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大正中期から昭和にかけて収集されたSEX資料「高資料」を元に“エロスの名匠”神代辰巳が監督を手掛けたエロスドラマ。昭和初期の花街を舞台に、同地に生きる男女の性の営みを情緒豊かに描く。R-18作品。
製作年: |
1974年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
81分 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 |
|
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
R-18 | GNBR1269 | 2006年09月22日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
10枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
81分
字幕:
音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
レイティング:
R-18
記番:
GNBR1269
レンタル開始日:
2006年09月22日
在庫枚数
10枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
81分 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 |
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レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
R-18 | GNBR1269 | 2006年09月22日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
10枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
81分
字幕:
音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
レイティング:
R-18
記番:
GNBR1269
レンタル開始日:
2006年09月22日
在庫枚数
10枚
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射精しないが性交はできる、果てないから持続は自在、そんな異能が大森三業地芸者置屋の女将の息子という身の十五、六の少年に宿っている。少年は寄寓する半玉の女の子らを手はじめに、活動写真館夫婦らと交わり、果てない性技に磨きをかけていく。ついには生みのではなく育ての母としった女の寝床へすべりこむ。女にあらがう術などない。だがこんな力はある特権的な過渡に憑依しきえさる全能さとでもいうべきものであって、少年はごく自然に果てることをしる。きづいたのが半玉芹明香で、一九三九年春、海辺でのどんど焼きにあぶられた夜、寒々しい海岸で少年の一物を弄んで証す。芹は妊娠した、産むわねとつげる。女将の旦那に身請けしてもらう、そうすれば少年と絆はきれない。だが少年と女たちの至福の、無償の時が歩みをえてしまった以上、少年いや男は身の振り方をきめねばならない。
この『・しのび肌』の前作『四畳半襖の下張り』では、蚊帳のつられた閨で芸者宮下順子と初会の客江角は朝の光をむかえるまで、駆け引きをこえた駆け引きなる性戯で精根つきはてる。芸者は技芸によってたつ。三味線や舞踊だけではない虚々実々の手練手管を、芸者絵沢萌子は半玉の芹にきびしく仕込む。幇間の山谷は女の絶頂の味を旦那に報告するために首をつってみせる。売れっ子芸者の丘は誓いあった二等兵とせわしない交合をして、つぎなる宴へ人力車でゆられる。こんな前半は時間軸のばらばらな逸話を並列し、色街の外でおきつつある一九一八年の米騒動、シベリア出兵、翌年半島の万歳事件を外挿する。だが世情不安の風など趣向のいっしゅ、色街ではなにごとでもない。後半になると逸話がある運動をもって交錯する。宮下と江角は夜の人力車、宙づりされて滑走する座席のなかで交合する。べつの人力車が併走をはじめ、その芸者が声をかけてくる。江角にみかぎられた絵沢が、悪態をつき子ができたという。絶頂もくぜんの宮下、江角は車夫へとまるな、突っ走れと命じる。二台の人力車、そしてそれを横移動でとらえつづける画面が夜の闇を疾走するのだ。宮下は待合いの女将をえる。その待合いで芸者丘は二等兵とせわしない交合をはたす。シベリアへ出兵する男は帰営の門限がせまり渾身で走る。見送る丘も、行く列車を未練でおってしまうそれのように、芸者姿のまま必死で追走する。男は列車じゃない。おなじ速力をだせばずっと見送られる。そんなふたりのマラソンがつきたとき、逆方向からべつのマラソンする芸者が出現する。ねんさん、こんにちはと崩おれた丘へ気怠げに挨拶してゆくのは芹、カメラもまた走りだす。その芹は不意のおとないで、宮下と江角の性交を宙づりにする。絵沢の置屋を逃げたいのだ。いっぽう絵沢は執念深く天井の蠅を筒でつかまえている、そのストップモーションで終。蚊帳のつられた閨が象徴する、濃密で希薄な色街という密室でこそ可能な映像=物語の遊戯だ。
『・しのび肌』はその密室を異能の少年と情欲する女たちの関係性とし、その停滞した性空間を夢想、実現したかにみえ、その閉塞がある変容をいきざるをえないことをかたっている。『土と兵隊』という歩く兵のライフをえがいた三九年日活映画をカットバックするラスト、支那事変は二年めをむかえ、対英米戦を二年後にひかえる戦時、少年が満州へ旅立つ駅では、関係をもった母もふくめ四人みながみごとに腹をふくらませて千人針をよびかけている。腹の父親である少年はまるで出征するかのような毅然とした顔でひとりひとりへお辞儀してゆく。君が代がながれる。駅の壁には白地に赤い円のデザインの精力剤の広告。少年の決意とは幇間になることだ。満州で芸を磨くための旅立ちであるこの場面についで、芹がほんとうの、とある出征を見送るさいにバンザイした光景、男と女にゃあれしかないよ、バンザイの声がふたたびショットされて終。夢想された至福の性空間が、産めよ増やせよの国家意志をみごとに体現したものへ変じていたというこのラストは、前作であくまで色街の趣向、世情として外挿されるにとどまっていた歴史なるものを、まさに事件そのものとして、孕まれ生起しつつあるというなまなましい触感をもって告げている。その触手をひとはファシズムとよぶ。むろんそれにおぼれているのではない。この映像=音響=物語はファシズムをいまいちど性の無償の遊戯へ荒唐無稽に反転し嘲笑せんとする、いやそのどんでん返しを宙づりするかのようないまひとつのあやうい意志を、前作で山谷がえんじた宙づりされた幇間として、出征する身ぶりを模す無為徒食の男に、そしてしじゅうふて腐れたような、快楽からとおい媚態をもつ芹明香のバンザイに充填せしめている。とはいえ歴史は歴史だ。水天宮のお札を胸に誇らしげに三味線を爪弾く芹の、勝ってくるぞと勇ましくの露營の歌が、滑稽で、哀しく、美しい、バンザイ。
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ユーザーレビュー:2件
投稿日
2008/03/26
レビュアー
kobarou※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
射精しないが性交はできる、果てないから持続は自在、そんな異能が大森三業地芸者置屋の女将の息子という身の十五、六の少年に宿っている。少年は寄寓する半玉の女の子らを手はじめに、活動写真館夫婦らと交わり、果てない性技に磨きをかけていく。ついには生みのではなく育ての母としった女の寝床へすべりこむ。女にあらがう術などない。だがこんな力はある特権的な過渡に憑依しきえさる全能さとでもいうべきものであって、少年はごく自然に果てることをしる。きづいたのが半玉芹明香で、一九三九年春、海辺でのどんど焼きにあぶられた夜、寒々しい海岸で少年の一物を弄んで証す。芹は妊娠した、産むわねとつげる。女将の旦那に身請けしてもらう、そうすれば少年と絆はきれない。だが少年と女たちの至福の、無償の時が歩みをえてしまった以上、少年いや男は身の振り方をきめねばならない。
この『・しのび肌』の前作『四畳半襖の下張り』では、蚊帳のつられた閨で芸者宮下順子と初会の客江角は朝の光をむかえるまで、駆け引きをこえた駆け引きなる性戯で精根つきはてる。芸者は技芸によってたつ。三味線や舞踊だけではない虚々実々の手練手管を、芸者絵沢萌子は半玉の芹にきびしく仕込む。幇間の山谷は女の絶頂の味を旦那に報告するために首をつってみせる。売れっ子芸者の丘は誓いあった二等兵とせわしない交合をして、つぎなる宴へ人力車でゆられる。こんな前半は時間軸のばらばらな逸話を並列し、色街の外でおきつつある一九一八年の米騒動、シベリア出兵、翌年半島の万歳事件を外挿する。だが世情不安の風など趣向のいっしゅ、色街ではなにごとでもない。後半になると逸話がある運動をもって交錯する。宮下と江角は夜の人力車、宙づりされて滑走する座席のなかで交合する。べつの人力車が併走をはじめ、その芸者が声をかけてくる。江角にみかぎられた絵沢が、悪態をつき子ができたという。絶頂もくぜんの宮下、江角は車夫へとまるな、突っ走れと命じる。二台の人力車、そしてそれを横移動でとらえつづける画面が夜の闇を疾走するのだ。宮下は待合いの女将をえる。その待合いで芸者丘は二等兵とせわしない交合をはたす。シベリアへ出兵する男は帰営の門限がせまり渾身で走る。見送る丘も、行く列車を未練でおってしまうそれのように、芸者姿のまま必死で追走する。男は列車じゃない。おなじ速力をだせばずっと見送られる。そんなふたりのマラソンがつきたとき、逆方向からべつのマラソンする芸者が出現する。ねんさん、こんにちはと崩おれた丘へ気怠げに挨拶してゆくのは芹、カメラもまた走りだす。その芹は不意のおとないで、宮下と江角の性交を宙づりにする。絵沢の置屋を逃げたいのだ。いっぽう絵沢は執念深く天井の蠅を筒でつかまえている、そのストップモーションで終。蚊帳のつられた閨が象徴する、濃密で希薄な色街という密室でこそ可能な映像=物語の遊戯だ。
『・しのび肌』はその密室を異能の少年と情欲する女たちの関係性とし、その停滞した性空間を夢想、実現したかにみえ、その閉塞がある変容をいきざるをえないことをかたっている。『土と兵隊』という歩く兵のライフをえがいた三九年日活映画をカットバックするラスト、支那事変は二年めをむかえ、対英米戦を二年後にひかえる戦時、少年が満州へ旅立つ駅では、関係をもった母もふくめ四人みながみごとに腹をふくらませて千人針をよびかけている。腹の父親である少年はまるで出征するかのような毅然とした顔でひとりひとりへお辞儀してゆく。君が代がながれる。駅の壁には白地に赤い円のデザインの精力剤の広告。少年の決意とは幇間になることだ。満州で芸を磨くための旅立ちであるこの場面についで、芹がほんとうの、とある出征を見送るさいにバンザイした光景、男と女にゃあれしかないよ、バンザイの声がふたたびショットされて終。夢想された至福の性空間が、産めよ増やせよの国家意志をみごとに体現したものへ変じていたというこのラストは、前作であくまで色街の趣向、世情として外挿されるにとどまっていた歴史なるものを、まさに事件そのものとして、孕まれ生起しつつあるというなまなましい触感をもって告げている。その触手をひとはファシズムとよぶ。むろんそれにおぼれているのではない。この映像=音響=物語はファシズムをいまいちど性の無償の遊戯へ荒唐無稽に反転し嘲笑せんとする、いやそのどんでん返しを宙づりするかのようないまひとつのあやうい意志を、前作で山谷がえんじた宙づりされた幇間として、出征する身ぶりを模す無為徒食の男に、そしてしじゅうふて腐れたような、快楽からとおい媚態をもつ芹明香のバンザイに充填せしめている。とはいえ歴史は歴史だ。水天宮のお札を胸に誇らしげに三味線を爪弾く芹の、勝ってくるぞと勇ましくの露營の歌が、滑稽で、哀しく、美しい、バンザイ。
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