エグゼクティブ・デシジョン

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しっかりとした、つじつまの合う脚本、意外な役者の使い方、怒涛のように起こるトラブルの数々。手に汗握る演出は、１９６６年にしては画期的な映画だったと思います。
しかし、今見直してみると、何やら９・１１テロのような話です。

冒頭一番頼りになる軍人が、あの人に任せておけば、大丈夫と思わせた、スティーブン・セガールがハイジャックされた飛行機に乗り移ろうとした時に、トラブルが起きて「後は、任せたぞ！」なんて言いながら、あっさり消えてしまいました。
しかし、残った人たちが、ちょっと頼りない方が逆にハラハラ、ドキドキ感になり、後半の面白さに繋がっていきました。

ちょっと気の弱そうなのエリート戦略家、カートラッセル。彼は兵士ではなく、学者なんですよね。いくら戦略家といえども、テロリスト相手の実践は厳しいものがあると思いますが、そんな疑問すら抱かせずにどんどん進んでいき、ラストは旅客機まで操縦してしまうのは、ちょっとびっくりでしたが、ダイハードのようなオチも含め、ご愛嬌ですね。
そして、エンジニアなのに、本当にエンジニアなの？という気持ちを抱かせてしまうオリバー・ブラット。
CAのハル・ベリーも知的で、あんなに勇気があるのは、頼もしいです。
一人、一人のキャラクターが良かったです。
セガールは、ついにラストでも戻ってきませんでしたね。

いろんな映画の要素をぶち込んで一つにしたような映画ですが、なかなか面白かった。セガール絡みで意外な展開もありますしね。それに、今見ると結構豪華なキャストです。普通によく出来た作品だと思います。

面白かったです。ハラハラの連続。観客をハラハラさせ続けるのが巧いです。
スティーブン・セガールが出演しているのでカリスマ的なスーパーマンが大活躍してあとみんながちょっと活躍という流れかと思っていましたが、全員それぞれ持ち味を発揮して役割分担したというのも飽きずに見られた要因のひとつかと思います。特に怪我をして動けないキャピーとケイヒルの二人三脚がよかったです。ハリー・ベリーもすごくきれいだし、ジョン・レグイザモは持ち味全部発揮とは行かないけど姿を見られただけで嬉しいです。
特典はプロダクション・ノート、キャスト・スタッフ紹介、関連作品紹介。

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　カート・ラッセルとスティーブン・セガール。くしくも同い年の二人が共演。
　ここで、しばし悩む。果たして本作におけるセガール親父の役どころをどう書けばいいか。はっきり書くとネタバレ、けど、そこをあっさり書いてしまっている方もおられる。予告編でもそれらしい場面は出てきて想像はつくことはつくんだけど。とりあえず、はっきり書くことはやめときますが、この展開にびっくり、もしくは喜んでしまうのは少なくともセガール親父のパーソナリティを知っている人で、よく知らない人には“ふ〜ん”程度のことじゃないかと思ったりします。これは完全に、分かる人は面白がってくださいみたいな作り手の遊び心が感じられてオレとしてはすごく嬉しかったんですけど。セガール親父も絶対、おいしい役と思って演ってたに違いないと思ってるんですけどね。
　と、いうわけで毒ガス爆弾を積み込んでジャンボ機をハイジャックし、同志を釈放せねばワシントンに突っ込むと合衆国を脅迫するテロリストと、密かにハイジャック機に潜入し、爆弾解除とテロリスト殲滅の機会をうかがう、セガール親父の部下たち（ジョン・レグイザモ含む）と畑違いのラッセル兄ィ＆オリバー・プラットと彼らに協力する客室乗務員ハル・ベリー。果たして彼の行動は、大統領のエグゼクティブ・デシジョン（最終決定→つまりハイジャック機撃墜命令）発令に間に合うのか・・・！ハラハラドキドキ、たっぷり楽しめます。

　余談ですが、本作で（最後まで生きていられたという意味でも）初めてメジャー作品の大役を射止めたハル・ベリー。本作のパンフレットに書かれた名前はハリィ・ベリーでした。いつの時点でハルになったんでしょうか？っていうか、HALLEの読みはハリィの方が近いような気もするけど・・・はい、全くの余談でした。

わりと序盤で気づいたんですが、以前に観たことありました。
それでも、そしてこの長さでもまったく問題なく、楽しめました。

ただでさえ、緊迫した状況なのに
いや、だからこそか、次々と起こるトラブル。
もう目が離せませんでした。

ハラハラドキドキワクワクが輪になって
回り続けて迎えるラスト。も、よかったですが、

その、少し前のモールス信号。
感動しました。
なぜだかわかりませんが、この場面が一番好きです。