孤島の王

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製作国 ノルウェー・フランス・スウェーデン・ポーランド
劇場公開もしてたはずだが、とにかくオモロなかった・・

１９９０年前半１１〜１８歳向けの少年矯正施設がノルウェーの孤島にあった。
厳しい刑務所よりもこの少年院みたいな施設に入れた方が運が良いと言うかマシではあるようだが
それでも過酷な環境で容赦ない暴行や懲罰をするので刑務所と変わらぬ状況であった。
そこで主人公の少年が島からの脱出を図るも捕まり連れ戻される。脱出に成功した者はいない。
やがて教官達への不満が積りに積もった少年犯罪者達が一斉に反乱を起こし・・

サバイバルかと思ったらアクションでもなく極々普通の「ドラマ」だった。
ず〜っと少年院での日常を描いているし特に何かが起きる訳でもなく退屈そのものであった。
ようやくラストで暴動が起きるも、ゆるいので期待してはならぬ。

長い間この施設での理不尽な暴力を世間では知らなかった
と言う どこにでもある歴史的事実を知った所で豆知識にもならんわい・・

ノルウェーに存在する監獄島バストイ島で実際に起きた暴動をベースにした物語で、理不尽な暴力や懲罰とそれに立ち向かった少年達の姿を描き出しています。
冒頭の銛を３本も撃たれたのに逃げようともがき続けた鯨。それはどんな逆境に置かれても決してくじけない主人公の不屈の精神を象徴するのでしょうか？
少年向け矯正施設を舞台に、再教育の名のもとに繰り広げられる非人間的な行為を暴き出し、前半は強制労働や、体罰などを延々と映し出してかなり暗かったのですが、ある事件をきっかけに、抑圧された少年たちが自由を求めて一斉蜂起する辺りから面白くなって来ました。

新たに収容された少年は、Ｃ１９と名付けられた反骨の少年主人公のエーリング（ベンヤミン・ヘールスター）と、やや体の弱いアイヴァー（マグナス・ラングリーテ）の２人。彼らには指導係として卒院間近なオーラヴ（トロン・ニルセン）が付くことになります。
当初は、この施設への反抗を試みていたのはエーリング一人だったのに、ある少年の死をきっかっけに、施設に存在していた秩序が壊れていき、仲間が次第に増えて、他人と力を合わせる大切さを学んでいきます。
ある意味、これは革命と呼べるものなのかもしれません。少年たちの熱き思い、絆が生まれてくるのを感じ取ることができました。
踏みつけられても潰されず、雑草のように、自分たちの足で立ち上がろうとする姿が胸を打ちます。
ラスト、追い詰められた少年たちの末路は悲劇的なれど、ほんの僅かな希望の光が描かれていたのが嬉しかったです。

孤島の少年矯正施設で実際に起きた暴動事件を元に、現場で働いていた人が書いた小説が原作。

1915年に事件があり、1970年まで施設はあったらしいので、
事件についての問題提起映画というより、
人間の尊厳についての問題提起映画であり、
命を賭してでもそれを守ろうとする少年の生き様を描いた青春映画と捉えるのが良さそう。

正直、突き抜けた面白さや感動は無いけど、技術的に全く隙がなく、
丁寧に作られた映画であることには好感が持てます。

タイタニックシーンを入れたのは、テーマ的に解るんやけど、流石にマイナス要因←

個人的満足度　70点！
オススメ度　70点！

よく出来てるのは間違いない。

ノルウェーのバストイ島にあった
非行少年の矯正施設で
実際に起きた暴動事件が元になった話だそうだ。

イントロには衝撃のサスペンスとありますが、
それはちょっと大げさかもしれない・・・（笑

矯正施設での少年達とクズ大人のドラマですなー。

問題児エーリングが施設にやってきて
ごたごたやるのですが、
優等生でもうすぐ施設を出られるというオーラヴは
それに巻き込まれたら出れなくなるのでは・・・？とビクビク。

エーリングは脱走を試みたりいろいろやらかすうちに
施設の寮長と「黒い部分」に気づくんですな。

オーラヴも今まで見て見ぬふりをしてた
とあることを暴露。

これで、寮長もクビになり
施設は少しはマシになると思いきや・・・・


もう一人のクズ大人、院長。
こいつも酷い・・・・・


勝手なイメージだけど
こういう施設や刑務所、少年院なんかでは
こんなことがよくあるんだろうか・・・・。

脱獄モノの映画とかにも、
多かれ少なかれ、
この手の事件とか、それにかかわっていざこざ、挙句の果てに死が絡む
などなど・・・・・
監視の対象を「悪事を働いた者」として見下しているのか
それとも、管理監視してる側が実体の無い優越感に浸る手段なのか
ほんとに観ていてあきれますな。

少年達が一念発起して立ち向かうも
こんどは軍隊投入したりして、
もう大人たちは自分の悪事はそっちのけな印象さえする。

この暴動の原因はクズ大人にもあるんだよねえ。

非行少年の自業自得と言うにはあまりに酷い一部始終。

問題児が暴れただけでなく、
優等生がクズ大人に立ち向かうという図式はよかったですが
なんともドンヨリする内容でした・・・・。

救いが無い話です・・・・ドンヨリ。

　ぼんやりしていると月日が経つのは早い。先に観に行った友人が面白いと言っていたので、僕も観に行った。たぶん五月。
　アクションとかサスペンスというよりは、ドラマ。で、僕としては「きっちりつくってあるけど、面白みには欠ける」という印象だった。
　第一次大戦の頃。ノルウェーの孤島にあった少年矯正施設で暴動が起きたという実話をベースにしているらしいです。
　出所間近の優等生、入所したてのワルの二人が軸になって、寮長の性的虐待・院長の横領なんかが引き金になり、少年たちが暴動を起こす。そこに軍隊がやってきて……
　という人間関係でも分かるように、人物配置は紋切り型。その分、キャラは立つようになっているわけですが、刑務所映画を見慣れているとあまり新味はない。
　邦題からすると、「王になる」ということが重要のように思うけど、そういうリーダーの座を争って戦うという話ではなかったのだ。
　個人の怒りが爆発するというだけのこと。だから少年たちは一気に爆発するけど、組織だった抵抗はできない。王なんていないわけ。
　とはいえ少年なので、大人の刑務所のような汚く下卑た臭いからは逃れていて、舞台設定にもかかわらず、際立つ寒さとともにどこか清潔感が漂うところが特徴。
　思いがけない『タイ●ニック』なラストは、個人的にはあまり好みではない。演出はそんなに悪くないので退屈はしないけど、突出した瞬間があるわけでもなかった。55点。