ハードエイト

主人公は何故　ホームレスな青年に近ずくのか　ネタバレせずに人物の心理劇を追って楽しんだ方がいいな
金銭のやりとりが何度もでてきて　それがこのドラマを機能させるし　人間関係を暗示する

結局　日本だったら高倉健なんかのやくざ映画で　よく知られた題材だなあ　プラス　ジャン・ピエール・メルヴィルの初期の
フィルム・ノワールの雰囲気が濃厚なＰＴＡの興味深い処女作？

ポール・トーマス・アンダーソンの才能の片鱗を感じさせられたような気がします。
ただし、この映画がサスペンスものっていう印象は受けなかったですね。
あくまでも根幹にあるのは人間ドラマだと思います。
ギャンブルをベースに、複雑に絡んでる人間模様を描いてるって感じでした。

ただし！
いまいち盛り上がりに欠ける…というのが正直な感想。
その分、主人公の哀愁はぎゅんぎゅん漂ってるんですけどね（笑）。

「さあ、これからどうなるの？　ワクワク〜」って思ってたら、突然エンド・ロールがっ！（驚）
続編とか、ないんですか？　Mr.アンダーソン！

　ご多聞に漏れず、私もＰＴＡワールドが好きで、この初期作品をＤＩＳＣＡＳで知り、予約リストに加えた一人。
　まず冒頭から引き込まれます。きっとフィリップ・ベイカー・ホール演じる老人の説得力ある演技だけのせいじゃありません。こういう状況に観る側を引き込んでいく、まさにこれがＰＴＡマジックなんでしょうね。
　ジョン・Ｃ・ライリーもサミュエル・Ｌ・ジャクソンもグウィネスもそれぞれいいです。そしてチョイ役のフィリップ・シーモア・ホフマンの印象的な演技といったら！！このキャストの競演だけでも十分観る価値ありますよ。
　終わってよくよく考えてみれば、どこにでもありそうな話。友達に「こんな話だよ」と話しても「ふうん・・」と受け流されちゃいそうな話です。決して度肝を抜く面白さや驚くようなシカケはありませんが、それだけに芯の通った安定感が余韻に残ります。ＰＴＡファンで未見の方は、彼の最新作を観る前にぜひ抑えておいてほしい一作です。

Ｐ・Ｔ・アンダーソンの長編デビュー作。
後の“ブギーナイツ”や“マグノリア”に比べると、どこから何が飛び出してくるか分からない世界の魅力というのは薄い。
話自体はそれほどパンチが効いたものではないので、それらを期待して借りると肩透かしかもね。
尺も短く、しっかりとした構成のタイトな作品という印象。

ただ、フィルムノワール調のクールさと、ヒューマニズム溢れる温かみが共存する独特のタッチはこの頃から健在。
“父親”の存在が影を落とすというのも彼の作品の一環したテーマなのかな。
流麗なカメラワークなんかもなかなかのもの。

役者の好演も印象に残る。
これは監督の力も大きいんだろう。
特に主役のフィリップベイカーホールはいぶし銀ね。

星★★★☆☆

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を見て、もうこの監督の映画を見るのはやめようと思って数日経過。
さて、今日はディスカスのＤＶＤもないし、何を見ようかと録りだめてある一番古い日付のものを見たら「ハードエイト」。
ん？この映画って、ポール・トーマス・アンダーソン監督じゃなかったっけ・・。

タイミングが合いすぎて迷ったけど、この後の「マグノリア」が好きだったこと、キャストが魅力的でつい見てしまった。
私の結論としては、マグノリア＞ブギーナイツ＞ハードエイト＞パンチ＞ブラッドか。

前半、おじさんの親切の理由がわかるまでは楽しめたんだけど、そのあとが乗り切れない。
なぜ彼だけに親切にするの？

古い映画だけど、今見ても古さは感じません。
変わらず今でも活躍してる俳優さんがたくさん出ていて、そのおかげで楽しめました。

しかし、私はやっぱりこの監督とは合わないようです。
レビューを読んでると好きな方も多いので、他の作品が好きだったら楽しめる映画なのかもしれません。