スター・ウォーズ　エピソードＩＩＩ／シスの復讐

なかなか良かったです。人を描いていて、興味深いものがあります。人間の弱さと強さ、業みたいなものを感じます。

ついに完成してしまった。
このエピソード１から３を観て、さすがルーカス！完璧に完結させてくれた！よかったとファンである私は確かに思った。
でもこの天才を２０年もスターウォーズに縛り付けたのは、はたして良かったのかとも思う。
もしもスターウォーズの続編なんか作らなかったら、彼ならきっと、もっとすごい映画を作ってくれていたに違いない。
このエピソード１〜３は悲劇の結末を約束されたような映画、エピソード４のような無邪気な勝利によえた爽快感は望むべきもないシリーズだったのだから・・・。
ファンの私としてはやっと終わってくれた、今度はもっと楽しいのをお願いと言いたい。
でも妻はアナキン素敵！と申しておりました。

いよいよアナキンがダースベイダーとなる完結作品ですが、ダースベイダーの姿として生きることになった自分に対しての葛藤とかなんらかの心情の揺れ動きとか、そういったものがいっさい感じられず、こうなることは分かっていましたというような妙に誇らしげで憮然としたラストの悪人ぶりには、口をぽか〜んと開けて固まるしかありませんでした。全体的なストーリー展開やセリフのテンポは良いのですが、ダースベイダーになるまでの時間の無駄に長いことといったら・・・途中で飽きてしまいました。出産シーンも、手術をしなければ助かりませんとか言われながら、あれ、自然分娩じゃないですか？？中途半端に痛みのある手術でしたね（苦笑）。とにかく、突っ込みどころ満載の完結編でした。
ただ、完結ということで作品そのものからは、今までにないものすごいパワーは感じられました。また、「選ばれし者」の意味もなるほどな〜と納得。バランスを取るためには、ダークサイドに堕ちる必然性があったということであり、それはやはりアナキンでなければならなかったということ。そして、ルークと出会い・・・悪に堕ちる者には堕ちる者としての理由があった・・・ということなのでしょう。
さてさて、ここまで振り返ってみると、シリーズすべて観終わったのですね！！ホント、すごい、すごい！この映画のスケールの大きさに驚くとともに、まさか自分の息子の世代にまでこの映画の絶大なる人気が続くなんて！ルークに出会った頃には想像さえしていませんでした。そしてまた、エピソード４を観たいという気持ちに駆られ、そしてまたまた「１」から観てしまうのでしょうね。それがぐるぐると繰り返され・・・。このすばらしい、スケールの大きな作品から、有形・無形のパワーと情熱を感じ、そして無限大の感動で心を潤わせてもらうことが出来ました。

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　ネタバレな記述を含みますが、そもそもアナキン・スカイウォーカーが如何にしてダースベーダーになるか（選ばれし善の戦士＝ジェダイである主人公が如何に転落していくか）というのが、今回のドラマと言うのはみんなよく分かっているわけですから、既に先の分かっているのに何が面白くてこの映画を見るかというのが、鑑賞のポイントでしょう。
　実際、非常に面白かった。映像はまた圧倒的な迫力。最初の空中戦など情報量が凄くてめまいがした。音響も凄い。2時間21分がこれほど短く感じたのは初めてかもしれない。
　選ばれし者＝アナキンがダークサイドに転落し、ジェダイの戦士たちも次々と虐殺される悲劇の物語。アナキンが転落するところまでは良かったが、そこから先の彼が徐々に変貌していく描き方が不足していて少し不満。
　オビ＝ワンとの決闘は舞台も含めて非常に良かった。なぜダースベイダーが黒いマスクでコーホーいうのかというところにも繋がっていてドラマのクライマックスとしても情感たっぷりで物語の整合性も見事に保たれている。
　ストーリーや感情表現には欠点はあるものの、コアなファンをたくさん作るだけの奥深い魅力がこのシリーズにはある。正直、エピソード１，２は面白いとは思わなかったが、あの２作はプロローグみたいなもの。このエピソード３のための序章。すべての登場人物の運命はこのエピソード３で怒涛の展開で決していく。世間の評判どおりシリーズ最高傑作だ。

　期待と前評判の大きさを見事なまでに裏切ってくれた「ＥＰ�T」と「ＥＰ�U」だったが、ようやく３作目にして製作側も肩の力が抜けたというか、いい具合にこなれた感があって大変よろしい仕上がりです。
　ちょっと復習すると「ＥＰ�T」の最大の敗因はＣＧの無駄遣いにあり、もう背景という背景が全て「書き割り」の世界。役者はセットで演じているのと同じという、ある意味時代逆行のパラドックスに陥ってしまった。さらに言えば、マペットの使いすぎが子供番組の人形劇の有様で、アミダラ姫の髪型はほとんど「お笑い」という惨々たる状況。「ＥＰ�U」は前回の反省点を多少改善しながらも、今度は脚本がベタベタで、アナキンとアミダラの三文芝居をガマンして観なくてはならなかった。
　そこで、今回の「ＥＰ�V」だが、まずストーリーが一番マシになっている。アナキンがダークサイドに傾いてくれたおかげで、グズグズと青臭い恋愛の苦悩をブチまけることもなくなったし、前２作に比べてようやく硬派な領域に入ってきたのだ。今回はかなり暗い内容になるのではという懸念も取り越し苦労、スムーズにダースベイダー誕生につながってくれてひと安心。
　ＣＧもくだらんマペットは排除し、どことなく旧３部作ＣＧの香りを残すティオン・メイドンやバラクティル（巨大トカゲ）を登場させた点も大変よろし。ちょいとやり過ぎちまったグリーバス将軍の新剣法もこの際ご愛嬌。ヨーダの爪カリカリ→落下のシーンは心に残る。「ひとまずズラかろう」と言い訳を残しつつ去っていくムダなクドさもＳＷならでは。
　と、ようやく３作目にして「スター・ウォーズ」が帰って来た感じで喜び大きい。劇場で３回観ました。もちろんＤＶＤ買います！そのうち６巻組が出るんだろーな。そして忘れた頃に�Z�[�\を作るぞ、きっと。