王女の男

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『一枝梅』から４年の歳月を経て、再び史劇に復活です。
すっとしたあの涼しげ度１００％のパク・シフさんが、両班として戻ってきました。
癸酉靖難としてあまりにも有名な内容をこのドラマでは、敵対する権力者キム・ジョンソ（イ・スンジェ）と王座につこうと執着するスヤン大君（キム・ヨンチョル）の深い確執によって翻弄されるその子供たちの目線から描かれています。

前半はなんせ、最初は首筋やほっぺにキスマークをつけて妓楼から登庁する女好きの遊び人として登場。聡明で明るい表情が数多く見られ、親同士の深い確執を知らぬまま恋に落ちていく様をどうぞ存分に楽しんでください。
そして後半、シフさんとチェウォンさんの激しくて苦しい恋情には観ている側の胸までも痛くさせます。

二人の置かれているあまりにも悲しい状況が、本心をあえて語らず、その表情、その振る舞い、その涙ですべてを表現してしまう主演のふたりに夢中で観てしまいました。
パク・シフさんは言うまでもないけど、まだ若いムン・チェウォンさんが素晴らしかったです。
年の差を感じさせない彼女の演技力にも見入ってしまったし、自分の欲望のためなら人を殺めるのも辞さない父スヤンよりも愛する人を守り抜こうとする大きな愛に涙なくしては見れませんでした。

ムン・チェウォンさんは劇中、父とスンユとの間で苦しみながら最後までスンユの盾になり、心の癒しとなり、深い愛でずっと包み続けました。
スンユに対するこの大きな愛が一度も揺れる事がなかったのです。
愛というたった一言では言い表せないような。。。なんて表現したらいいのか困ってしまいます。
この時代、父親というだけでも大きな存在なのに、ましてや王となった父に反旗を翻すなん考えられない事ですよね。
それを娘のセリョンは岩のように硬い心をもって貫いてしまいます。
最初はただ好奇心旺盛な無鉄砲な姫様がひとりの男性を愛することによって大人の女性に変わっていきます。

父親の前で髪を切るシーン・・・
さらに自分との結婚に執着するシン・ミョンに舌を噛むと言い放ち、死体と添い遂げるのかというセリフもあり、これには私もかなりの衝撃でした。

セリョンの数々のセリフには驚かされる事が多かったような気がします。

一見わがままな姫様のように見えていたセリョンが苦しみの末、たどり着くこの最終話。。。
おっといけない、これ以降ネタバレ入ってます。

悪役のスヤン大君を演じられたキム・ヨンチョルさん。
次から次へと人を殺めていく様には血も涙もない魔王のようで恐ろしかったけれど、この野心ももとはと言えば家族の事を思ってのこと、そこから始まっているのに、その結果、彼は息子も娘も失ってしまう結果となってしまうのが悲しい。
自分がした罪は必ず自分に帰ってくるものなんですね。
最終話、セリョンの母の選択は、母であるならみんな同じ思いで見たに違いないでしょう。
あ〜これでやっと開放されるのだと、驚きと安堵の混じった複雑な気持ちでした。

副タイトルには朝鮮版ロミオとジュリエットと評されていたので、こういうラストは予想してなかったのです、私は。
だからつい思わず、「マジで・・・」っと声を出してしまいました。
ラストのラスト、スヤンのあの姿に、今までの事を悔いる時間をきっと過ごしてきたと思いたいし、父親としての情を取り戻すための時間だったと思いたい。。。
一番可愛がってた娘だったし、自分に一番性格も似ている娘であったしね。。。
王の座についても、心に空いた虚しさは何をしても埋められなかった日々だったと強く感じられました。

もう最後は涙が止まりませんでした。
スンユ役のパク・シフさんの集大成のドラマだと思います。
後半に描かれるスンユの激しき恋情を胸に秘めて、苦悩する姿にあなたも魅了されることでしょう。

最後になりましたが、スヤンの野望のせいで命を落とす事になるジョンやシン・ミョン。そしてたくさんのスヤンの周りの人たち。
キョンへ王女（ホン・スヒョン）とジョン（イ・ミヌ）の愛も凄く凄く良かったです。
キョンヘ王女も悲劇の王女でした。

その彼らの思いを受け止め、ひたすら復讐へと向かわずにはいられなかったスンユ。
その肩に圧し掛かった運命も悲しすぎましたね。
だから最後の穏やかな笑みを見せるスンユに涙が止まらないのです。

これだけ言葉を並べても気持ちを全部上手く表現できません。
死ぬのも一緒、生きるのも一緒。
強い愛情で結ばれたふたりの愛の物語、最高に良かったです。。。

もう何十回と全話見ています。

二人の苦しくても一途な愛に魅了され、何回みても同じ場面で胸が熱くなるし泣きます。

後半の言わずともお互いの気持ちが手や目で表現されている所がいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜☆☆☆☆☆


パクシフファンでなくても絶対見て〜〜〜〜〜ね！

ラストは時間切れの感が否めませんでしたが、実在の人物とドラマ上の人物、ラブストーリーと史実とのバランスが実によくできた作品だと思います。
歴史上では李王朝の第四代国王世宗の次男である首陽大君が紆余曲折の末に甥にあたる第６代王端宗を殺害して王位を奪い取ったと言われていますが、「王と妃」では、首陽大君と端宗は仲の良い叔父と甥であり、首陽大君も当初から王位を簒奪しようと思っていたわけではなかったことが描かれていました。
また、王位に就いた世祖（首陽大君）は、法制度の整備を図り、「経国大典」の編纂や東国通鑑などの歴史の編纂にも尽力したようで、名君といってもおかしくない仕事ぶりだったそうです。

この時代を背景にしたドラマは、「王と妃」、「死六臣」、「韓明澮」などがすでにリリースされていますので、情報量としては豊富にあるのですが、真偽のほどは明らかではありません。少なくともセリョン（ムン・チェウォンssi）をめぐるキム・スンユ（パク・シフssi）とシン・ミョン（ソン・ジョンホssi）の三角関係はフィクションだと思います。

本作の原作は1873年に徐有英（ソ・ユヨン）によってまとめられた朝鮮歴代王の説話集である「錦溪筆談（クムゲピルダム）」の中の一説で、金宗瑞（キム・ジョンソ）の孫と首陽大君の娘李世熺（イ・セヒ）とのラブストーリーが書いてあり、これに基づいてドラマでは金宗瑞の息子金承琉（キム・スンユ）と 首陽大君の娘李世伶（イ・セリョン）となっています。
「錦溪筆談」は２巻からなる漢文の書で141編の物語が収められていますが、首陽大君が1543年に起こした癸酉靖難（ケユジョンナン）のクーデターから300年以上が経過していることや、作者が残した記録では歴史的な資料を元に執筆したものではなく口伝をもとに手遊びに書いたということですので、歴史書としてはちょっと怪しい代物ですね。

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　冒頭からビックリするような殺戮場面が、、、。どうなっちゃうのかなと思うでしょうが、すぐ少し時間をさかのぼって主人公たちの馴初めなど語られ、華やかな「ロミオとジュリエット韓国王朝版」が幕を開けます。
「パク・シフ」は十八番といってよいチャラ男キャラクターで、とってもイキイキと演じており、相手役のお姫様「ムン・チェウォン」は序盤に多少カタサを感じるものの馬に乗るのが目下の関心事。女にしておくのは勿体ない決断力がある魅力的な女性。
ドキドキはらはらしながら、魅力的な美男美女の恋の行方を見守るうちに、周辺にいる友人たちのエピソードにも泣いたり笑ったり。
しかし、、、親の代の壮絶な戦いに、彼らの純愛がのみ込まれていきます。
あんまり苦しすぎて、見続けるのが辛いかもしれないですが、ラブストーリーに酔いしれたいアナタへ。
オススメです。

皆さん書かれてるとおり、パク・シフかっこいいですね。

でも最初出だしは軽薄な男な感じで、超嫌だったんですけどね。恋して一途に転身してくれて良かったです。

しかし苦しく辛い恋ですね。泣けて泣けて、「早く二人を自由に解放してあげて〜っ」て心で叫んで観てました。

憎まれ役のスヤンテグンも、一人の親としての愛情が見え隠れして、きちんと家族を愛してる素晴らしい父親なんだと
思うと憎みきれず、それがまた泣けました。

何だか可哀想なのはシンミョンかな…
親友を無くし、愛は手に入らず、スヤンテグンにはあっさり切り捨てられ…悲劇の男。
セリョンに無理強いしないところが、すごく紳士でいい男だったから、一つぐらい報われてほしかった。

主要メンバーにそれぞれとても深い愛の形があって、それを俳優の皆さんがとてもうまく表現されていて
観ていてとても心ひきこまれました。

また、良い作品にめぐり逢いたいです。