夢の中へ

園子温は洞口依子（ドレミファ娘ね）見たさに「部屋」を観てるだけでなんだかミニマル系の人みたいな印象しかなかったけど　この「夢の中」は正反対の内容でびっくりした　しかしそれよりびっくりしたのは　これが「ＴＡＫＥＳＩＳ」のほぼ完全なパロディとゆうか裏ヴァージョンみたいで　お互いまったく意識してなかったはずで　同時期に同じような発想の作品が出てくるのは映画が大きく変容してゆく時代の前兆ではないかと思うのだ

北野武のほうが予算たっぷりスケールのでかい　完成された映画美を誇るとするなら　こちらはほぼラースフォントリアのドグマ理論に近い方法　自然光やワンシーン・ワンカット　なによりも延々しゃべるセリフの強度　原作はモラヴィアとかで「アイズワイドシャット」っぽいのり　で汚らしい画面ながら見ごたえは充分　ラスト田中哲司がたった一人手持ちカメラで　スタッフも置き去りにして　夜の街を全速で駆けていく実存主義映画＜＜なんじゃそりゃ　こりゃ「自殺サークル」も「なんとかサーカス」も必見ではないかと思います

なお　園子温（そのこおんど　と打つのがこつ）に関しては「自転車吐息」のしばらくご無沙汰の　あぶさんのレヴューが見事ですそちらを読んでね

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友達に無理矢理連れてこられた小劇団の舞台を見てるような感じでした。内容どうこうより演じているということを見せたいというか、演じているという行為から何かを感じ取らせるような作品なのかなと思いましたが、それにしたってよくわからん作品でした。

前衛精神を貫く映像詩人、園子温らしい新しい魅力に溢れた作品。
いわゆる“胡蝶の夢”的なストーリーをＤＶカメラの機動性を生かして、全編手持ち、長回し基本で撮られている。

はっきり言って荒く揺れまくる映像は心地良いものではなく、構図も美しいものとは言い難い。
恐らく俳優の演技（動き）はアドリブを多く強いられたもので、カメラワーク自体も即興的なものなんだろう。
この辺で好き嫌いは出てくるでしょう。
苦手ではないおいらも久しぶりに映像で酔ったな（苦笑）

だけどこの作品は様々な演出面において、独創的で巧いと思わせるだけのものがあった。
ある意味現代的な演出なのかな。
役者に対する演出も、身体を巧く展開させ、なおかつ“ありのまま”を上手に捉えたもので、役者もそれによく応えていたと感じる。
なんか出てくるオネーチャンがみんな妙に色っぽいし（笑）

画に関しても、もうちょっと揺れを抑えて欲しかったのは確かだが、本作におけるこの手法は間違いだとは思わないし、むしろ効果的なものだと思う。

まぁ万人にオススメって感じの作品ではないけどね〜

この手の作品では異例の　星★★★★☆　ちなみに劇中歌は河瀬直美？？

何が言いたいのかさっぱりわからん。
近年観た邦画の中で「ＩＺＯ」に匹敵するくらいひどい映画。
この映画で描かれている「夢」自体は非論理的でわけがわからないという点
で実はリアリティーがあるのだが、その「夢」を現実の世界で話すことによって物語が進んでいくのは無理があるなぁ。
キャスティングが魅力的なだけに、がっかり度合いはかなり高い。
オダギリジョーは出演する映画全てで印象深い演技をするが、その映画が面白いかどうか別問題。

唯一の見所は性病発病によるカップルの喧嘩・罵り合いが妙に生々しいところかな。
逆に乗り物酔いする人は素人が取ったと思えるくらい手ぶれが激しい映像に絶対といっていい程楽しめないだろう。

大好きな俳優、田中哲司さん観たさの一本。
ワタシにとっては、画面に彼がいる事以外に
得るものなく・・・サブい・・。
（オダギリさんと田中さんのツーショットが見られたのが
ちょっと幸せでしたが）

画面ブレブレ、気持ち悪い・・。
最後まで観るのはきつかったです。

予約リストの結構下の方に入っていた
”魂萌え！”（桐野夏生原作）となぜか２枚で届いた。
これにも主人公の薄情な息子役で田中哲司さんが出てる。

今週は期せずして”田中哲司ウィーク”なのである。
そしてワタシはちょっと幸せなのである。