メジャーリーグ　２

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　またしても弱小チームになってしまったインディアンスがなんやかんやで強くなっていく話。

　すっかり変わってしまって新たな問題点が選手それぞれにあって、バラバラだけども再び一致団結して優勝目指して頑張るという前作と全く同じ流れでした。ただ続編の作り方としてはこれはこれでありで、前作の流れ引き継いでいて、環境が変わって自分たちもすっかり変わったおなじみのキャラクターたち。それがどう困難を突破していくのかと思いきや、その気持ちの変化やなぜ解決したのかが全く分からず、すぐに解決してしまうのが映画全体が軽くなってしまっているように思えました。主人公のリックなんて最後に革ジャン来てメガネかけただけでパワーアップしているだけにしか見えなかったです。

　弱小チームが変わるきっかけとなるのが石橋貴明さん演じる日本人というのは誇らしいですが、彼が入ってきて化学変化が起こったというのもわかりにくく。ただのピエロみたいな役回りにしか見えないのが悲しかったです。
　
　とはいえクライマックスに「ワイルドシング」が流れればそれだけでテンションMAXになる映画でした。

チームの不振を願うオーナー。開幕〜シーズン中盤までは波に乗れないチーム。中盤過ぎからから終盤、チームが一致団結し、奇跡的な快進撃を続け、遂に優勝する。１も２も基本的な設定とストーリー展開は全く一緒。勿論、メンバーは多少変わったが、これだけ内容が一緒ではねぇ・・・。という訳で、作品として見た場合には、２は１を全く超えていません、って言うか、単なる繰り返し。

で、私が見たかったのは、はっきり言うと、とんねるずの石橋君のみ。映画が公開された１９９４年、野茂はまだメジャーにいなかった。マック鈴木が１Ａか２Ａ辺りで頑張っていたけど、メジャーはまだまだ先の状態。日本人のメジャーリーガーは歴史上マーシー村上ただ1人、という時代。当時アメリカに住んでいた私は、映画の中でメジャーリーガーとして活躍する石橋君を、ひそかに応援していたのでした（もっと石橋を映せよとか思いながら）。

日本人メジャーが珍しくない今なら、公開されてもそれ程喜んで観ないでしょうね。「Ｍｒ３０００」でも日本人メジャー役の人がいたけど、あまり応援する気にならなかったし。

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ストーリーは、完全に前作の続編なので
前作、見といたほうが良いかもしれません。

以外に驚いたのが、タカさんの演じるキャラの重要性。
前作の人気キャラだった「ワイルドシング」も
売れっ子になって、すっかり牙がおれてしまい
妙に大人びてしまうなど、
前作でダメ球団を見事に立て直した面々が
結局、ノラリクラリの集団に戻ってしまう中
タカさん演じる「日本男児」が、やる気満々で
一石を投じてくれます。
これ爽快でした。

ラストは、前作の勢いを取り戻してくれます。
シナリオも良く出来ていますし
相変わらず楽しい作品でした。

メジャーリーグ２（１９９４年・アメリカ、カラー、１０５分）

野球コメディのヒット作、８９年「メジャーリーグ」の続編です。
初作はチームそのものに焦点を当てて、軽快なコメディが楽しい映画だったのに、本作は一気にダウン、まったく面白みの無い駄作に成り下がってしまいました。何より、石橋貴明の出演が作品を台無しにしてしまった。悪ふざけ極まりない演出がウケると勘違いした製作側にも問題ありですね。

クリーヴランド・インディアンスは万年最下位の弱小チームだったが、昨年は名門ヤンキースを破って優勝した。今年も期待されたが、エースのリッキー（チャーリー・シーン）は剛速球から変化球投手に転じ、俊足のウィリー（オマー・エップス）は足のケガを心配して長打狙い、長距離砲のセラノ（デニス・ヘイスバート）は仏教に凝る始末。捕手のジェイク（トム・ベレンジャー）は峠を越し、昨年オフに獲得した大物捕手パークマン（デヴィッド・キース）にその座を譲っていた。ブラウン監督（ジェームズ・ギャモン）は最悪のチーム状態に困惑、心労で倒れてしまう。連敗続きで頭にきたパークマンは、突然移籍してしまった。ジェイクはブラウンから監督代行を任され、新人捕手のベイカー（エリック・ブラスコッター）を指導するが．．．。

ハリウッドのベタなコメディは陽気で明るく、それなりに楽しく観れるのですが、そこに日本人を含むアジア人が入ると、なぜか雰囲気が一変してしまいます。大いなる違和感を感じます。
本作の場合、少なくとも石橋貴明はプロ野球選手には全然見えないし、単なる「チャラ男」です。
共演陣の面々も、おそらく（失笑して）引いていたであろうシーンは丸わかりでした。

チームはオープン戦で３勝２４敗、これではシーズン突入後も期待できない．．．かと思いきや、そこはアメリカ映画のノー・テンキさ、何でもアリなんですね。

本物のクリーヴランド・インディアンスは、本作公開の前年（１９９３年）までアメリカン・リーグの東地区に所属していましたが、３地区制の導入により、現在は中地区の球団となっています。
古参球団、且つ、名門球団です。
コメディもいいですが、手に汗握る白熱した試合展開をみせてくれるアメリカ映画を観たいものです。

全く違う作品なのかと思ってしまうほど、前作と雰囲気の違う作品。題材や設定は一緒だし、役者は一部を除けば一緒なのに、なぜか、なぜか雰囲気が違う。前作のしょうもないラブストーリーはいらんやろと思っていたのだが、今作、そういったものもなく、うっすい人生物語が若干加わったのみ。プロ野球でもそうだが、強かったチームが翌年ボロボロになるのはよくある話、だからこそ面白くなるはずなのに。

途中からやってきた、カミカゼ・タカの活躍により、球団の雰囲気が変わり連勝になっていくのだが、なんかそれがとってつけたようで、全然面白くない。まぁ、なんていうんでしょうか、勝俣のような石橋を楽しめばいいのかな、と日本人は思います。石橋、ここらへんから天狗になっていたよなぁ、とか思いつつも、キャラが非常にたっているので、許せます。

まっ、それくらいかな。続編作らなければ、良かったのに・・・・と改めて思った作品でした。