モ・ベター・ブルース

ジャジーでムーディーでオシャッレな映画。CM監督として名を馳せたスパイク・リーの感性が感じ取れる作品。

日本人には分かりにくい部分がたくさんあるのかな。というよりもこの映画スパイク・リー自身のJAZZとそのそのミュージシャンに対する思い入れとか、そんな自分のぼやきを映画にしたって感じがするので、本人しか映画の核の部分に共鳴できないのじゃないかな。

JAZZだから分かりにくいのかな、よしじゃあ演歌に置き換えて考えてみよう。ある演歌歌手が日本人が演歌をあまり聞かなくなったと嘆く。・・・ごめんなさい、私自身演歌あまり聞かないのでやっぱり共感できない。よし歌舞伎だ。・・・やっぱりある程度時代性も考慮しないとね。ニュー歌舞伎頑張れ。あれっ、やっぱり主人公よりもウェズリー・スナイプス演じるシャドウの方に共感できる。ウーン困った。

スパイク・リーの父親はジャズ・ベーシストで本人も大のJAZZ好き。一方ラップが嫌いでラップの隆盛に眉をひそめていたそう。この物語の主人公の子供時代のシーンはもしかすると監督の実体験なのかもしれませんね。

ジャズ演奏シーンのデンゼル・ワシントンとウェズリー・スナイプスは格好良いです。でも私はどちらかと言うとトランペットよりもサックスの方が好きですね。テーク・ファイブとレフト・アローンをサックスで吹きたいが為に楽器店のショーウィンドウをよく眺めて時期がありました。

本作は万人受けする作品ではないでしょう。かく言う私も別に嫌いではないのだけれど、素晴らしいとも思わなかった。KEEさんやこんちゃんのようにインターナソナルな感覚の持ち主は楽しめるのでしょう。ちょっと羨ましい。

ちなみにこの映画のサントラは隠れたジャズの名盤と呼ばれているそうです。

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デンゼル・ワシントンでしょ、ウェズリー・スナイプスでしょ、
スパイク・リーでしょ、サミュエル・Ｌ・ジャクソンでしょ。
　で、脇にロビン・ハリスがいて、チャーリー・Ｑ・マーフィー
（エディ・マーフィーの兄ちゃん）にジョイ・リーって、
すんごいメンバーでしょ。これでハル・ベリーや、モーガン・
フリーマンでも出てたら最高なのに・・・。

　という豪華ブラック・オールスターズの映画で、全編Coolで
HipなＪＡＺＺが流れていても、静かな印象。音楽がすべてという
映画ですね。劇中、ブリークがクロスオーバーについて語り、
ステージでラップもどき。フュージョンもHip HopもＲ＆Ｂも
みんなＪＡＺＺから生まれたんだなぁ・・と再認識。

　物語としては、なんてことないストーリー。あるペット吹きの
一生という感じで、スパイク・リーはアメリカ黒人の原点として
ＪＡＺＺを愛しているんだなと思います。

　コルトレーンの「至上の愛」がメインテーマのように流れて、
ふと郷愁にとらわれました。昔通っていたＪＡＺＺ喫茶の
マスターがコルトレーン好きで、月に一度「Coltrane Day」
って、一日中John Coltoraneしかかけない日がありました。

　シンダ・ウィリアムス演じるクラークの歌声がすばらしい。
（彼女、これがデビュー作だそうです）ただし、音楽が良い
だけに、二人の女が争ったりするエピソードが邪魔くさかった
りします。どうせ音楽が主役の物語なのだから、もっと徹底
しても良かったんじゃないかと思います。

　物語冒頭のステージでシャドウをソプラノ・サックス奏者と
紹介しますけど、持ってるのはテナー・サックスかな？
最後のシャドウのバンドにブリークがゲストで来たときに
シャドウが吹いてたのが、ソプラノ・サックスです。
（クラリネットみたいな奴）サックスは、結構年とっても
吹けるけど、トランペットはきつい。ディジー・ガレスビー
のようにかなりの年齢までプレイした人もいるけど、肺活量、
腹筋が無くなるとてきめんに音が悪くなります。マイルス・
デイビスですら、晩年は苦しそうでしたから。だから、
ブリークもあそこら辺で見切りをつけてよかったのかも・・。

　とにかく音楽が素晴らしいので、それだけで価値があります。
　

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才能があって人気のあるトランペッターが幼馴染みの関わる賭け事で襲撃され、深く落ち込む。怪我が治り復帰できるようになっても、これまでのような演奏が出来ない。精神的に辛い境遇で彼は自分がこれまで音楽以外のこと、仲間への対応や恋人に対し不誠実であったことに向き合う羽目になる。

特別なストーリーではなく結構オーソドックスですが、出演陣がスター勢ぞろい。そのオーラとジャズやブルースの揺さぶりで結構楽しめる。

器用に世の中泳いでいても必ず挫折はやってくる。カッコだけで通用しなきゃ泥臭く本気出して立ち向かえよ。そうすりゃ、人生まんざらでもないぜってな感じ。そんな風に簡単に観ちゃって良かったでしょうか？

レビューを拝見して、未知のジャンルだったのでレンタルしてみました。

トランペットが命の主人公。
巨人の星ではないですが、幼い頃からトランペッターになるべく育てられ、見事プロのトランペッターになった主人公。
恋もすべて芸の肥やし？
でも、彼が悲劇に遭遇した時に彼が気づいたものは・・・

ジャズの部分はなかなか聴き応えがありました。
主人公の気づきはちょっと表現不足な感じ。
どうやって生計を立てたのか少し気になりました。

悪くはありません。
三つ星でしょうか。

これは一番大好きな映画。

当時、この映画はかなり衝撃。
デンゼルとスパイクが絡むとこうなるのか、と。

もう随分前で、当時私が本当にこの映画の意味をわかっていたかは疑問。
なんともSEXYでJAZZYな夜がむせるように匂い立つ、怪しい雰囲気にひかれた。

劇中、シンダ・ウィリアムスが歌う「Harlem Blues 」がもう絶品！！！

この頃のスパイク作品には、音楽でいつも父親のベル・リーが参加している。
この感じは、今はどの映画でも見られないな〜。


デンゼル・ワシントン、、、この頃はものすご〜くかっこよかった。
今もいいけど、やっぱり素敵。ウェズリーもこの時代はアクション俳優ではなかった。。。。

豪華顔合わせですね。
ポスター、サントラ、持ってます（笑）