ブラック＆ホワイト

ジーナ・ガーション一人でもってるような作品です。
彼女ってアヒルみたいな唇の形をしてるんだけど、妙に似合ってて独特の美女ですよね。
本作では新人警官君とペアを組む男勝りながら怪しい魅力を持つ女性警官の役柄。
新人警官君は彼女に終始振り回されますが、次第に彼女の魅力に取り込まれ事件の真相を追う、物語では探偵役です。

物語の展開は、彼女が犯人であるかのような物証、同僚の証言、怪しい行動、などを観客に提示し”彼女が犯人なのか、そうじゃないのか”のみに視点をもっていかせる演出なんです。
実に上手なやり方ですね。
またそれに応える魅力的な彼女の熱演ぶり。
ますます観客は彼女だけを目で追い続けていくことになります。
ミスリードされてるのか、やっぱり彼女が犯人なのか、終始頭の中を駆け巡ってました。
さて、真相は？

ご自身でお確かめ下さい。

なかなか侮れないB級作品ですよ。

ストーリーの展開＆設定が上手。明らかに犯人がわかりやすい設定にしているのに、「あれ？違うかな？」と思わせる展開。少しストーリーが進むと「あれ、やっぱりそうかな？」と思わせ最後で「おお〜、えええ〜」と言う感じです。一応、途中で真相らしき物をつかめましたが最後の最後まで確信がもてず見る方をハラハラドキドキさせてくれます。新人ポリスのクリス・オブライアンを演じるロリー・コクレインは新人のあどけなさを上手く演じているし、ベテランの女刑事ノラを演じるジーナ・ガーションもちょっと腐れ切った感じを上手く表現しています。題名の「ブラック＆ホワイト」とチェスを引っかけるたとえが出てくるけど、これに黒人問題を引っかけたらやりすぎかな？でもこの脚本でも十分楽しめました。ところでクリント・イーストウッドの実の娘のアリソン・イーストウッドが出演しています。非常に綺麗な人なので彼女の主役の映画も見たいなぁと感じる一品です。

念願のロサンゼルス警察の警察官になることができた新人のクリス（ロリー・コクレイン）は、熱心なカトリック教徒である。彼は、凄腕の女性警察官ノラ（ジーナ・ガーション）の元に配属される。
おりしもロサンゼルスで猟奇的な連続殺人事件が発生。すべての遺体は‘ウインク’のように左目だけを銃で撃ち抜かれていた。２人は事件を担当することになるが、目撃者の証言により、犯人はパトカーに乗っていたということが分かる。
しかも殺害された被害者はすべてノラが逮捕した男たちだった。署内でも彼女に疑いがかかりはじめ、相棒であり部下のクリスも、彼女の行動に疑問を抱きはじめるが、すでに２人は愛し合う関係となっていた．．．

Ｇ・ガーションの警官姿が最高にＧＯＯＤ！　破天荒な警官役だが、構えることなく自然体で演じている。　ところでクリント・イーストウッドの実娘、アリソン・イーストウッドが刑事役で出ているが、ノラのことを‘彼女、ダーティハリー？’と云うシーンがある。このシーン、ヒネリが効いて面白い。　女版ダーティハリーがあればＧ・ガーションがピッタリだろう。

タイトルの「ブラック＆ホワイト」はチェス版の白黒模様のことを指しているようだが、アメリカのパトロール・カーの意との説もある。　それにしても最後の最後まで真犯人が分からず、引き込まれたことは必至。
ノラの死んだはずの弟のアーマンが、実は同僚警官のマイク・クレメンス（ロス・パートリッジ）だったという‘オチ’はなかなかのもの。ノラは弟を守ろうとしたのか．．．凝った脚本だ。（どんでん返しと呼ぶにはやや異なった雰囲気がある）
日本劇場未公開作品ながら、監督は０１年「ハイ・クライムズ」の脚本を担当したＹ・ゼルツァー。　凝った脚本も納得！

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破綻の結末を観た日にはロス市警の人事担当も
とりあえずは言うだろうな一言「ありえねぇ〜」と。

ただ、ジーナ・ガーションの不思議な魔力に惹きつけられて
最後まで目が離せないのも事実です。

着任して、いきなりこんな上司と組むことになったら
楽しくてしょうがないだろう。笑
そっちの路線で笑えた。

ジーナ・ガーションが好きで観たんですけどストーリーもなかなか良くできたサスペンスです。この登場人物の中で誰が犯人なの？って最後までわからなかった。そんで最後ビックリ！！
ロン・シルバーなんかの脇役陣もいい味つけになってます。