ゴースト・ストーリーズ　〜英国幽霊奇談〜

大学教授・グッドマンは、霊能者のインチキを暴く活動に執着している。
グッドマンの家庭は、厳格なユダヤ教徒であった父親の「強い信仰心」のせいで崩壊した。
以来、彼は「何を信じるかは慎重に選ばなければならない」と考えているのだ。
ある日、グッドマンは、師と仰ぐキャメロン教授から「説明のつかない三つの事例」を
調査するよう依頼される。

一つ目の事例は、夜間警備員・マシューズが、女性専用の精神病院跡地で体験した恐怖。
二つ目の事例は、青年・リフキンドが、森の中で体験した恐怖。
三つ目の事例は、投資家・ブリドルが、一人きりの自宅で体験した恐怖。
グッドマンが辿りついた驚愕の真実とは！

2010年に上演された舞台作品を映画化したそうです。
３つの怪談話の中に伏線を張り、驚きのラストへと導く物語です。
終盤の演出は舞台を見ているようでした。

少女の霊、山羊の頭と蹄のある足を持った悪魔のような姿の生き物、
ポルターガイストなどの恐怖が、音ビックリを伴って描かれます。
重厚で端正な映像、尋常でない空気を伴った演技は見ごたえがありました。

それぞれの事例の中に「黄色い服を着た黒髪の少女」「3時45分」など、
共通のモチーフが登場することに気づいた時、ジワジワとした言い知れぬ不安が心をよぎりました。

本作には、ラストで「あぁ、なるほど…」と納得するシーンが散りばめられています。
「その時には意味を感じられないが妙に印象に残るシーン」が回収された時の心地よさよ…

人は見たいものだけを見て、その心は様々な物語を生みます。
とても不思議です。

超常現象の体験は「神からの合図」と美しい言い方をする牧師さんが登場しましたが、
あんな怖い経験を神様からの合図とは思えませぬ…
怖い経験をその後の生き方にどう活かしていくか、反映させていくか…ってことなのかな。
しかし、本作ってホラーなのかな…うーん…怖いけどさ…

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

観終わって何かもの足りさを感じる作品でした。
調査依頼された3つの事例についての検証が作中で行われず、ストーリーが先行してしまい残念でした。

3つの事例の再現は、個別では結構怖かった（お化け屋敷的なもの）のですが、幽霊に襲われた後どうなったのか？
全く描かれていませんでした。
また、それを検証する教授のエピソードが無く何か物足りなかったです。

クライマックスを考慮に入れると、まあこれはこれでありかなとも思いますが、作品全体の緊張感を損なってしまったのは否めないと思います。

正直クライマックス自体を変えた方が良かったのではないかとわたくし的には思います。
こちらはサプライズなのですが、なぜ恨まれているのか？
この辺もイマイチしっくりときません。
私の洞察力不足もあるでしょうが、本人の自責とも取れますが、全体を通して中途半端感が否めませんでした。

クライマックスでの風景を破っていく表現などはなかなかに圧巻でした。

つくり方次第ではもっともっと面白くなったと思います。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

語りかける系、心理ホラー。
まさかの夢オチとは、騙されたわ（苦笑）

心理学者の三つのケースで心霊現象を探るんだけど、深層心理の話だから、急に場面の変化や、あれ?何この話……など結末が結局あれとは……
モヤモヤが止まりません。

英国幽霊奇談というタイトルに期待してしまったのに！マンガで一番やっちゃいけないヤツみたいにしか思えなかった。
私がなにか見逃していたのだろうか？
時間の無駄系でした。