うものなど何もない。明日死んでもいいという覚悟で１日１日を迎えるようになったボクスの目には、家族や周囲の人が今までとは違って見え、生きること、愛することの大切さを実感し・・・
他人事には関心を持たず、ドライな生き方をしていたギョンは、ボクスの朴訥だけれど前向きな姿勢に心を打たれ始め・・・
人一倍情の深いボクスは、両親の愛情を受けられなかった分、家族の愛や優しさに敏感で、異父弟や、ギョンに温かな愛情を注ぐところも胸打たれます。
どんな時もボクスを信じてきたミレ「コン・ヒョジン」が、ボクスをギョンに託し、音楽記者ドンジン「イ・ドンゴン」も、最初は嫉妬をするのですが、友情を育む姿は爽やかな感動です。
普段は気にも留めず、小さな幸せに気付かせてくれる作品だと思います。
この作品は、「アイルランド」や、アン・ジェウクとキム・ヒソンの「ひまわり」を手掛けた脚本家「イ・ジョンオク」で、悪人が登場せず、様々な事情を背負うキャラクター１人１人を温かな目線で描いていくことで、熱烈なファンも多いようです。
次作を期待してしまいますね。
これも以前にＣＳで放送していた作品で、録画していたのを出して見ているところです。どうして、一度にたくさんリリースされるのでしょうね？

ヤン・ドングン君。イケ面俳優の中でも個性が一際抜きん出ているかな？『受取人不明』『風のファイター』『ワイルド・カード』などなど、かなりお気に入りの俳優さんの一人でもあります。
今回の元スリの青年役は、彼が演じたからこその感動、共感をもたらしたのではと感じました。シンデレラ物語でもなく、記憶喪失でもなく、財閥の貴公子が出てくる訳でもありません。根は優しく純情で家族を心から思いやるコ・ボクス。そんな若者がある瞬間から恋に落ち、追い打つ様に不治の病を知った時から、生きること、愛することを真剣に悩み考え出す・・・そんな地味目な作品ではあるのですが。彼の周囲の人々との関係や、どん底から這い上がろうともがき苦しむ姿、彼の発する言葉の一つ一つが、観る者の心に染み入ってくる気がしました。裕福ながらバラバラな家族の中で、孤独虚しさを持つギヨンをイ・ナヨンが演じていますが、とても透明感があって、気負わない演技が良かった。ここに、今、人気なイ・ドンゴンがいい加減な記者役で絡んできます。こんな、チャランポランな役が自然体で似合っていますね。
ボクスが、スタントマンを目指し頑張るところも、なかなか見もの。後半から、ラスト忘れられない展開でした。　
地に足が着いたドラマと言えるでしょう。お勧めします。

星４つは総合評価で，後半は文句無しに★★★★★です。２００２年度最高のテレビ番組といわれた恋愛ドラマに偽りはございません。いい仕事しています。
身分，学歴，環境，どれをとっても共通項の無い高嶺の花ギヨン（イ・ナヨン）に恋をしたスリのボクス（ヤン・ドングン）は，彼女を振り向かせようと懸命な努力（いわゆるストーカーです）をしますが，死の宣告を受けてしまいます。
紆余曲折の末，二人はギヨンシ，ボヨンシと呼び合う純愛路線を進むことになりますが，ここに到達するまでの過程が切なくて，胸が痛くて，涙無くしては見られません。
個性派俳優ヤン・ドングンの演技にドンドン引き込まれていきます。
死を宣告されたことで，生きることの素晴らしさに目覚めていくという感動作で，熱狂的なマニアを生み出しました。
普段は気にも留めないような小さな幸せに気づかせてくれるような，韓国ドラマ史上最高ランクの名作です。

　イ・ナヨンが出ているので見始めたら、ブサイクな男と一風変わった美女の恋のお話でびっくり。
金持ちの娘と前科者の恋愛だというのに、親はまったく口をはさまない、死にそうな病人なのに肩肘張らず毎日を普通に生きる等、よくある韓国ドラマとは一線を画したドラマ。
飾りがない分、素直に人生の素晴らしさを温かく教えてくれる、私にとっても記念碑的な作品となりました。
素晴らしい台詞が散りばめられていますよ。

　ジャガイモだと思ったら、なぜか段々超かっこイイ男に見えてくるヤン・ドングンは、自然体で主人公を熱演しています。演技力と運動神経は折り紙つき。（映画「受取人不明」や「風のファイター」をご覧あれ。）
美女イ・ナヨンは独特の個性を大切にした作品選びをしますが、このドラマは彼女の代表作と言えると思います。
もう一人、スタントマン会社社長役チョン・ドゥホンは実際もソウルアクションスクール代表。スタント練習シーンは彼のスクールで撮影したんだとか。ちょっと前まではマイナーだった（「チェオクの剣」で少年だったチャン・ソンベクを人里はなれた山奥で面倒を見ていた白髪の剣士）が、先日公開された映画「相棒」ではリュ・スンワン、イ・ボムスと並んで主役までつとめています。渋さは天下一品ですね。

　観る人を選ぶドラマかもしれませんが、一人でも多くの人に観ていただきたいドラマです。オススメ！！

　

数年前ＣＳ放送で視聴したのですが又見直しています。挿入歌好きなのですが韓国放送時と音楽が変わっているとか？本当はどんな音楽だったのか気になる所です。

コ・ボクス(ヤン・ドングン)〜前科２犯のスリ常習者。
チョン・ギョン(イ・ナヨン)〜キーボード担当のバンド少女でお金持ちのお嬢様。
ハン・ドンジン(イ・ドンゴン)〜新聞社の記者。お金持ちの息子。
ソン・ミレ(コン・ヒョジン)〜ボクスの姉さん女房の様な彼女。

刑務所から出所後ギョンに一目惚れしたボクス。しかし脳腫瘍で余命いくばくの宣告を受ける事に・・・死を目前にし、初めてちゃんと生きたい！と思ったボクスは偶然見かけた撮影で、スタントマンになる夢を持ちます。病気ネタですが決して暗くなく、スタントマンの仕事に、不釣合いなお金持ちの娘ギョンとの恋にと一生懸命生きていく姿が描かれています。

ドンゴン君演じるドンジンはギョンに一目惚れをしてどんどん押し捲ります。“自分の考えが全て”みたいな所もありチョット嫌な奴かも知れませんが、素直でオチャメな所もあり私は結構気に入っています。自室にあるダーツの的にライバル、ボクスの似顔絵が貼ってある所など笑えます。イ・ナヨンもコン・ヒョジンも持ち味を発揮。そしてスタントマンの練習風景や撮影風景も興味深く見る事が出来ます。

ヤン・ドングンは映画での活躍が目立ちますが、私はこのドラマが初見でした。はじめ噂通りイカツイ顔だナ〜と思っていましたが段々かわいく見えてきてしまうから不思議です。

父親の愛情を感じられなかったギョン、家族の温もりを知らずに育ったボクス〜家族愛や絆を考えさせてくれるドラマでもありました。

ギョンの母親がギョンに「日本で流行ってるって　日本人っぽいから似合うわよ」とお土産を渡すシーンがありますが‥韓国人から見た日本人のイメージはイ・ナヨンなのかしら？ナヨンちゃんはかわいいから何か嬉しくなってしまいました〜