翼のない天使

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本作は、幽霊も、怪物も、宇宙人も出て来ないし、いわゆるシャマランカラーの作品ではないのですが、その後の作品のディテールが詰まっていて、興味深い作品だと思います。
主人公のジョシュアは、カトリックの学校に通う少年。
ジョシュアは、どうしても神様がいないと困る理由があります。
それは、大好きな「じじ」が死んでしまったので、じじが無事に天国に辿り着いたかどうか、直接神様に会って確かめたい。
彼の神様探しは、そうして始まります。
讃美歌を大きな声で歌えば神様に届くと言われると、大きな声で歌うし、女子部の方に枢機卿が来ると言われれば、忍び込むという有様。
それでも駄目なら、別の神様に会おうと他の宗教も試してみたり、そうこうしても中々見つからないので、神様の存在をも疑って、神様は、人間が創ったものじゃないか？と疑ったりするのですが、その様子が可愛らしくて、切ない奮闘なんです。

任務を終了する頃、彼は色々なことに気付き始めるのですが、あまりにもその姿が可愛らしくて、もう少しこのままでいていいんだよ。と言いたくなってしまいます。
ジョシュアの初めて経験した大好きなじじとの別れ。彼なりに悩んで、成長していったのでしょうね。
子供ならではの、純粋で真剣な視点の世界は、とても新鮮ですっかり忘れていた、子供の頃を思い出させてくれます。
沢山のエピソードが合わさって、描き出す世界は、幼年期の終わりと、少年期の始まりをちゃんと見せてくれて、とても爽やかな作品だと思います。

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シャマラン監督のシックセンスの前の監督作品。かなりいい作品です。主人公は男の
子。抜群な演技力ではないんだけど、なかなか存在感のある男の子だ。
「神様」を探すという任務を自分に課したジョシュアに起きるいろんな出来事と彼の成
長を描いているのだが、この子自身が天使のようにも思えてしまうほど。大好きなおじ
いちゃんの死、カトリックの学校など設定もなかなかうまくできている。子供中心ともい
える作品でありながら軽くも安っぽくもなく出来ているのはシャマラン監督の手腕に他
ならない。この翌年にシックスセンスの撮影に入っているらしいが説得力が増す。（こ
の作品はシックスセンスの後に公開されたらしいのですが）

シャマラン自体が天子のような子供の気持ちを非常に理解していて、更には彼自身も
似たような感覚をもっているのでしょう。更には、大人たちに子供のときの純粋な気持
ちを忘れてはいけないと訴えかけてくるような深みのある作品だ。シックスセンスなど
のようにメリハリはないんだけど、深みではこちらの方が上かも。

これは必見！と言わざるえないでしょう。

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これをラストにもってくるべきだったんでない！？
凄くいい映画だったので、私はシャマラン監督が好きだと言いたい!!ｗ
この映画に関しては…。

ジョシュアはじじが大好き(^^)　じじが死んでしまってとってもとっても悲しい。
寂しくて、じじの部屋に行っては、じじの服を身に纏い椅子に座って泣く(´∩｀。)
大好きなじじがきちんと天国に行ってるのか、神様が守ってくれてるのか知りたくて、
神様を探す任務に就く。学校の神父に聞いたり、先生に聞いたり。
枢機卿は神様と話ができると聞くと、
隣接する女子学校に来た枢機卿に会いに忍び込む。
それでも答えはわからない。意気消沈して讃美歌を歌うのも嫌になる。
でも『みんなで心の底から讃美歌を歌ったら天国に届く。きっと神様は聞いてくださるよ』
と神父が言えば元気になり、大きな声で歌い出す。
それでもやっぱり、会えない。だから別の宗教のお祈りをしたり、自分の出来る事を
全てやろうとする。健気です。

これだけ頑張ってるのに、一向に神様と話ができないので
ジョシュアは神様の存在自体を疑い出してしまう。

大人への階段を一歩一歩と歩んでいくジョシュア。
友達が大変な事になったり、いじめっ子が転校したり、いろんな出来事が起きる。
その出来事にもきちんと対応できてくるんですよ。成長を見せてもらえました♪

じじとのエピソードは私には全部、泣きのエッセンス満載でした（涙
運動会のシーンなんて……あ〜、また泣いちまう(┬┬_┬┬)

ラストも凄く好き♪
もう1回言っとこう!!　シャマラン監督、私はあなたが好きです!!
この作品に関しては（笑


さて、あとは『シックス・センス』のみ。このテンションで観てみますかっ♪

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ジャケ写を見て、ひねくれた少年のお話かと思っていましたが・・・。
『サイン』のレビューでも書いたと思いますが、シャマラン監督は「子供心を忘れていない」人なんだと改めて感じました。主人公の少年は、きっとシャマラン監督自身だったんじゃないかな、って思います。
『シックス・センス』の前の年に撮られた作品だそうですが、大好きなおじいちゃんが亡くなって心にポッカリと穴が開いた５年生の少年が神様を探して”じじ”が今幸せでいるかどうか確かめたい、っていうお話。
主人公のジョシュア目線で描かれているので、親友や友達、隣の女子校の女の子などがとても新鮮に見え、自分の子供の頃の目線に戻れます。
「神様を探す」任務をやめようと思ったジョシュアは、神様を探しているうちにもっと近くで様々なことと出会い（というか気付いたっていう方が正解かも）、自分が変わって来たことに気付いたのでしょうね。
ただ太った級友やいざこざがあった級友が「友達」に変わったり、いつも自分の傍で頼りになる存在でいてくれる親友が実は病と闘っていたことに気付いたりすることで、自分にとっておもちゃよりも大切な存在と向き合うことを知ったのです。

シャマラン監督の見せてくれる子供たちって、ちょっと他とは比べられないかな。一人一人がとても活き活きとして、心が洗われます。涙。
ジョシュアは『絶対×絶命』のジョセフ・クロス。親友デイビッドのティモシー・レイフシュナイダー。この二人が特に可愛らしいです。
途中気になっていた男の子。ジョシュアとの最後の会話。私は嫌いじゃないです。

全ての「子供心を忘れていない」、「子供心を思い出したい」、そんな大人の方におすすめします。

主人公のジョシュア君は子供のかわいらしいところだけを取ってくっつけたような感じだ。

「死んだおじいちゃんは無事なの？」という素朴な疑問を神に聞くために神探しを始めるジョシュア君だが、その過程で祖父の死を受け入れ最終的に祖父の死を乗り越え前向きになり一歩成長する姿を描く。

霊的に派手な演出はないが、ちょっとだけ最後に霊的な演出があって感動的だった。

おじいちゃんとの回想シーンは泣ける。