白夜行−白い闇の中を歩く−

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２時間以上は長過ぎるけど、オモロかった。

少年の父が殺され、容疑者になっていた近所の少女の母が自殺。
この少年少女らは同学年であったが、この事件を境に別れ離れに。
主人公の刑事は真犯人は別にいると思いながらもこの事件は一懸落着される。
それから１４年が経った現在、ある殺人事件が起きた事から刑事は再び１４年前の事件との関連性を捜査。
すると大人になった少年少女らが何か企んでいるようで・・

現在と過去が行き来するし人間関係が複雑で名前もカタカナで誰が誰なんだか・・
整理してようやく分かった所でやっとじ〜っくり観れた。
けど、そっからがトーンダウン・・
２大豪華俳優だったから辛うじて観れた。そして、疲れた・＾＾

原作がベストセラー作家なだけに、良く練られているシナリオ。日本版も観てみたくなった。

原作は、言うまでもなく、東野圭吾さんの小説「白夜行」です。
何といっても７６０頁にも及ぶ超長編小説ですし、14年という歳月を行き来する時空の絡まり、「殺人」というキーワード結ばれる主人公たちの複雑すぎる人間関係と衝撃的な結末は、映画という限られた時間の中で作品として仕上げるのは、いかに時空の操作をお得意とする韓国映画とはいえ、無謀としか言えないような気がします。
また、売れる映画の象徴と言われたハン・ソッキュssiの威光も最近では色褪せてますし（本作では本領発揮していると思う）、ソン・イェジンssiもベッドシーンを見せれば観客が呼べると勘違いしているようで、確かに美しくはありますがただそれだけという感じです。若い監督のチャレンジ精神は認めますが、折角パーツの仕上がりが良くてもそれが全体にまで波及せず、結局は“ええとこどりのダイジェスト版”という仕上がりになってしまいました。
そんな中で、特筆すべきはコ・スssiでしょうね。セリフの一つ一つに哀愁を感じ、表情が最も映画にマッチしていたと思います。除隊後初の主演作品となった本作は彼のファン層を確実に増やしていくでしょうね。


おまけ：本作を見たのか見なかったのか、日本でも2010年に映画化されましたが、本作の反省点がまったく生かされないまま学習能力の無さを曝け出しています。それでも興味と関心がある方は覚悟してご覧ください。

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”東野圭吾のベストセラーを韓国で映画化したミステリー”と言う事なので興味津々で観てみました。
主演はソン・イエジン、恋人役にコ・ス、刑事にはハン・ソッキュ、それにイ・ミンジョンと言うお馴染みの俳優さんたちなので安心して観ることが出来ました。
ただ、14年前と現在が交合に映し出されるのでちょっとややこしかったです。なので、所々巻き戻して観たりもしました。
オープニング、えっと目を疑いました。ユ・ミホ（ソン・イエジン）と財閥の会長スジョンの濃厚なベッドシーン。ソ・イエジンも大人になりましたね^^;
ベッドシーンと殺人が交合に映し出されBGMの白鳥の湖が悲しく力強く流れる・・・。なんか高級映画（？）を観ているようでワクワクしました。
出所して間もないカン・ジェドウが死体で発見された。自殺に見せ掛けた殺人らしい。
14年前、廃船で質屋の店主キム・シフの惨殺死体が見つかる。部屋は密室状態で中から鍵が掛かっていた。第1発見者は子供で厨房のダクトを通り部屋に入り見つけたそうだ。
その後、容疑者で内縁関係にあったヤン・ミスクがガス自殺した為、事件は幕を閉じた。だが、当時事件を担当したドンス（ハン・ソッキュ）は、現在も疑問を持ち続けている。
14年前、まだ子供だったミホ（ジア）は、母ヤン・ミスクと内縁関係だったキム・シフが死んでしまったので叔母に引き取られた。そこからジアはミホと名乗るようになった。
一方、同じクラスのキム・ヨハンは、父キム・シフが殺害され、母ソ・ヘヨンと暮らすが、その後カン・ジェドウと同居する。そして現在、カン・ジェドウが殺害された。
複雑な人間関係だが現在生存しているのは、ミホ、ヨハン、ヨハンの母ソ・ヘヨンだけです。ミホは高校の教師で財閥の会長と婚約中、自分のお店もオープン間近です。
ヨハンはバーテンダーとして働いている。母ソ・ヘヨンは廃船を改装してカフェバーを営んでいる。
子供の頃、ジアとヨハンは２人だけの秘密を持っていた。そして「15年後にまた逢おうね」と約束した。その後、大人になったミホとヨハンは再び逢うのだが人前では逢わない。
２人を結ぶのは携帯電話とロッカーです。ヨハンの誕生日にはロッカーに高価な腕時計が入っていた。しかし、2人だけの重要な極秘メモもミホは入れます。
ミホはヨハンに「財閥の妻になってすぐ離婚してあなたと結婚するから待っててね」「愛してるのはあなただけよ」と言う。しかし、ヨハンはいつも「太陽の下を歩きたい」と思う。
そんな中、14年前のことを調べている刑事が行方不明になる。財閥の会長とミホが乗る車が事故を起こし炎上したが2人は助かった。爆薬が仕掛けられていたことがわかる。
その後、会長からミホの身辺調査を任されていた秘書が行方不明に・・・。ドンスに爆薬を仕掛けた犯人の防犯映像を渡そうとした矢先だった。
ミホの叔母の庭にはたくさんのオレンジ色の花が咲いている。とても生き生きしているようだ。しかし、その花が枯れた時・・・。ミホは・・。ヨンハは・・。そしてドンスは・・。

☆とても面白かったです。特にラストの描き方が最高で余韻が残り、暫らく頭から離れませんでした。韓国映画には観客を虜にする魔法の粉があるのかもしれません。
妖艶で謎めいた女を演じたソ・イエジン、どんな役もこなすベテラン俳優ハン・ソッキュ、そして、イケメンで影があり女心をくすぐる役がピッタリのコ・スが素敵でした。。。

　日本の作品もみているし、原作の本を読んでいるので、自分の中で見る方が、足りない部分をどこか足して見ている感じがありました。きっと、そうでなければ、少女イ・ジアと、少年キム・ヨハンがこんな形でずっと大人になっていくプロセスに、疑問を感じつつ、どうしてなのかの納得も十分でないまま、消化不良を起こしたかもしれません。
そして、二人を追う老刑事も、そこにどういう疑問と感情があったのか、こんなに長い時間の止まっている出来事が、一つの事件で一気に今のこととして全面に出てくるあたり、あと一工夫あれば・・と、これは願望です。作品としては、悪くはないと思います。

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