ＡＬＣＡＴＲＡＺ／アルカトラズ

刑務所といえば、映画でもＴＶドラマでも脱獄ものの秀作があり、刑務所ものは面白いものが多い。
この作品は、脱獄ものとは違いますが、アルカトラズ刑務所に起こった不思議な出来事とそこに絡む人間関係が描かれ、面白い。
1963年に閉鎖されたアルカトラズ刑務所。ところが閉鎖の一日前に囚人全員と看守が忽然と姿を消していた。
その消えた囚人たちが当時の年齢のまま50年後の現在に戻ってくる。
集団失踪の謎を縦軸に、毎回現れる囚人たちの話を横軸にした、ストーリィの連続性と一話完結を合わせた構成。
第一話は、キュートで向こう意気のあるヒロインと、成り行きから彼女の相棒となったアルカトラズを研究しているオタク博士が謎に挑む経緯が描かれます。
刑事であるヒロインの祖父もアルカトラズから消えた囚人の中のひとりであり、この話は一話では完結せず、続いていきます。
看守など囚人以外にも消えて戻っている人もいることが第二話で仄めかされます。
驚くのは囚人たちが当時の年齢のまま戻ってくること。しかも不思議なことに、50年経った現在にやって来て違和感なく現代に溶け込んでいます。
普通だと世の中の進歩に驚愕するものですが、驚いた様子を見せずに普通に振舞っている。
そして、自分のやりたいことを粛々と行っていく。本人が状況を理解しているようであり、驚くことなく行動している。
タイムスリップしてきたのであれば、現代社会に驚くでしょうが、そんな様子が見えません。
彼らはいったいどこにいたのか？なぜ年をとっていないのか？周囲の人たちは五十年分老けてしまっているのに。何かありそうです。徐々にわかってくるのでしょう。
主役ふたりに絡んでくるサム・ニールの存在が微妙。ヒロインの味方を装っているのですが、不気味。
彼は50年前の看守であり、秘密裡に舞い戻った囚人を捕まえては、とある施設に収監しているようなのですが、一体目的は何なのか？
大きな組織がらみの陰謀があるようでもあり、そういった謎が解き明かされていくのが楽しみ
−だったのですが、このドラマは、途中で打ち切られたようです。
１０話まで観ましたが、まだまだ続きそうな大きな謎で、解決には時間がかかりそうなので、再開はないでしょう。残念。
アメリカは視聴率がよくないとすぐにキャンセルしてしまい、よい作品が中途半端な状態で終わってしまいます。
キャンセルするにしても、視聴者にフラストレーションが残らないように何らかの決着をつけてもらいたいと思います。

「ＬＯＳＴ」のJ･J･エイブラムスが手がけたドラマということで、
結構、期待してみてたんだけど、
どうも途中から、小首をかしげたくなる場面が多くなり、
継続視聴を断念。

1963年、アルカトラズ刑務所から受刑者と看守の302名が忽然と姿を消した。
歴史上は、移送されたかなにかで、うやむやにされている。
そして現在、当時の姿のままで突然、街に姿を現しはじめた。
彼らは、最高刑を化せられた重罪犯罪者。
当然、現在のシャバに出ても犯罪を犯す。

政府の秘密組織が彼らを追う。
ヒロインの元刑事の女は、真相を知らされないまま、
秘密組織に入り、アルカトラズ受刑者を追う。
そして、少しづつ独自の捜査で、謎をといていくのだが、、、。

こう書くと、面白そうなんだけど、
結局、いつもマンネリ。
事件発生　→　元受刑者の犯行と判明　→　過去の資料を元に捜査開始　→　犯人逮捕　→　首謀者は誰かを尋問
→　知らんの一点張り　→　諦めて次の犯行を待つ

がだいたいの流れ。
飽きるのよ。そんで大してキャラクターが魅力的じゃないんだよ。
ということで、もう見る気がしない。

クリント・イースト・ウッドは出てきません！

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さすがに最終ディスクという事もあって、適度な謎は明かされている。
ジャックとスウィーニーが持っていた鍵で開く扉を灯台下で発見したハウザー。
しかしその扉を開けるには第３の鍵が必要だった。
リメリックから鍵を回収し、開いた扉の先にあったのは司令室？
どうやら、囚人達が現れる場所を示しているらしいボードも発見。そして謎のドクターも。
トミーから仕入れた情報を総合すると。。。。

今回の一件の黒幕は所長である。
トミーは所長の手下。
現代で協力させる為にシモンズを抱き込んだが、彼が裏切った。

という事らしい。
まだジャンプの謎は明かされていないが、全体像は見えた。
。。。。。いや、これで打ち切りなんだけどね^^;





今回のゲスト。
第１２話【Garrett Stillman】
ギャレット・スティルマンは【ＴＯＵＣＨ／タッチ】のトレバー・ウィルコックス。
第１３話【Tommy Madsen】
ジョー・リメリックは【ザ・キリング】のゴールディ。

１９６３年３月２１日。アルカトラズ刑務所は閉鎖された。
その時に消えた３０２人の囚人と看守。
彼らが５０年の時を越えて現代に現れる。。。といった内容の今作品。
謎を握るハウザーをボスに、レベッカとソトは囚人を捕まえていきます。
今までに登場した囚人は

○トミー・マドセン。。。妻殺し。
○ジャック・シルヴェイン。。。強盗犯。
○アーネスト・コブ。。。狙撃手。
○キット・ネルソン。。。幼児誘拐殺人犯。
○キャル・スウィニー。。。貸金庫荒らし。
○ガイ・ヘイスティングス。。。看守。
○パクストン・ペティ。。。地雷殺人犯。
○ジョニー・マッキー。。。毒殺犯。
○ピンキー＆ハーマン・エイムズ。。。銀行強盗犯。
○ドノヴァン。。。看守。
○サニー・バーネット。。。誘拐犯。
○クラレンス・モンゴメリー。。。恋人殺し。
○ウェブ・ポーター。。。女性殺人犯。
○ギャレット・スティルマン。。。現金輸送車強奪犯。

といったところ。
その他にも数名出てきますが、大抵１話に１人の凶悪犯が登場し、それを捕まえるといったストーリー展開となっています。
見ても分かるとおり、犯人は皆凶悪犯ばかり。それを次々と捕まえていく。。。。
って事は、３０２人？
そりゃぁ、マンネリも否めない。
ほとんどが、強盗・殺人・誘拐に分類されてしまうのだ。
勿論、謎は多くちりばめられていて、そちらの面白さは絶品ですが、本国アメリカではそこまで気の長い方が多くなかったのでしょうか。
視聴率は徐々に低迷し、結果的に打ち切りとなってしまいました。
それも最悪な形で。
一言に【打ち切り】と言っても色々です。
アメリカでは、ワンシーズン毎の更新が一般的。
なので、【今シーズンをもっての打ち切り】や【次シーズンをもっての打ち切り】などがあります。
どちらにしても早い段階で分かっていれば、脚本に手を加え、それなりのエンディングを作る事が可能です。
一番悪いのが【キャンセル】。
制作者側は次シーズンを見込んでワンシーズンを作り終えたものの、局側が番組の更新をしなかった場合。
これがいわゆる【尻切れトンボ】の打ち切りとなってしまうのです。
そして今作も【キャンセル】なのだ。
おかげで物語は盛り上げるだけ盛り上げての放り投げ状態(>_<)
そもそも、Ｊ・Ｊ・エイブラムスの作品は当たり外れが激しい。
発想は素晴らしい。壮大な世界観でワクワクさせてくれる作品ばかりなのだ。
逆に言ってしまえば、コケたら尻切れトンボで目も当てられない(T_T)
思い起こせば、【エイリアス】の出来は良かった。長く続いた割にはそれなりにまとめてあって。
しかし、【ＬＯＳＴ】は広げるだけ広げて収拾がつかなくなり、宗教論へと走ってしまった。
続く【フリンジ】は視聴率低迷にも負けずに盛り返しを見せて何とか一段落。
心機一転といった感じの今作は見事にコケてしまった。。。
まぁ、最近の作品で言えば、【パーソン・オブ・インタレスト】と【レボリューション】が好調なので、ハズレは少ないと言うところなのでしょうか。
個人的には面白かったので残念な限りです。
できれば、【尻切れトンボ】だという事を承知の上で見ていただきたい。
【どうせ打ち切りだから。。。】と切り捨ててしまうには惜しい作品ですよ。