ル・ディヴォース〜パリに恋して〜

旦那がほかに愛人作って逃げちゃうなんて！　しかも女房はアンタの子ども妊娠中だぞ！
なんて、初っぱなから怒り心頭の映画です（笑）。

さらに、その姉ちゃんを気遣って来たはずの妹は、これまた妻帯者と愛人関係に…。
モラリストの私としては、頭でやかんのお湯を沸かしてしまうほどの怒りを感じます（半分ウソ）。

でも、怒りながらも最後まで観てしまった映画です（笑）。
やっぱり生々しいリアリティを感じながらも、どこか爽やかさを感じたからかな。
恋愛とか、浮気とか、誰しもが経験することがらで、ドラマティックなストーリーになってしまう部分が、
意外とサラリと描かれているところがちょっと新鮮だったかも。
結構とんでもないことや、普通ではありえない家族の在り方（というか、接し方かな？）が詰め込まれているのに、
押しつけがましくないと思った映画でした。

だけれども、いちばん初めに書いたように、やっぱり許せないよぅ！
浮気なんて、愛人なんて…ありえないんだってば！
こんな映画ばかり観ていると、「こんなの当たり前だよ！」って思いそうになって怖いです（笑）。

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　キャスト、豪華です。「巴里のアメリカ人」でアメリカ人男性との恋に揺れるパリジェンヌだったレスリー・キャロンが、ここではアメリカ人女性と結婚した息子の離婚問題で心を痛めている。グレン・クローズはあっさりさっぱり愛人と別れられる女性で、「危険な情事」の狂気も今は昔。その逆に昔は爽やか美青年だったマシュー・モディーンが嫉妬に狂うどうしようもないバカ男になっていた。「奇人たちの晩餐会」でも浮気男だったティエリー・レルミットはここでもケイト・ハドソンを囲っちゃってて、個人的にお久しぶりのジャン＝マルク・バールは「グラン・ブルー」で海に深く潜りすぎて以来あんまり浮かばれませんが、ここではプチいい男。あとは・・・主役の美人姉妹のお母さんがストッカード・チャニング、などなど。

　主人公ナオミ・ワッツの夫（メルヴィル・プポー・・・私はこの子、記憶にひっかかっていないのですが、色んな作品に出てますね）が、身重の妻を捨ててさっさと愛人の元に行ってしまったり、「フランスでは未亡人は一目置かれ、愛人は大目に見られる」なんつぅ、しゃらくさいセリフが、いかにも恋愛の基礎体温高いおフランスっぽい。一方で、誰にでも愛想のいい笑顔をふりまき、どんな場所にでもエルメスのケリーバッグを持ち歩いてしまうケイト・ハドソン。文化や歴史なんか軽〜く無視！のゴーイング・マイウェイなアメリカ人ってことでしょうか。それにしてもＴＰＯってもんを知らんのか、この娘は。

　そんな感じで、オサレだけど鼻持ちならないフランス人と、無作法だけど気のいいアメリカ人、といった対比を皮肉たっぷりに見せながら、結婚と恋愛について語ったヒューマン・ドラマです。

　ジェームズ・アイヴォリー監督ってお母さんがフランス人なんですね。その辺、自分の経験から得た知見を生かしているのでしょうか…？

平たく言えば姉の離婚騒動と妹の不倫の話。最後はすべてが丸く収まってしまって、あまりにも出来すぎの感があり、ストーリーにはさほど魅力が感じられなかった。
しかし、アメリカ人のフランス人やパリに対する屈折した思いがいろんなせりふに込められていて、その皮肉がおもしろかった。ケイト・ハドソンのファッションも一見の価値あり。エルメスのケリーバッグなんて、私も一度拝んでみたいです。そのケリーバッグをエッフェル塔から投げ捨てるなんて！

フランスの夫とアメリカの妻の
離婚問題で争う夫婦と、
その妻の妹で、その夫の伯父のフランス人の愛人になる人とを
中心に、フランスとアメリカの文化の違いを描く映画。

ステレオタイプ的な内容で、
本当に、その通りなのかどうかわからないけど、
なんとなく納得してしまう構成。

愛とは、金とはという価値観は、
国単位じゃなく、ほんとは個人単位だろうけど、
なんか、こういうイメージあるよね。。。

ジャケット写真とあらすじから、軽〜いラブコメを想像してたんですが、思ったよりヘビーな話でした。私は嫌いな話じゃなかったんですが、軽〜い笑えるラブコメを期待してるならレンタルは避けた方がいいでしょう。

２人の対照的な姉妹の話なんですが、ロクサーヌ（ナオミ・ワッツ）側の内容が離婚、それも異国での離婚なので法律の問題とか財産だ浮気だなんだと気が滅入ります。
一方イザベル（ケイト・ハドソン）は異国の地フランスで恋を見つけて楽しそう。とにかくファッションが注目で、かなりレベル高いおしゃれを楽しんでます。この映画、ファッション見てるだけでもいいくらい。
とまあ明暗分かれてしまった２人ですが、その対比を見せるのが狙いだったんでしょうが、描ききれておらず失敗してる為に、なんとなく締まりのない１本になっています。主人公を２人設定する必然性が見受けられません。