俺たちスーパーマジシャン

いや〜、楽しかった〜！

スティーブ・カレルというコメディ俳優が私はわりと好きなのです。
そんで共演がスティーブ・ブシェミとジム・キャリー！
うーん、最強（笑）。

栄華を極めたマジシャン・コンビ（カレル＆ブシェミ）がマンネリに陥って
いつまでも古臭いマジックをやってると、新進気鋭の若手（っつってもジム・キャリー）笑
が出てきて過激なパフォーマンスで人気を博す。

新旧マジックの違いは、「新しい」「古い」っていうよりはたぶん「方向性」の違い？
「人々を驚かせ喜ばせる」のがマジックの極意なんだろうけど、
ジム・キャリー演じるグレイというマジシャンのやってることは、
ちょっと目を背けたくなるような品のない芸（だと思う）。
でも、そういうのを面白がる観客が大勢いるから仕方ないんだわなー。

一方、人気の凋落した主人公が大舞台を離れ、お年寄りや子どもたちを相手にした時に
初心に帰る姿は見ていて気持ちよかった。
マジックの楽しさってそういうことでしょうと。
このあたり、作り手の良心が感じられて個人的に見やすかった。

ラストのマジックは賛否両論ありそうですが、私は大好きです（笑）。
タネ明かしのバカバカしさが素晴らしい♪

ねーーー！もうこの胡散臭いジャケ（爆）くさいわ〜〜

一応（？）真ん中がスティーブ・カレルで、左がスティーブ・ブシェミなんですけど
なんか顔が同じに見えるのが笑えるｗｗｗ

んで、右がなんと、ジム・キャリーなんですわ♪

今年『Ｍｒダマー２』が２０年の歳月を経て、前作と同じファレリー兄弟監督で全米公開！
最近なにかと不発続きのジムですけど、う〜ん、更に不安になりましたな〜・・・（＾＾；）
とは言っても、なかなかキレのあるキャラですよ
『ふたりの男とひとりの女』の悪い方のキャラみたいなね
しゃべり方とか顔がいちいち被って、まー、ファンとしては笑えました♪

マジシャンの栄光と挫折を描いたあれやこれやのコメディ

スティーブ・カレルの、よく見たら実は男前っていう端正な顔立ちと
スティーブ・ブシェミの、あのなんとも言えん、申し訳なさそうな顔立ちを
イジッてイジッての、スーパーマジシャン風ルックスにまず「ふふふ♪」ｗ
ってか、結局それしか残らない映画なんですけど（爆）
残りの・・・っていうか映画のほとんどの事は、マジックのようにキレイに消えてしまうんですけど・・・
だって
成り上がって、成り下がって、ついでにカレルをとことんイヤなヤツに描いての前半が
ほんと、見た目だけで笑ってくださいの１時間なんですよね（汗）
ま、ところどころクスっとはしたんですけど
ヒドイなこれ・・・ってとこも正直あったわけで
でも、それを乗り越えたら
アラン・アーキン師匠が出てきてからは、やっと映画らしく回り始めるんですな

やっぱ、すごいわ、アラン・アーキン♪

最後はお約束通り、イイ話にまとめてくれるんですけど
あの最大のマジックのタネが、アホクサすぎて笑いたくても笑えないのと
ジム・キャリーのやってることは、そもそもマジックじゃないってので
これは
マジックを放棄したマジシャンの、数奇な運命を描いた映画であるという
なんとも摩訶不思議な結論に達したのでありますｗｗｗ

あのオチはないわーーー！！！

観客というものは　愚かなもので
刺激にすぐ慣れ　新たな　より強い刺激を求めるようになる

演じ手もそれに答えて　次から次へと新たなより強い刺激を作り出す

だが　いつまでも新たなものが作り出せるはずもなく
演目は　いきおい強い刺激へと傾いていく

この映画は
エンターテイン　すなわち人を愉快に、楽しませるということを
エンターテイン　すなわち観客を楽しませながらしながら定義している

愚かな観客の　無制限な要求にこたえることが
エンターテインメントにはならない
エンターテイナーは　愚かな観客を　正しいエンターテインメントに導かねばならない　と

とても良い作品だった！！！

バートンという名のマジシャンの成功と挫折を描いたコメディです。

くだらないけれど、それなりにはおもしろかったかな。(*´∀`*)♪

『プレステージ』や『グランドイリュージョン』など、
手品を題材にした作品は、けっこう多いような気がするんですが、
大半は登場人物の一人がマジシャンっていうだけで、
実はそんなに多くはないんですよねー。

ましてやコメディとなると数える程度しかなく、
マジック好きなら見ておいても損はないのではないでしょうか。

ただ、ジム・キャリーが演じているスティーブ・グレイという
バートンのライバル的存在のストリーリマジシャンがいるのですが、
彼がすることは手品というより度を超えたパフォーマンスであって、
精神的にくるグロさがあるので、ちょっとだけ注意かも。(,, ﾟДﾟ)

でも、さすがにジムキャリーだけあって、存在感はすごいです。

最後のマジックの大仕掛けなんて、ブラックユーモアたっぷりで、
本当にこんなんでいいの？と問い質したくなってしまいますが、
ついつい笑ってしまいました♪

特典映像も盛りだくさんで、NG集も収められているんだけど、
どちらかといえば、おふざけ集に過ぎなかったりするのもウケる。

何が一番ウケたかって、
原題は『The Incredible Burt Wonderstone』なんですが、
邦題が決まる前から「きっと邦題は『俺たちスーパーマジシャン』に違いない！」と言われてて
本当にその通りだったのが、ツボ。(≧∀≦)/

ちなみに日本語吹き替えはありません。

スティーブ・カレルにジム・キャリー、題材はマジシャン。そして邦題はお決まりの「俺たち・・・」となると、ものすごいコメディ映画か？？と思ったらちょっと違いました。コメディ要素は多くあるんですが、基本ドラマでして、これがなかなかいい話。栄光と転落からの再起、っていうまぁ、ベタな展開ですが、そこにアメリカのショーの世界が入っているので、目新しさもあって楽しい。

さらには、ショーに飽きていく客、より刺激を求めていく方向にある流れ、なども出ていて面白い。ジム・キャリーの役どころなんて、刺激だけで、何が面白いねん？っていうような内容なんですが、受ける。これ、昨今のネット映像がらみと同じなんじゃないかと思ったりもしました。で、最期は・・・・風刺が効いていてよろしい。

せっかくなので、がっつりスティーブ・カレルとジム・キャリーに笑いに走った作品が観てみたいです。ジムもヒョロヒョロっとした感じの方が面白いのになぁ。最近、「誰これ？」っていう感じの肉体になっているな・・・