鉄くず拾いの物語 / セナダ・アリマノヴィッチ
鉄くず拾いの物語
/ダニス・タノヴィッチ
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全体の平均評価点: (5点満点)
(6)
解説・ストーリー
「ノー・マンズ・ランド」「美しき運命の傷痕」のダニス・タノヴィッチ監督が、母国ボスニア・ヘルツェゴヴィナの新聞記事を基に撮り上げた衝撃と感動のヒューマン・ストーリー。貧困と差別に苦しむロマの一家に訪れた命の危機をめぐる真実の物語を、当事者たちを起用してドキュメンタリー・タッチで描き出す。2013年のベルリン国際映画祭では、主演男優賞を含む3冠に輝いた。貧しくも幸せに暮らすロマの一家。ある日、3人目を身ごもっていた妻が激しい腹痛に襲われ、病院へと運び込まれる。診断の結果、5ヵ月の胎児はすでにお腹の中で死んでおり、大きな病院ですぐに手術しないと母胎の命も危ないと言われる。しかし保険証を持たないため、高額な手術代を払えず、夫婦はにべもなく門前払いされてしまう。
「ノー・マンズ・ランド」「美しき運命の傷痕」のダニス・タノヴィッチ監督が、母国ボスニア・ヘルツェゴヴィナの新聞記事を基に撮り上げた衝撃と感動のヒューマン・ストーリー。貧困と差別に苦しむロマの一家に訪れた命の危機をめぐる真実の物語を、当事者たちを起用してドキュメンタリー・タッチで描き出す。2013年のベルリン国際映画祭では、主演男優賞を含む3冠に輝いた。貧しくも幸せに暮らすロマの一家。ある日、3人目を身ごもっていた妻が激しい腹痛に襲われ、病院へと運び込まれる。診断の結果、5ヵ月の胎児はすでにお腹の中で死んでおり、大きな病院ですぐに手術しないと母胎の命も危ないと言われる。しかし保険証を持たないため、高額な手術代を払えず、夫婦はにべもなく門前払いされてしまう。
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「鉄くず拾いの物語」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「ノー・マンズ・ランド」「美しき運命の傷痕」のダニス・タノヴィッチ監督が、母国ボスニア・ヘルツェゴヴィナの新聞記事を基に撮り上げた衝撃と感動のヒューマン・ストーリー。貧困と差別に苦しむロマの一家に訪れた命の危機をめぐる真実の物語を、当事者たちを起用してドキュメンタリー・タッチで描き出す。2013年のベルリン国際映画祭では、主演男優賞を含む3冠に輝いた。貧しくも幸せに暮らすロマの一家。ある日、3人目を身ごもっていた妻が激しい腹痛に襲われ、病院へと運び込まれる。診断の結果、5ヵ月の胎児はすでにお腹の中で死んでおり、大きな病院ですぐに手術しないと母胎の命も危ないと言われる。しかし保険証を持たないため、高額な手術代を払えず、夫婦はにべもなく門前払いされてしまう。
「鉄くず拾いの物語」 の作品情報
「鉄くず拾いの物語」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
鉄くず拾いの物語の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
74分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/ボスニア語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/ボスニア語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DABR4626 |
2014年07月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
|
0人
|
0人
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1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/ボスニア語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/ボスニア語
鉄くず拾いの物語の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
74分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/ボスニア語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/ボスニア語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DABR4626 |
2014年07月25日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
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0人
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0人
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1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/ボスニア語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/ボスニア語
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ユーザーレビュー:6件
あまりに理不尽な事実
ボスニア・ヘルツェゴビナに住むロマ民族の女性が体験した実話をもとに、ドキュメンタリータッチで描いたヒューマンドラマ。
2011年末、ロマ民族の女性セナダが保険証を持っていないために手術を受けられないという新聞記事を見たタノビッチ監督が、その現状を世間に訴えようと、演技経験のない当事者たちを主演に迎え、わずか9日間で撮り上げたらしいです。
鉄くず拾いをしながら生計を立て、社会の狭間で生きる人達の話で、事実を淡々と描きながら、その奥にある様々な真実を描き出しています。
貧しいなりに、仲睦まじく暮らしていた彼らは、母親の急病から一気に貧困や迫害の闇が浮かびあがって来ます。
病院の対応にも驚きです。命が関わる危険な状態なのに、お金がないなら、手術はできないと門前払い。
彼らも、急病なのに手術を受けられないという事態にも怒りを露にするわけでもありません。
けれども、夫ナジフは諦めません。
ナジフが取った道は違法行為なのでしょうが、そうでもしなければ助からないという状況が彼らをそうさせたのでしょう。
自宅と病院の行き来に通る巨大な発電所。薪割りをして暮らす彼らと火力発電所のコントラストが印象的でした。
決してドラマチックさはないけれど、家族のため生きることを諦めないナジフが頼もしいです。
しかし、彼らには本当の安堵感は訪れないところが辛いですね。
このレビューは気に入りましたか?
17人の会員が気に入ったと投稿しています
当事者達が演じる再現フィルム
ドキュメンタリーなのか?作り物なのか?
見ている間、ずっと定かでは無かったのですが、
なんと当事者たちが実際に起きた出来事を再現して演じてみせていたそうで。
道理で、演技にしては素人くさいし、ドキュメンタリーにしては演出がありそうだし、不思議な感覚で見ていました。
そして、ボスニア・ヘルツェゴビナという国はボシャニク人、セルビア人、クロアチア人、そしてその他のマイノリティーで構成されていて
ここの登場するロマ民族はその他のマイノリティーであり、相当の差別を受けているということを知りました。
何故ナジフはまともに働かないのだろう?
まともに働かないから保険証ももらえないのだろう、そう思いながら見ていたことは大間違いでした。
働かないのではなく、働かせてもらえないのです。
保険証がないのは、保険証すら発行してもらえないほど差別をされているからなのです。
保険証がないもの=マイノリティー=差別の対象
そんな方程式がいまだにある国なのだそうです。
大きなドラマが待っているという映画ではありませんが、
この国の抱える問題定義を正面から突きつけた真実の物語に、
きっとあなたの心にも何かが沸き起こることでしょう。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
「戦争の方がマシだった」と言わしめてしまうのが、もうなんとも・・
ダニスダノヴィッチ監督って「ノーマンズランド」の監督ですね。
そして、この映画の家族を演じた人たち、
この出来事の当事者だそうです。
当事者だからこそのリアリティを感じる
まるでこの家族を追ったドキュメンタリーのよう。
この家族はかなり経済的に厳しいようだけど
つつましく幸せな様子も伝わってくる。
夫は鉄くずを拾って売るということで生計を立ててるよう。
ある日妊娠中の妻が激しい腹痛に襲われ、流産・・・
そして、手術をしないと妻の命さえも危ういという状態に。
ボスニアヘルゼコヴィナで暮らすロマ族の彼ら、
保険証が無く、病院に妻を連れて行ったものの
超高額の医療費がかかると。
この夫は、病院を批判したり、怒ったりとかしないのね。
ひたすら「なんとかならないか」って嘆願する。
こういうときってこんな感じだろう、まさに。
そして「こんなの、戦争の方がマシだった」って言葉がもうね、
なんとも・・・・・・
ロマ族だからということは関係ないんですね。
この監督が言いたかったのは
社会システムは冷酷だってことだろうな。
この国だけではなく、
こういう「医療費が払えずに・・・・」っていうのは
他でもあることだけど、
まあ、こうやって見せられるとなんともいえなくなります。
日本にだって十分にあるであろう話。
この現実を、距離を置かず、かつ声高に叫ぶ感じでもなく、
ただただ、「こういうことがあるんだよ」って
見せつける感じの映画。
彼らの子供たちが大人の事情を理解できない感覚をそのまま演じてるのもまたリアル。
映画は答えを出さず、
投げかけたままだったけど、
果たしてあの家族はあのあとどうしたんだろう、と思わずにはいられない。
(まあ当事者が演じているので、撮影時に健在だったことはわかりますね)
(ここには書きませんが、映画観た後思わず調べちゃいました。)
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
ドキュメンタリーの純粋さ
投稿日:2014/10/05
レビュアー:ひろぼう
『ノーマンズランド』以降、記憶に残る映画を撮っていなかった(個人的な感想)ダニス・タノヴィッチの佳作。
ボスニアのロマ族が暮らす寒村で実際に起こった出来事を、その当事者たちに演じさせる手法がユニーク。
もともとの粗く不安定な映像でドキュメンタリーを強調した作りに、登場人物はご本人なので否が応でもリアリティは増す。
ただダニスが狙ったのはリアルの追及ばかりではないのだろう。当事者に演じさせたのはこの辺境での出来事を、より分かり易く伝えるのが目的なのかもしれない。
その日暮らしの一家の生計をたてているのは、主人の鉄くず拾い。文字通りゴミ捨て場から屑鉄を拾ったり、廃棄された自動車を斧やハンマーで粗っぽく解体して産廃業者に売りに行く。
よく見ると解体する自動車のフロントウィンドウには銃痕が有り、戦争の爪痕を窺い知ることができる。
さりとて一家は食うには困らず、煙草も吸うしたまには息抜きに酒を飲んだりもする。
決して贅沢はできないが、二人の娘と一家4人が暮らしていくには抜き差しならないほどの困窮は無いようだ。
もっともそれは、妻の病気が発祥するまでの話だが。
妻の病気により暮らしがままならなく一家が、取りあえずこの場をしのぐまでの物語は、先行きにいまだ不安を抱えたままで終わる。これにより、一家にこの先どんな苦難が待ち受けているか、問題が何も解決していないことを強く意識させている。
ダニスは、本作では問題を提起しただけで終わっているが、それが本作を偽善として見せることは無い。
この物語はボスニアのとある一家に焦点を当てているが、世界中全ての貧困者層の実情とも読み替えられ、この一家はすべての貧困層の代表として描かれているように見えた。
当事者を役者として起用しているので作意を感じ難いからなのだろうか。
ここにダニスの思惑があったのだろうか。
いくらドキュメンタリーと言えども、製作者の意図的な筋書きや演出等の強弱により鑑賞者の感想は左右できるのだが、本作はその作意を可能な限り排除して真実をありのままに伝えようとしたのだろうと思わされた。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
解決できない問題の提示
今もあまり変わらないのだろうか。90年代後半に東欧からトルコまで1か月ほど長期旅行したが、共産圏だった国々はアジアなんかよりよほどひどい発展途上国状態だった。そんな中でも内戦で疲弊したボスニア・ヘルツェゴヴィナ。その中でも被差別民族のロマ。冬の映像。とても冷たい感じ。寒いを通り越している。子供の映像が多いのは、ロマも我々も同じだということを訴えたいのだろうか。
この手の社会問題は、少なくとも自分の世代では解決できないのだと思う。残念だが。差別と貧困と国レベルでの政治・経済的限界が絡み合ってしまっていて、構造的な問題が複雑すぎる。チャリティーの資金も届かないし、この家族もなぜかDVDは持っているという歪みがあって、それが問題の難しさを象徴しているように思う。
ノー・マンズ・ランドのようなユーモアはない。心に余裕がない時には見ない方がいい映画。
このレビューは気に入りましたか?
0人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
あまりに理不尽な事実
投稿日
2014/07/15
レビュアー
ミルクチョコ
ボスニア・ヘルツェゴビナに住むロマ民族の女性が体験した実話をもとに、ドキュメンタリータッチで描いたヒューマンドラマ。
2011年末、ロマ民族の女性セナダが保険証を持っていないために手術を受けられないという新聞記事を見たタノビッチ監督が、その現状を世間に訴えようと、演技経験のない当事者たちを主演に迎え、わずか9日間で撮り上げたらしいです。
鉄くず拾いをしながら生計を立て、社会の狭間で生きる人達の話で、事実を淡々と描きながら、その奥にある様々な真実を描き出しています。
貧しいなりに、仲睦まじく暮らしていた彼らは、母親の急病から一気に貧困や迫害の闇が浮かびあがって来ます。
病院の対応にも驚きです。命が関わる危険な状態なのに、お金がないなら、手術はできないと門前払い。
彼らも、急病なのに手術を受けられないという事態にも怒りを露にするわけでもありません。
けれども、夫ナジフは諦めません。
ナジフが取った道は違法行為なのでしょうが、そうでもしなければ助からないという状況が彼らをそうさせたのでしょう。
自宅と病院の行き来に通る巨大な発電所。薪割りをして暮らす彼らと火力発電所のコントラストが印象的でした。
決してドラマチックさはないけれど、家族のため生きることを諦めないナジフが頼もしいです。
しかし、彼らには本当の安堵感は訪れないところが辛いですね。
当事者達が演じる再現フィルム
投稿日
2014/08/05
レビュアー
飛べない魔女
ドキュメンタリーなのか?作り物なのか?
見ている間、ずっと定かでは無かったのですが、
なんと当事者たちが実際に起きた出来事を再現して演じてみせていたそうで。
道理で、演技にしては素人くさいし、ドキュメンタリーにしては演出がありそうだし、不思議な感覚で見ていました。
そして、ボスニア・ヘルツェゴビナという国はボシャニク人、セルビア人、クロアチア人、そしてその他のマイノリティーで構成されていて
ここの登場するロマ民族はその他のマイノリティーであり、相当の差別を受けているということを知りました。
何故ナジフはまともに働かないのだろう?
まともに働かないから保険証ももらえないのだろう、そう思いながら見ていたことは大間違いでした。
働かないのではなく、働かせてもらえないのです。
保険証がないのは、保険証すら発行してもらえないほど差別をされているからなのです。
保険証がないもの=マイノリティー=差別の対象
そんな方程式がいまだにある国なのだそうです。
大きなドラマが待っているという映画ではありませんが、
この国の抱える問題定義を正面から突きつけた真実の物語に、
きっとあなたの心にも何かが沸き起こることでしょう。
「戦争の方がマシだった」と言わしめてしまうのが、もうなんとも・・
投稿日
2014/07/12
レビュアー
MM3
ダニスダノヴィッチ監督って「ノーマンズランド」の監督ですね。
そして、この映画の家族を演じた人たち、
この出来事の当事者だそうです。
当事者だからこそのリアリティを感じる
まるでこの家族を追ったドキュメンタリーのよう。
この家族はかなり経済的に厳しいようだけど
つつましく幸せな様子も伝わってくる。
夫は鉄くずを拾って売るということで生計を立ててるよう。
ある日妊娠中の妻が激しい腹痛に襲われ、流産・・・
そして、手術をしないと妻の命さえも危ういという状態に。
ボスニアヘルゼコヴィナで暮らすロマ族の彼ら、
保険証が無く、病院に妻を連れて行ったものの
超高額の医療費がかかると。
この夫は、病院を批判したり、怒ったりとかしないのね。
ひたすら「なんとかならないか」って嘆願する。
こういうときってこんな感じだろう、まさに。
そして「こんなの、戦争の方がマシだった」って言葉がもうね、
なんとも・・・・・・
ロマ族だからということは関係ないんですね。
この監督が言いたかったのは
社会システムは冷酷だってことだろうな。
この国だけではなく、
こういう「医療費が払えずに・・・・」っていうのは
他でもあることだけど、
まあ、こうやって見せられるとなんともいえなくなります。
日本にだって十分にあるであろう話。
この現実を、距離を置かず、かつ声高に叫ぶ感じでもなく、
ただただ、「こういうことがあるんだよ」って
見せつける感じの映画。
彼らの子供たちが大人の事情を理解できない感覚をそのまま演じてるのもまたリアル。
映画は答えを出さず、
投げかけたままだったけど、
果たしてあの家族はあのあとどうしたんだろう、と思わずにはいられない。
(まあ当事者が演じているので、撮影時に健在だったことはわかりますね)
(ここには書きませんが、映画観た後思わず調べちゃいました。)
ドキュメンタリーの純粋さ
投稿日
2014/10/05
レビュアー
ひろぼう
『ノーマンズランド』以降、記憶に残る映画を撮っていなかった(個人的な感想)ダニス・タノヴィッチの佳作。
ボスニアのロマ族が暮らす寒村で実際に起こった出来事を、その当事者たちに演じさせる手法がユニーク。
もともとの粗く不安定な映像でドキュメンタリーを強調した作りに、登場人物はご本人なので否が応でもリアリティは増す。
ただダニスが狙ったのはリアルの追及ばかりではないのだろう。当事者に演じさせたのはこの辺境での出来事を、より分かり易く伝えるのが目的なのかもしれない。
その日暮らしの一家の生計をたてているのは、主人の鉄くず拾い。文字通りゴミ捨て場から屑鉄を拾ったり、廃棄された自動車を斧やハンマーで粗っぽく解体して産廃業者に売りに行く。
よく見ると解体する自動車のフロントウィンドウには銃痕が有り、戦争の爪痕を窺い知ることができる。
さりとて一家は食うには困らず、煙草も吸うしたまには息抜きに酒を飲んだりもする。
決して贅沢はできないが、二人の娘と一家4人が暮らしていくには抜き差しならないほどの困窮は無いようだ。
もっともそれは、妻の病気が発祥するまでの話だが。
妻の病気により暮らしがままならなく一家が、取りあえずこの場をしのぐまでの物語は、先行きにいまだ不安を抱えたままで終わる。これにより、一家にこの先どんな苦難が待ち受けているか、問題が何も解決していないことを強く意識させている。
ダニスは、本作では問題を提起しただけで終わっているが、それが本作を偽善として見せることは無い。
この物語はボスニアのとある一家に焦点を当てているが、世界中全ての貧困者層の実情とも読み替えられ、この一家はすべての貧困層の代表として描かれているように見えた。
当事者を役者として起用しているので作意を感じ難いからなのだろうか。
ここにダニスの思惑があったのだろうか。
いくらドキュメンタリーと言えども、製作者の意図的な筋書きや演出等の強弱により鑑賞者の感想は左右できるのだが、本作はその作意を可能な限り排除して真実をありのままに伝えようとしたのだろうと思わされた。
解決できない問題の提示
投稿日
2019/01/04
レビュアー
icy
今もあまり変わらないのだろうか。90年代後半に東欧からトルコまで1か月ほど長期旅行したが、共産圏だった国々はアジアなんかよりよほどひどい発展途上国状態だった。そんな中でも内戦で疲弊したボスニア・ヘルツェゴヴィナ。その中でも被差別民族のロマ。冬の映像。とても冷たい感じ。寒いを通り越している。子供の映像が多いのは、ロマも我々も同じだということを訴えたいのだろうか。
この手の社会問題は、少なくとも自分の世代では解決できないのだと思う。残念だが。差別と貧困と国レベルでの政治・経済的限界が絡み合ってしまっていて、構造的な問題が複雑すぎる。チャリティーの資金も届かないし、この家族もなぜかDVDは持っているという歪みがあって、それが問題の難しさを象徴しているように思う。
ノー・マンズ・ランドのようなユーモアはない。心に余裕がない時には見ない方がいい映画。
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