ペッピーノの百歩

オタエドンが「輝ける青春」紹介してますね　わしはまだ観てませんが良さそうですね　おふらんすの刺激のある新しい映画がなかなか観れないのですが　イタリア映画もそうですね　最近観ないもんね　それで「輝ける」から検索すると「ペッピーノの百歩」も「僕の瞳の光」も出てるんですね　そこでロマン君のように俳優から入りましょうか　この三作に共通の主演がルイジ・ロ・カーショ君　ロマンより二枚目かな甘いマスク（背も低そう＜おい）　マルコ・ベロッキオの新作「夜よこんにちは」では赤い旅団の冷酷なリーダーを演じてますね　この映画はすごくいいですよう

「ペッピーノ」は内容が内容で　わしのような左翼は怒りが湧いて来てしまって冷静に観れないので　ちょっと早送りしてしまいました　いかんねへへへ　ルイジ君から現代イタリア映画観てください

ペッピーノは、イタリアの他の都市でもほとんど知られていなかった人物だそうです。「ジョゼッペ・インパスタート＝シチリア資料研究所」へ行くと彼の功績がわかるらしい。
でもね、ガイドにも載っていない、そんな小さな研究所に観光客が行くはずもなく。
何が言いたいかと言うと、映画は改めて、凄い媒体と言うこと。
映画によって彼の功績が、世界中の人に知ってもらえるわけです。

ペッピーノの功績はシチリアのチニシという街で「語ってはいけない必要悪」を「マフィアは株式会社ではなく犯罪組織である」と語ることができる街に変えたことです。

既に名前や概要を誰もが知っているような有名人とは違う、無名の人物の功績を104分の限られた時間の中で伝えるために、あえてペッピーノの交戦的な行動に焦点を当てています。なので、左翼映画ではないと思う。

あくまでも、彼の功績を知る為の映画。
101歩目に「悪」と「善」がある。これからは「悪」ではなくて「善」を堂々と選択しよう。
「悪」を選択したままのシチリアだったら、『ゴッドファーザー』も語ること（作られること）が、なかったかも知れない。
↑は、大げさで、
マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督は、「70年代というのは、現在私たちが生きているイタリア社会の準備期間というか実験室のようなものだった。」と語っていて、実験室期間のイタリアを背景として『ペッピーノの百歩』『輝ける青春』を制作したそうです。

なので、「社会派」ジョルダーナ監督としては、ペッピーノ・インパスタートと言う社会運動の先導者を通して、実験室期間のイタリア全体の若者の情熱を伝えたかったのかもしれません。

私は、観て良かった。観る価値のある映画でした。

どこまでリアルなのかはわかりませんが、シチリアはたしかにマフィアが生活の隅々にまで入り込んでいると聞きます。ほんとに隣近所に住んでいて家族か友だちか親戚か仕事づきあいか、どこかでマフィアにかかわらずにはおられない。（しかもそれがあまりに普通過ぎて必ずしも「悪い」つきあいとはいえない）。それが“百歩”の距離なんですね。
しかし、それは主人公ら若い人たちが60年代以降洗礼を受ける新しい思想には許しがたい旧態依然なわけです。その葛藤…。苦い、辛い、展開ですけど、そこから逃げずに向き合って血を流しながらもなにごとかを変革していく姿勢は、いま見てほしいところかなぁと思います。

と同じ監督ということで借りてみる
実在した人の話ということを抜きにすると　どうなるか先が読めてしまうストーリー
まず思想的に反対する重要人物　続いて身内　そして主人公本人
お見事といわんばかりの筋書き通り
実際の人物の正義と勇気は素晴らしく　普通なら悪に揉み消されてしまう歴史を
掘り起こして映画にしたという点では評価

心の美しい人が正義と真実を伝えようとするとどうなるのかが描かれている素晴らしい作品で大変おすすめなイタリア映画。