ミッシング・ポイント / リズ・アーメッド
ミッシング・ポイント
/リズ・アーメッド
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全体の平均評価点: (5点満点)
(8)
解説・ストーリー
舞台はパキスタン。アメリカ人教授が誘拐された事件を受け、CIAは現地工作員ボビーに、大学の教授であり誘拐事件に関与の疑いがあるチャンゲスに接触を指示する。早々にCIA工作員であることを見破られたボビーは、チャンゲスからあることを聞かされて…。
舞台はパキスタン。アメリカ人教授が誘拐された事件を受け、CIAは現地工作員ボビーに、大学の教授であり誘拐事件に関与の疑いがあるチャンゲスに接触を指示する。早々にCIA工作員であることを見破られたボビーは、チャンゲスからあることを聞かされて…。
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「ミッシング・ポイント」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
舞台はパキスタン。アメリカ人教授が誘拐された事件を受け、CIAは現地工作員ボビーに、大学の教授であり誘拐事件に関与の疑いがあるチャンゲスに接触を指示する。早々にCIA工作員であることを見破られたボビーは、チャンゲスからあることを聞かされて…。
「ミッシング・ポイント」 の作品情報
「ミッシング・ポイント」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ミッシング・ポイントの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
130分 |
日本語・日本語吹替用 |
1:ドルビーデジタル5.1chサラウンド/英語 ドルビーデジタル2.0chステレオ/日本語 |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
CPDP11293 |
2014年03月07日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
14枚
|
0人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル5.1chサラウンド/英語
ドルビーデジタル2.0chステレオ/日本語
ミッシング・ポイントの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
130分 |
日本語・日本語吹替用 |
1:ドルビーデジタル5.1chサラウンド/英語 ドルビーデジタル2.0chステレオ/日本語 |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
CPDP11293 |
2014年03月07日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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14枚
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0人
|
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|
1:ドルビーデジタル5.1chサラウンド/英語
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ユーザーレビュー:8件
●「9.11」に関わる映画 【その3】「fundamental」の二義性
「ミッシング・ポイント」(2012年、米国/英国/カタール、カラー、130分)。
監督はミーラー・ナーイル監督(1957年、インド生)で、「モンスーン・ウェディング」(2001)の監督です。原題は「The Reluctant Fundamentalist」です。「しぶしぶの(気乗りのしない)原理主義者」とでも訳せそうですが、別の意味もあります。「fundamental」は原理主義者という第一義のほか、経済用語として第二義で使われています。マクロ経済(国境を越えた経済投資)の雇用・生産・物価などを表しますが、この映画では、株式投資銘柄や買収企業の基礎価値の査定用語として使われているように思います。
原作はモーシン・ハミッド(1971年、パキスタン生)が2007年に発表した同名作品です。書籍の邦訳版(2011年、武田ランダムハウスジャパン刊、川上純子訳)の題名は「コウモリの見た夢」と変化しています。
パキスタンの没落した貴族の家庭で生まれ育ったチャンゲス・カーン(リズ・アーメッド)は、18歳の時に米国のプリンストン大学へ留学、優秀な成績で卒業、ニューヨークの大手「コンサルタント」会社に就職。上司ジム・クロス(キーファー・サザーランド)からは将来独立したらパートナーにと言われるほど期待され、写真家のエリカ(ケイト・ハドソン)という恋人もできた。ところが、2001年9月11日に全米同時多発テロが起き、彼の「夢」は潰えた。テロ事件のあと、イスラム教徒であるためだけで差別を受け、エリカが開いた「イスラム応援」個展の悪趣味さに激怒する。彼の勤める会社の「コンサルタント」業務も、買収される会社の価値をシビアに査定し、成功すれば買収した会社から手数料を稼ぐ、場合によっては乗っ取りそのものをまず行い転売する、というもので、「アメリカン・ドリーム」からは程遠いものだった。それに気づくきっかけになったのは、傾いた出版社の買収工作のためにトルコに赴いたときだった。出版社のオーナーは諦めているが、チャンゲスの名刺を見て一冊の書物を差し出す。それは彼が出版した「パンジャブ(語)の現代詩人全集」で、チャンゲスの父アジマル・カーン(オム・プリ)の巻だった。「これトルコ語に翻訳されていたんですね」「差し上げる」。オーナーはランチに彼を誘い、オスマントルコの「イェニチェリ」という政治工作について語り、「若者に大義を説くために帰れ」と言う。
「僕は真実を生きたい」と上司に言って退職したチャンゲスはパキスタンに帰国、大学教授になった。やがて彼の大学の同僚の米国人教授レニアが誘拐され、彼を査定するためにCIAの現地工作員ボビー・リンカーン(リーヴ・シュレイバー)が接触してくる。
ボビーはチャンゲスの経歴を聴くたび、「しぶしぶの(気乗りのしない)原理主義者」であり、誘拐事件に関わっていないのだろうと思う。しかし、彼の疑心暗鬼とデモの過熱で、一人の死が生まれる。
「9.11」に関連する映画で、キリスト教、イスラム教、多国籍の視点をもった作品は珍しいと思う。主人公は、「fundamental」の二義性を両方体験し、どちらの夢についても懐疑的になり得る経験と知性をもっていたことになる。
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『私は、見た目と違ってアメリカを愛している』
アメリカでエリートコースを歩みだしたパキスタン人のチャンゲス。
上司(キーファー・サザーランド。どうしてもジャック・バウアーにしか見えないのだけど・・(^_^.))にもその才能を認められ、会長の姪(ケイト・ハドソン)との恋愛も成熟し、
順風満帆にアメリカンドリームを掴めそうな矢先に起こった9.11.
あの日から、ジャンゲスの人生は一転する。
イスラム系というだけで、拘束され、屈辱され、ビンラディンめ!と罵られ、次第に失われていく人間としての尊厳とアイデンティティー。
その後、ニューヨークから逃げ帰ったパキスタンでは、大学の教授の職につくが、
イスラム原理主義思想の学生や思想家の影響を受けていくチャンゲス。
そこで起こった同僚であるアメリカ人教授の誘拐事件。
犯人ではないかと疑うチャンゲスを追うCIA.
最期の攻防はドキドキした。
内容はかなり重く深い。
ラストのチャンゲスの言葉がこの映画で言いたかったことだろう。
『私は、見た目と違ってアメリカを愛している』
そんなイスラム系の人たちが沢山いることに気づいて欲しい。
見た目で判断して、差別したり屈辱したりすることはやめて欲しい、という作者の一番の思いが
この言葉にこめられていた。
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長いのが気にならない良作
投稿日:2014/10/11
レビュアー:ともこさん
モンスーンウエディングの監督作品だったのですねぇ。
原題:The reluctant fandamentalistの方が作品のテーマにあっていたのに・・
邦題がちょっと残念でした。
でも、かなり面白くて楽しめる作品だった。
キーファーさザランドも、ケイトハドソンも名脇役でした。
おかげで、作品のまとまりと挌がアップした感じ。
いい映画だった・・・
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
深ーい・・・
投稿日:2014/09/28
レビュアー:lulu
深いです。ほんと軽々しく論じることのできない題材。
一方的な人間は考えさせられます。こういう映画を見て少しづつ人間を深められればと今日も映画三昧です。
そのうえリズ・アーメッドが素敵!視点は違うけれど私の大好きな「ナイロビの蜂」を彷彿とさせた映画。
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僕は見た目よりアメリカを愛している
投稿日:2016/05/15
レビュアー:こうさま
評価75点(100点満点)
アメリカンドリームの中で生きたパキスタン人の青年が語るアメリカでの生活と現況、彼の生き方を変えたのは9.11のテロだった。
ストーリーはパキスタンで誘拐されたアメリカ人教授の行方を捜査するCIA職員(ジャーナリストの顔を持つボビー)とパキスタン人のチャンゲス教授との間で交わされる会話を軸として展開してゆく。
18歳で渡米しアナリスト会社に就職し卓越した才能と頭脳で出世してゆくチャンゲス、会社の会長の姪を恋人とし公私ともにアメリカンドリームを満喫していた彼だつたが9.11テロ以降さまざまな差別を受け、会社での立場も微妙になり、恋人とも別れて母国パキスタンに帰り大学教授となって若者にパキスタンの自立を説く立場に。
彼は原理主義者でもなく暴力的な思想を持っているわけではないのだがCIAからは誘拐事件に関与していると疑われる。
その誤解を解き、自身の信条を理解してもらおうと自身の話を長々とボビーに語る。
対話こそがお互いを理解しあえる唯一の方法だと考えるチャンゲス、一度色眼鏡で見てしまうとなかなか正しい判断には戻れないCIAの立場、警官と学生がもみ合う中CIAが突入してくるタイムリミットが迫る後半のシーンはなかなか迫力がある。
本作はパキスタンの未来と希望をチャンゲスに託しているのかもしれない。
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ユーザーレビュー
●「9.11」に関わる映画 【その3】「fundamental」の二義性
投稿日
2019/07/19
レビュアー
ちゅく
「ミッシング・ポイント」(2012年、米国/英国/カタール、カラー、130分)。
監督はミーラー・ナーイル監督(1957年、インド生)で、「モンスーン・ウェディング」(2001)の監督です。原題は「The Reluctant Fundamentalist」です。「しぶしぶの(気乗りのしない)原理主義者」とでも訳せそうですが、別の意味もあります。「fundamental」は原理主義者という第一義のほか、経済用語として第二義で使われています。マクロ経済(国境を越えた経済投資)の雇用・生産・物価などを表しますが、この映画では、株式投資銘柄や買収企業の基礎価値の査定用語として使われているように思います。
原作はモーシン・ハミッド(1971年、パキスタン生)が2007年に発表した同名作品です。書籍の邦訳版(2011年、武田ランダムハウスジャパン刊、川上純子訳)の題名は「コウモリの見た夢」と変化しています。
パキスタンの没落した貴族の家庭で生まれ育ったチャンゲス・カーン(リズ・アーメッド)は、18歳の時に米国のプリンストン大学へ留学、優秀な成績で卒業、ニューヨークの大手「コンサルタント」会社に就職。上司ジム・クロス(キーファー・サザーランド)からは将来独立したらパートナーにと言われるほど期待され、写真家のエリカ(ケイト・ハドソン)という恋人もできた。ところが、2001年9月11日に全米同時多発テロが起き、彼の「夢」は潰えた。テロ事件のあと、イスラム教徒であるためだけで差別を受け、エリカが開いた「イスラム応援」個展の悪趣味さに激怒する。彼の勤める会社の「コンサルタント」業務も、買収される会社の価値をシビアに査定し、成功すれば買収した会社から手数料を稼ぐ、場合によっては乗っ取りそのものをまず行い転売する、というもので、「アメリカン・ドリーム」からは程遠いものだった。それに気づくきっかけになったのは、傾いた出版社の買収工作のためにトルコに赴いたときだった。出版社のオーナーは諦めているが、チャンゲスの名刺を見て一冊の書物を差し出す。それは彼が出版した「パンジャブ(語)の現代詩人全集」で、チャンゲスの父アジマル・カーン(オム・プリ)の巻だった。「これトルコ語に翻訳されていたんですね」「差し上げる」。オーナーはランチに彼を誘い、オスマントルコの「イェニチェリ」という政治工作について語り、「若者に大義を説くために帰れ」と言う。
「僕は真実を生きたい」と上司に言って退職したチャンゲスはパキスタンに帰国、大学教授になった。やがて彼の大学の同僚の米国人教授レニアが誘拐され、彼を査定するためにCIAの現地工作員ボビー・リンカーン(リーヴ・シュレイバー)が接触してくる。
ボビーはチャンゲスの経歴を聴くたび、「しぶしぶの(気乗りのしない)原理主義者」であり、誘拐事件に関わっていないのだろうと思う。しかし、彼の疑心暗鬼とデモの過熱で、一人の死が生まれる。
「9.11」に関連する映画で、キリスト教、イスラム教、多国籍の視点をもった作品は珍しいと思う。主人公は、「fundamental」の二義性を両方体験し、どちらの夢についても懐疑的になり得る経験と知性をもっていたことになる。
『私は、見た目と違ってアメリカを愛している』
投稿日
2016/02/25
レビュアー
飛べない魔女
アメリカでエリートコースを歩みだしたパキスタン人のチャンゲス。
上司(キーファー・サザーランド。どうしてもジャック・バウアーにしか見えないのだけど・・(^_^.))にもその才能を認められ、会長の姪(ケイト・ハドソン)との恋愛も成熟し、
順風満帆にアメリカンドリームを掴めそうな矢先に起こった9.11.
あの日から、ジャンゲスの人生は一転する。
イスラム系というだけで、拘束され、屈辱され、ビンラディンめ!と罵られ、次第に失われていく人間としての尊厳とアイデンティティー。
その後、ニューヨークから逃げ帰ったパキスタンでは、大学の教授の職につくが、
イスラム原理主義思想の学生や思想家の影響を受けていくチャンゲス。
そこで起こった同僚であるアメリカ人教授の誘拐事件。
犯人ではないかと疑うチャンゲスを追うCIA.
最期の攻防はドキドキした。
内容はかなり重く深い。
ラストのチャンゲスの言葉がこの映画で言いたかったことだろう。
『私は、見た目と違ってアメリカを愛している』
そんなイスラム系の人たちが沢山いることに気づいて欲しい。
見た目で判断して、差別したり屈辱したりすることはやめて欲しい、という作者の一番の思いが
この言葉にこめられていた。
長いのが気にならない良作
投稿日
2014/10/11
レビュアー
ともこさん
モンスーンウエディングの監督作品だったのですねぇ。
原題:The reluctant fandamentalistの方が作品のテーマにあっていたのに・・
邦題がちょっと残念でした。
でも、かなり面白くて楽しめる作品だった。
キーファーさザランドも、ケイトハドソンも名脇役でした。
おかげで、作品のまとまりと挌がアップした感じ。
いい映画だった・・・
深ーい・・・
投稿日
2014/09/28
レビュアー
lulu
深いです。ほんと軽々しく論じることのできない題材。
一方的な人間は考えさせられます。こういう映画を見て少しづつ人間を深められればと今日も映画三昧です。
そのうえリズ・アーメッドが素敵!視点は違うけれど私の大好きな「ナイロビの蜂」を彷彿とさせた映画。
僕は見た目よりアメリカを愛している
投稿日
2016/05/15
レビュアー
こうさま
評価75点(100点満点)
アメリカンドリームの中で生きたパキスタン人の青年が語るアメリカでの生活と現況、彼の生き方を変えたのは9.11のテロだった。
ストーリーはパキスタンで誘拐されたアメリカ人教授の行方を捜査するCIA職員(ジャーナリストの顔を持つボビー)とパキスタン人のチャンゲス教授との間で交わされる会話を軸として展開してゆく。
18歳で渡米しアナリスト会社に就職し卓越した才能と頭脳で出世してゆくチャンゲス、会社の会長の姪を恋人とし公私ともにアメリカンドリームを満喫していた彼だつたが9.11テロ以降さまざまな差別を受け、会社での立場も微妙になり、恋人とも別れて母国パキスタンに帰り大学教授となって若者にパキスタンの自立を説く立場に。
彼は原理主義者でもなく暴力的な思想を持っているわけではないのだがCIAからは誘拐事件に関与していると疑われる。
その誤解を解き、自身の信条を理解してもらおうと自身の話を長々とボビーに語る。
対話こそがお互いを理解しあえる唯一の方法だと考えるチャンゲス、一度色眼鏡で見てしまうとなかなか正しい判断には戻れないCIAの立場、警官と学生がもみ合う中CIAが突入してくるタイムリミットが迫る後半のシーンはなかなか迫力がある。
本作はパキスタンの未来と希望をチャンゲスに託しているのかもしれない。
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