カルロス 第2部 栄光篇

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カルロス 第2部 栄光篇 / エドガー・ラミレス
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「カルロス 第2部 栄光篇」 の解説・あらすじ・ストーリー

『クリーン』のオリヴィエ・アサイヤス監督が、伝説のテロリスト、イリッチ・ラミレス・サンチェスの半生を史実や報道を元に映画化した3部作の第2部。銃と女を愛した孤独なテロリストの人生最高のクライマックスが壮大なスケールで描かれる。

「カルロス 第2部 栄光篇」 の作品情報

製作年: 2010年
製作国: フランス/ドイツ
原題: CARLOS

「カルロス 第2部 栄光篇」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

カルロス 第2部 栄光篇の詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
107分 日本語 1:ドルビーデジタル/ステレオ/フランス語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
R-18 DABR4371 2013年05月24日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
14枚 0人 1人

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襲撃の後で

投稿日:2013/05/20 レビュアー:よふかし

 さて第2部はウィーンのOPEC本部襲撃の顛末が描かれます。このエピソードは3部作の中でもいちばんボリュームがあって、最大のクライマックスと言っていいでしょう。カルロスが引き起こした事件の中でも最大のもので、その過程が淡々としかし緊張感を持って描かれていきます。
 OPECのあまりにも無防備な警備にも驚かされますが、ここではドイツ革命細胞(RZ)の女性兵士ナーダが次々と躊躇ない射撃で警官をほふっていくところが恐ろしい。うっかりカルロスがリビアの随行員を射殺してしまったことから、カダフィの協力が得られなくなったりして計画が大幅に狂っていき、カルロスはサダム・フセインと約束した事件のほんとの任務(サウジのヤマニ石油相処刑)を諦め、身代金を手にしようとする。
 結局この事件がきっかけでカルロスはPFLPを追放されフリーランスのテロリスト(!)となるのですが、なぜカルロスがそういう行動をとるのか、アサイヤスはあまり踏み込みません。事実が分からないということもあるでしょうが、カルロスの言動をヘタな心理描写抜きで描くことで、場当たり的で虚無的なテロリストの姿が浮かんできます。カルロスは他のメンバーと違って、殉教者ではない。
 史実をベースとしているのでちょっと見えにくいのですが、このように組織から外れていくアウトローなカルロスには、アサイヤス的なものが潜んでいるような気がしました。1955年生まれのアサイヤスは、こうした60年代後半から70年代初めの革命の季節にはわずかに間に合わなかった世代。若者の社会変革運動が先鋭化し壊滅していく様を少し離れたポジションから見ていたのでしょう。『カルロス』の後に撮った『5月の後』(傑作!)では普通の学生の目線でその過程をリリカルに描いています。『カルロス』はもっとも先鋭的な部分でこの時代を切り出したと言えるような気がします。
 OPEC襲撃事件のシークエンスはポリティカル・スリラーとしてもサスペンス・アクションとしても1級品ですが、この第2部の後半ではPFLP幹部の死やカルロスのグループが散り散りとなる一方、カルロスがソ連のアンドロポフKGB議長(のちの書記長)といった大物と接触しエジプトのサダト大統領暗殺を暗に依頼されたり、シリアの空軍情報部将校や東ドイツの秘密警察(シュタージ)とも接触するなど、時代状況が変化・錯綜し、混沌としていきます。
パレスチナ解放運動を支援するといったシンプルでそれなりに純粋だった目的は見失われました。同時にかなりの比重を持ってカルロスとドイツ人女性活動家マグダレーナとの出会いが描かれます。そのセックスもかなりエロティックに描写されるのですが、不穏で不確かな時代の中で、抱き合うことだけが確かなもの、それを切実に求めざるを得ないのかもしれません。80点。

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