ガールズ＆パンツァー

　黒猫さんとの掛け合いコメントでも取り上げましたる『ガールズ＆パンツァー』（この場合の「＆」はドイツ語の「ウント」と読みます。んじゃ何で『メッチェン＆パンツァー』じゃないのかなどと突っ込まないように）が近日、ＤＩＳＣＡＳさんの在庫に並ぶということで実に目出度い。
　先のコメントでも書いているように、このアニメは萌えアニメじゃなくてガチの戦車アニメですから、戦車マニアは見かけに騙されて「けっ、軟弱な美少女モノかよ」などと観るのを止めないように願います。まぁ戦車を女子高校生と結び付けるために戦車道などという無理くり設定をもってきたのも微笑ましいほどスタッフにマニアが揃っていると見える拘りぶりが私のようなＡＦＶモデル冬の時代と言われた７０年代を経験した年寄りには堪りません。第何話だか忘れましたが、これまでのあらすじとキャラクターの紹介の回があって、そのときなどそれぞれの少女が好きな戦車を紹介しているのですが、Ｍ４やＭ３６、ティーガーあたりの比較的メジャーな戦車はともかく、誰だったか忘れましたが、ポーランドの軽戦車７ＰＴなぞというマニアックな戦車の名前が出てきて思わずニンマリしてしまいました。
　戦車は３ＤＣＧですが、実物の動画など研究を十分にしているようで動きは実にリアルです。特にサスペンションの動きの再現が素晴らしく、疾走、急停止、障害物を乗り越えるなどの戦車の挙動がもうため息が出るほどの出来栄えであります。また、内部の描写もかっちりしていて、３８（ｔ）の操縦レバーがあんな不思議な形をしていたなんてこのアニメで初めて知りました。また、�W号の主砲の装填動作や発射時の後座や半自動閉鎖器が開いて空薬莢が排出される動きもきちんと描かれています。
　出てくる戦車は第２次大戦時のものが中心で（ただし、主人公の通っている大洗学園には八九式などという戦間期の骨董品も存在しますが。）各校がそれぞれアメリカ、イギリス、ドイツなど、ほぼ統一されているのに対し、大洗学園が今年、戦車道の授業を再開するということで校内から探し出した戦車でチームを組んでおり、主人公の乗る�W号Ｄ型、先に書いた八九式、チェコ製でドイツ軍に組み込まれた３８（ｔ）、�V号突撃砲（厳密に言えば戦車じゃないのですが）そしてなぜかアメリカ製のＭ３リーというバランバランな陣容なので、面白いんですが、戦術上は大分、不利でしょうね。現にイギリス製のチャーチル１台にマチルダを揃えた聖グロリアーナ学園との交歓試合では負けちゃいましたし（相手の主将からは評価されましたが）今後、相手がティーガーでも持ってきたら、まず勝てないと思うんですが、どうなるんでしょう。
　さて、昨晩の録画もありますが、今夜はもう遅いので明日でもゆっくり観るとしましょう。いやぁ本当に戦車っていいもんですねぇ。

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　ああ、やっと再開されたかと思ったらわずか２回で最終回とは、ちょっと寂しいです。
　でも、最終回、姉の所属する黒森峰学園との決勝戦、クライマックスには思わずのめり込んでしまいました。何せ、主人公、西住みほの指揮する�W号Ｄ型改Ｇ型仕様ＶＳ姉の指揮するＶ号戦車ティーガー１という車格からすれば攻撃力、防御力とも一回り上の戦車との一騎打ちという、これで盛り上がらなければ戦車マニアではないという取り組みですから。どう考えても主人公の方が分が悪い。そこを諦めずに粘り、足掻く、その姿が感動を呼ぶのであります。もちろん、最後には誰が勝つかは分かっているのですが、それでもドキがムネムネなのであります。さぁ、どうやって勝つのか？
　これから後を書くのは野暮というもので、後はファンの皆様に実際にご覧になっていただくに如くはないと思います。それでは、私の十八番、”趣味の時間”とまいりましょう。本作とか『うぽって』は、もうこのためにあるようなアニメですから、もう暴走御免であります。まず、タイトルでお分かりのとおりマウスであります。全備重量１８０ｔ（でしたよね？）の化け物、マウス（このネーミングはドイツ人のストレートなユーモア感覚の成すものでしょう。対照的なリモコン戦車（自走爆弾と言った方が正確でしょうか？）に”ゴリアテ”なんぞとネーミングしてますもんね。主砲が１２８ｍｍ、副砲が７５ｍｍというもので、装甲の厚さは言うに弥及ぶ（何ｍｍだったか忘れましたが、正面装甲は２００ｍｍは下らなかったと思います。）実際に試作までされた中では最重量級の戦車でした。
　第１１話でこいつが出てきたときには思わず「何じゃこりゃー」と心の中で叫んでしまいました。確かに本作の世界におけるレギュレーションには合致しているので反則ではありませんが、それにしても無茶苦茶ですね。だいたい、あの図体で街中を走った日には、舗装はたちまちボコボコ、道路の下に窪みでもあれば、たちまちめり込んでしまうに違いない重さです。何と大洗学園は、こいつをも撃破してしまうのです。どうやって？それは観てのお楽しみ。
　あと、どなたか、本作のレビューを書いていただけませんか。自分一人で３回も書いてると、さすがに気恥ずかしいので。

　がーん、毎回、録画して観ておりました『ガールズ＆パンツァー』が今週の１０．５話で一時、休止となってしまいました。ひょっとして題材が題材なので、どこかからクレームでもついたのかと危惧して公式ホームページを見たら３月頃には再開の予定らしく、まずは一安心というところです。でも、いよいよ主人公の西住みほが元いた黒森峰学園との決勝戦というところだったので、再開まで待つのがちょっとつらい。
　キャラクターの面でも最初、高圧的に見えた生徒会３役が実は学園の存続のために戦車道を再開したことが分かったり、冷泉さんのお婆ちゃんのエピソードとかほろりとさせる面もあり、みんな健気で可愛い少女たちであります。特に主人公のみほが母や姉と袂を分かつことになった原因を友人たちに打ち明けて、戦車道によって彼女たちと知り合うことができた喜びを語るシーンなど物語が進むにつれてそれぞれのキャラクターがだんだん身近になってきました。
　前に書いたレヴューで�W号戦車がＤ型だから、これから苦戦するかなと思っていたら、長砲身７５ｍｍ砲（マズルブレーキがシングルバッフルだからＦ２仕様の４３口径だと思います。）を見つけ出して換装して攻撃力を強化、前面装甲を増設して１０．５話ではシュルツェンもつけてＧ型に準じたタイプにしておりました。他の戦車も３８（ｔ）の上部構造を取り換えてヘッツァー仕様にして、こちらも少し短いながら７５ｍｍ砲になり全体的に攻撃力がアップしております。その他にも古めながらフランス製のシャールＢ１ｂｉｓ（車体に７５ｍｍ砲、砲塔に４７ｍｍ砲）、日本製の三式中戦車（砲塔に７５ｍｍ砲）、ティーガー（といってもポルシェ博士の開発した通称、ポルシェ・ティーガー）が加わり数の上でも強化？されました。
　んで、ここから得意の”趣味の時間”とまいりましょう。まず、Ｂ１ｂｉｓですが、陣地突破や火力支援に使われた重装甲の戦車で、機動力は低いのですが防御力は強いのです。次に三式中戦車ですが、それまでアメリカの戦車に正面から対抗できなかった日本陸軍が戦争末期に戦力化しかけた（実戦には出ていません。）戦車です。ただ、履帯の細さや戦車砲が７５ｍｍとはいえ野砲を改修したものなので、閉鎖器が半自動式でなく発射速度が遅いとか、色々と数え上げていけば弱点もありますが、とにかく戦力としてはそこそこだと思います。最後のポルシェ・ティーガーですが、宮崎駿さんの「雑想ノート」に詳しいのですが、ディーゼルエンジンで発電機を回し、その電気でモーターを回して駆動するというややこしいメカニズムなのです。なんで、そんなまだるっこしいことをしたかというと直接、モーターで駆動すれば電圧を制御するだけで変速用の歯車がいらないという理屈らしいです。しかし、理論と実際は大違いで、非常に扱いにくいものになってしまい、ヘンシェル社の開発した車両がティーガーとして採用されたという裏話があります。一方、早手回しに車体を作ってしまったポルシェ博士は車体を前後逆にしてフェルディナント（ポルシェ博士の名前です。）対戦車自走砲に化けました。フェルディナントも後に強そうなエレファントに改名されてしまいましたけど。
　しかし、こうして見ると大洗学園の車両は博物館ものばかりのような気がします。この選択は多分、原作者の趣味でしょうね。ああ、早く放送が再開されないかな。

戦車と女子高生という「セーラー服と機関銃」を彷彿させる異色の組み合わせである。
戦車道という華道や茶道とならんで女子がたしなむ乙女の武道とされている世界の話であるが、ここまで戦車が日常に溶け込んだ世界観というのは斬新であった。
かわいい女の子に戦車、そして学園艦という名の巨大空母と男の好きなモノを無理やり組み合わせた感満載であるが、これが意外とマッチする。
　
数えきれぬほどたくさんのキャラがおり、みほ派とか秋山派、丸山派などそれぞれのキャラに熱狂的なファンまでいるほどキャラが皆かわいい。自衛隊の蝶野ファンは少ないような気がするのだが…。
　
驚くことに、パンチらがほぼないというのが何とも憎い。その代わりに戦車の描写が細かく丁寧に作った結果がこの人気である。
それにしても聖地になった大洗はノリノリなようで、タイアップしたイベントやら町おこし企画とやらで大盛況らしい。しかもそれをNHKが取り上げるというのだから驚きである。
　
これは是非、レンタルだけでなくブルーレイを購入することをお勧めする。特典映像がかなりのクオリティーである。水着を買いに行く話は特に良い。

とにかく明るい！
明るいストーリーで、サクッと観れます。

大和撫子のたしなみとして「戦車道」が存在する世界。
弾薬は実弾を使うが、死人は出ない。
なぜか戦車に当たったときは、実弾が炸裂しない（笑）

戦車にはあまり詳しくないが、本格的らしい。
戦車の動き、カメラアングルはとてもリアル。
ミリタリーに興味のある人はハマる事間違いなし。

７５点