スーパースター☆カム・サヨン

韓国のプロ野球創世記に、万年敗戦処理投手だった実在選手の姿を描いたヒューマンストーリー！
家族の反対を押し切り、入団テストを受けたカム・サヨン「イ・ボムス」は、晴れてサムミ・スーパースターズの選手になる。
ところが、開幕してみるとサムミは負け通し、サヨンは敗戦処理投手となってしまうのでした。ＯＢベアーズの花形投手パク・チョルスン「コン・ユ」の２０勝がかかった試合。誰も投げたがらない中、手を挙げたのは、カム・サヨンだった。
全国民がチョルスンに注目する中、サヨンは渾身の力で球を投げるが・・・
カム・サヨン演じる演じるのは、自身も１０年近い下積み生活を送っていた「イ・ボムス」。本作で初主演を飾っただけに、カム・サヨンのひたむきさにも説得力があり、なぜかオーバーラップしてしまうのです。
サヨンを支える家族の絆にも注目です。やっかい者なのですが、弟思いの兄、プロ野球選手になる事を反対していたお母さんの愛情にもグッときてしまいました。
夢を追いかけてみたいと思った人なら、誰もが胸熱くする作品ですね。

作品は，１９８２年，韓国プロ野球の元年当時，最下位チーム三美スーパースターズの万年敗戦処理専門投手として活動した実存の人物カム・サヨンを描いたスポーツコミックです。
実在した人物ですので，どれだけ偉大な選手だったかご紹介します。
カム・サヨンが所属した三美スーパースターズは，１９８２年韓国プロ野球元年にインチョン（仁川）をフランチャイズとしてスタートしたチームで，その年，１５勝６５敗という現在まで破られていない歴代最悪の成績を残して６球団中最下位でした。
他のチームの投手たちは，相手チームが三美と聞けば，自分が出場するといい，運よく三美が勝った日には，明日は太陽が西から昇るといってあざ笑ったそうです。
結局，三美スーパースターズは，１９８５年前半期を最後に，チョンボ・ピントス（１９８５年後半〜１９８７年）に身売りされ，その後，太平洋ドルフィンズ（１９８８〜１９９５年），現代ユニコーンズ（１９９６〜現在）として一応チームは引き継がれています。
カム・サヨンは，１９８２年のプロ野球元年に幽霊打線を自慢した
最下位チーム三美スーパースターズに入団し，５年間で１勝１５敗１セーブという笑えない記録を残した選手ですが，会社員出身でプロ野球選手になった空前絶後の人物です。
中学校２年の時に野球を始めて，高等学校と大学を経て投手になりましたが，国家代表や実業団野球選手に選ばれる程の選手ではありませんでした。
大学卒業後も彼を呼んでくれる実業団チームはどこもなくて，結局彼は，慶尚南道のチャンウォン（昌原）市にある三美特殊鋼に就職しました。
会社では趣味として職場野球を楽しんでいましたが，系列会社でプロ野球が創立されるという報せに接してオーディションを受け，三美スーパースターズの選手となりました。
しかし，彼が採用された理由は，単にチームに左腕投手がいないということだけでした。
投手陣がふがいなかった三美でのカム・サヨンの出番は，１９８２年の初年度には先発で投げましたが，翌年からはプロ野球選手をやめるまでの４年間一度も先発はしていません。まさに映画のように敗戦処理投手でした。
彼の現在まで破られていない記録に１２連敗というのがありますが，このぐらいのことをやらないと映画にはなりませんよね。

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　今嵌りに嵌っているイ・テソン君のプロフィールにこの映画に出演と記されていたので期待してみましたが…観始めて３０分経過、１時間経過、もうそろそろ終わりそうな時に数秒（２，３秒）でぼんやりと出演していて終了でした。。

　エキストラみたいなもんでした。。ガッカリ。あなたはイ・テソン君をこの映画で見つけられるでしょうか？？ウォリーを探せ！くらいの難易度かも？？

　実在した韓国のプロ野球選手を映画化した話でそこそこ楽しめましたが…主演のキム・ボムスが野球にかける真っ直ぐなカム・サヨンをそつなく演じています。

　儲けもんだったのは、アメリカ帰りの期待のルーキーパク・チョルスンにコンユが爽やかに演じていて、唯一のイケメンとしてこの映画に華を持たせています。
　そして、コンユと同じチームで最後にカム・サヨンと戦った打撃者キム・ウヨンにハ・ジョンウとこれまたチョッコとの出演ですがインパクトはありました。

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　野球選手が出てくる韓国映画で思いつくのは「爆裂野球団！」（韓国野球草創期のお話）、「小さな恋のステップ」（シルミドで絶品の演技を見せたチョン・ジェヨンが今は外野手だが元ピッチャー役）の２本ですが、この映画の「イ・ボムス」の「カム・サヨン」も大変印象的でした。

　カム・サヨンは情けないほど冴えないピッチャーですが、相手が連勝記録更新中のスターピッチャーを登板させる試合に、先発投手として立ち向かっていくところは感動的でした。
いつもは「諦めムード充満」の味方が、人が変わったように熱血プレー連発で守ってくれるところとか、痛む肩を気遣いながらも「一生に一度」のチャンスに全力を出し切ろうとするカムサヨンが素晴らしい。
サヨンを見守る近所の少女、母、兄が温かく、気持ちよく最後まで見られました。

　ところで、デニス・クェイド「オールド・ルーキー」も感動的な実話ベースのハリウッド映画です。
内容はある意味「カムサヨン」とはまったく対照的ですが、自分から夢を手放さず諦めないで、一生懸命チャレンジする姿は共通だと思います。
　ちょっとしょぼくれた気分だった自分が、「スーパースター☆カム・サヨン」を見て少し元気になれました。

とかく成績だけがものをいうプロ野球選手の世界。
このカム・サヨンの生き方はまさに感動もの！
けっして華々しくない経歴の選手を演じるからこそ
脇の配役も生きてくる…
サヨンのお母さん役はあの『バリでの出来事』のジェミン母
のキム・スミ（ひたすら息子サヨンを見守る）
サヨンがほのかな想いを寄せるウナはあの『パリの恋人』で
ラストにスヒョク（イ・ドンゴン）が海辺で助けた
自転車ごとこけた美少女…ユン・ジンソ
子持ちのエースは『達磨よ、遊ぼう』『４月の雪』の
リュ・スンス
強敵チームのエース投手に『彼女を知らないとスパイ』の
コン・ユ（ひとりだけ格好いいからメダツ！）
キャッチャー役のクァンオクはコメディアンの
イ・ヒョクジェ
主役のカム・サヨン役イ・ボムスは実際は右利きで
左利きのサヨンを演ずるため、フォーム特訓をしたとか。
なかなかの感動作品でした。

通常のスポ根とは違った人間味あふれた面白い作品…
　でも、大人向けでしょう。。。
★★★☆☆