六つの心 / サビーヌ・アゼマ
六つの心
/アラン・レネ
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(4)
解説・ストーリー
フランスの名匠、アラン・レネ監督がパリに生きる孤独な人々の交差する人生を描いた人間ドラマ。不動産業を営むティエリーは、ある日信心深いシャルロットから宗教番組のビデオを借りた。彼女のことが気になっていたティエリーは嫌々見始めるのだが…。 JAN:4933672239408
フランスの名匠、アラン・レネ監督がパリに生きる孤独な人々の交差する人生を描いた人間ドラマ。不動産業を営むティエリーは、ある日信心深いシャルロットから宗教番組のビデオを借りた。彼女のことが気になっていたティエリーは嫌々見始めるのだが…。 JAN:4933672239408
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「六つの心」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
フランスの名匠、アラン・レネ監督がパリに生きる孤独な人々の交差する人生を描いた人間ドラマ。不動産業を営むティエリーは、ある日信心深いシャルロットから宗教番組のビデオを借りた。彼女のことが気になっていたティエリーは嫌々見始めるのだが…。 JAN:4933672239408
「六つの心」 の作品情報
「六つの心」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
六つの心の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
125分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/フランス語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
IVCF5479 |
2011年12月16日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
0人
|
0人
|
六つの心の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
125分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/フランス語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
IVCF5479 |
2011年12月16日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
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ユーザーレビュー:4件
雪の降る街角にて
あけましておめでとう 正月気分でのんびりな映画でレヴュー第一弾を考えてたら 新作が終わって旧作からアトランダム
に来たのが アランレネ爺ちゃんの近作でした ノーチェキで いったい何の映画なんですが 「去年マリエンバード」からすると
変貌ぶりに驚くとともに 人間 生き延びなきゃあいかんなあとつくずく感じる作品でした ノンシャランのらりくらりと
爺ちゃんいいねえ レヴューはよふかしさんくらいか
主人公の一人の爺様が 車のとこまで送っていくよと言って ドアを出るところで 次のエピソードに切り替わり 降り続く雪が
つないでいく按配 つまり部屋の映画 室内の会話劇ですね デコール(美術)と撮影・照明そして色彩を堪能する映画でしょう
んでもって名手エリックゴーチェが繊細な撮影をしているはずなのですが DVDでは薄らぼんやりしてるだけって印象
部屋を暗くしてBDのしっかりした画質で ぼんぼりのような淡い画面を味わいたいものですねえ クローズアップもいまいちだなあ
しかし絵はいいと想定します
若い頃は大人の人生に憧れて映画を見ていたのが 今や若い俳優たちが演じる人生に笑ったり涙したりする映画鑑賞に
すっかり変わりましたねえ セラヴィー 今年も楽しく映画を見ていきましょうね
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降り続く雪
投稿日:2012/02/20
レビュアー:よふかし
『去年マリエンバートにて』はもちろん、『ミュリエル』だって『薔薇のスタビスキー』だって『プロヴィデンス』だって、イメージには惹かれるけど難解でしんどいアラン・レネ。アンチ・ロマンの人だからしょうがないかと思いつつ、いざ観ようかというと後回しにしてしまう作家なのである。それが80歳を超えた最近作は、ぐっと分かりやすくなっていた。
この『六つの心』は、今のところの最新作『風にそよぐ草』の前作にあたる、劇場未公開作。
降りしきる雪のパリで六人の男女が織りなす出会いと別れを描いた、コミカルかつシニカルな作品。素晴らしいのは「雪」で、本当に一度も降り止むことがない。映画は数日間の出来事を描いているけれど、ぞの間ずっと大粒の雪が降り続けているのだ。こんなに雪が降る映画は、初めて観たかもしれない。
場面転換に雪を使ったり、室内での幻想シーンに唐突に雪がふったり、レネらしい稚気は健在。一面の雪を背景にしているが、色づかいがひじょうにカラフルなのも楽しい。ネオンや調度品、絵画、衣装など、カラフルな小道具の数々に見入る。
原作は戯曲らしいが、登場人物にも笑いと皮肉が効いている。元兵士でアル中のランペール・ウィルソンとラウラ・モランテのカップル、不動屋屋に勤めるアンドレ・デュソリエ、その妹イザベル・カレ、デュソリエの同僚サヴィーヌ・アゼマは老人介護のアルバイトをしており、彼女に父親の介護を依頼するピエール・アルディティはホテルのバーテンダー。その六人の人生があちこちで重なり、すれ違う。中でも抑えきれない欲望を宗教心と慈善心に転換して無意識なアゼマと、その彼女にドキマギしておかしくなってしまうデュソリエという『風にそよぐ草』のコンビが可笑しい。
傑作とは言い難いが、悠揚として色あざやかで、ちょっと意地悪なこの映画。まさに「フランスのお洒落なおじいさん」という感じである。60点。
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老境に至って自由 雪のパリの心の襞
「六つの心」(2006、フランス、カラー、125分)。原題は「Coeurs」=「心」の複数形。
アラン・レネ(1922〜2012)は、「ゴッホ」「ピカソ」「ゴーギャン」を追った短編、強制収容所を撮った「夜と霧」(1955)などのドキュメントで出発。長編第1作は「ヒロシマ・モナムール(「二十四時間の情事」1959)、第2作は「去年マリエンバートで」(1961)。寡作で、シリアスなテーマを凝ったセンスで作る──ところが最晩年になって、それまでとは作風の異なるコメディ、ミュージカルなどの作品を続々と発表しました。弾けたように!
この「六つの心」もそのひとつ。
「ニコール」(ラウラ・モランテ)は、婚約者「ダン」(ランベール・ウィルソン)と暮らす家を模索中。初老の不動産業者「ティエリー」(アンドレ・ドゥソリエ)が案内した部屋を「小さい」と速断却下する。その頃「ダン」はバーテンダー「リオネル」(ピエール・アルディーティ)の店のカウンターで飲んでいた。無駄骨を折った「ティエリー」は事務所に帰り、共同経営者の「シャルロット」(サビーネ・アゼマ)に愚痴をこぼしつつ、「君はきれいだよ。もっと笑うといい」と言う。雪は街路にしんしんと積もっていく。
帰宅した「ニコール」は、部屋の下見をすっぽかした「ダン」が居眠りをしているので「飲んだの?」と聞く。「ダン」は元軍人で休職中だが、優柔不断。主張のはっきりした若い「ニコール」はいらいらする。「面接は受けたの?」
帰宅した「ティエリー」は「シャルロット」から借りた「人生を変えた歌」という日曜宗教番組の録画ビデオを見ると退屈で、うんざりして早送りすると突然ストリップをする「シャルロット」が出てきて「何だ、こりゃ」。これは事故? 故意? 窓の雪。
「リオネル」は我儘な老父の介護を何故か「シャルロット」に頼んでいる。彼女はトマトソースまみれになりながら一冊の手帳を見つけて驚く。何が書かれていたか!
「リオネル」のバーに、「ティエリー」の、娘のように若い「妹」=「ガエル」(イザベル・カッレ)がやってくる。「リオネル」は「シャルロット」を思いつつ、若い「ガエル」に心ひかれるが、「ガエル」は「ダン」に一目惚れする。
出来事の順になるべく描写したが、実はこれらの場面は、両手の指を組んだように入れ子になっている。ばらばらのようで、つながっている「六つの心」の不思議。誰もが新しく行動を起こそうとしているのに、微妙に動く壁の襞(ひだ)がつきまとって、うまくいかない。その影を埋めるように雪が降り続ける。その美しい撮影は、エリック・ゴーティエ。──ショーン・ペン「イントゥ・ザ・ワイルド」(1992)、ジャ・ジャンク―「帰れない二人」(2018)、是枝裕和「真実」(2019)。
原作戯曲は、アラン・エイクボーン。──レネ監督の遺作「愛して飲んで歌って」(2014)も彼の戯曲が原作です。
雪に呼応するピアノ、回想の管弦楽は、マーク・スノー。──レネ「風にそよぐ葦」(2009)。
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男と女のあいだには・・・
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地味ながら、 いかにもフランス映画らしい気の利いた、洒落た作品。場面の転換ごとに雪が舞い降りてくるファンタジックな流れのなかに、現実感あふれる人々の暮らしとエピソードが展開する。
登場する6人(がなるだけで姿を見せない親父は別にして)のなかで一番分かりにくく、しかし狂言回し的な役割をしているのはシャルロットである。彼女はマリア像に手を合わせる人だから、まぎれもなく熱心なカトリック信者である。であるから、録画したTVの宗教番組を上司にも見てもらいたいというのはわかる。しかし、そのあとに彼女(と思われる)の“下着ショー”が始まるのはどういうことか。おふざけでやったことが消し忘れて残っていたというのではない。とすれば、キリスト教徒として、こういう愛欲の誘惑に負けるのは悪魔に魂を売ることだから、信仰を強く持って神の試練に立ち向かえというメッセージなのだ、カセットを渡したあとの彼女の試すような視線がそれを物語っている、と理解するが、はたしてどうか。凡人はしかしティエリーのように誤解するだろうが。
もう一つ。ニコールとの関係で悩んでいるとダンから相談を持ちかけられたバーテンダーのリオネルは、自分もかつてそういう経験をした、少し冷却期間を置くのがいいよ、と助言する。そして、ダンから「それでうまく行ったんだね」と訊かれると「いや、死んだ」と答えて仕事にまぎれる。後日父親が入院したあと、かれはシャルロットから、若い男性二人が写っている写真を指して「あれは弟さん?」と訊かれると、さりげなく「友だちだった」と答えるシーンがある。このことから、リオネルはゲイだったことが推測される。かれがシャルロットに、「母というのはとにかく凄い女だった。父に息子の教育をさせまいと、父を追い出した。母が死んだあと戻ってきた父の世話をしているが、あなたのいうように父からは嫌われている」などとしみじみと話しかける(そのとき、室内にも雪が降ってきて二人の手元にも降りかかる)のは、かれが辿ってきた辛い人生を物語っているのだ。
雪といえば、外から入ってきた人の帽子や肩にちゃんと雪が乗っている。
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ユーザーレビュー
雪の降る街角にて
投稿日
2014/01/04
レビュアー
裸足のラヴァース
あけましておめでとう 正月気分でのんびりな映画でレヴュー第一弾を考えてたら 新作が終わって旧作からアトランダム
に来たのが アランレネ爺ちゃんの近作でした ノーチェキで いったい何の映画なんですが 「去年マリエンバード」からすると
変貌ぶりに驚くとともに 人間 生き延びなきゃあいかんなあとつくずく感じる作品でした ノンシャランのらりくらりと
爺ちゃんいいねえ レヴューはよふかしさんくらいか
主人公の一人の爺様が 車のとこまで送っていくよと言って ドアを出るところで 次のエピソードに切り替わり 降り続く雪が
つないでいく按配 つまり部屋の映画 室内の会話劇ですね デコール(美術)と撮影・照明そして色彩を堪能する映画でしょう
んでもって名手エリックゴーチェが繊細な撮影をしているはずなのですが DVDでは薄らぼんやりしてるだけって印象
部屋を暗くしてBDのしっかりした画質で ぼんぼりのような淡い画面を味わいたいものですねえ クローズアップもいまいちだなあ
しかし絵はいいと想定します
若い頃は大人の人生に憧れて映画を見ていたのが 今や若い俳優たちが演じる人生に笑ったり涙したりする映画鑑賞に
すっかり変わりましたねえ セラヴィー 今年も楽しく映画を見ていきましょうね
降り続く雪
投稿日
2012/02/20
レビュアー
よふかし
『去年マリエンバートにて』はもちろん、『ミュリエル』だって『薔薇のスタビスキー』だって『プロヴィデンス』だって、イメージには惹かれるけど難解でしんどいアラン・レネ。アンチ・ロマンの人だからしょうがないかと思いつつ、いざ観ようかというと後回しにしてしまう作家なのである。それが80歳を超えた最近作は、ぐっと分かりやすくなっていた。
この『六つの心』は、今のところの最新作『風にそよぐ草』の前作にあたる、劇場未公開作。
降りしきる雪のパリで六人の男女が織りなす出会いと別れを描いた、コミカルかつシニカルな作品。素晴らしいのは「雪」で、本当に一度も降り止むことがない。映画は数日間の出来事を描いているけれど、ぞの間ずっと大粒の雪が降り続けているのだ。こんなに雪が降る映画は、初めて観たかもしれない。
場面転換に雪を使ったり、室内での幻想シーンに唐突に雪がふったり、レネらしい稚気は健在。一面の雪を背景にしているが、色づかいがひじょうにカラフルなのも楽しい。ネオンや調度品、絵画、衣装など、カラフルな小道具の数々に見入る。
原作は戯曲らしいが、登場人物にも笑いと皮肉が効いている。元兵士でアル中のランペール・ウィルソンとラウラ・モランテのカップル、不動屋屋に勤めるアンドレ・デュソリエ、その妹イザベル・カレ、デュソリエの同僚サヴィーヌ・アゼマは老人介護のアルバイトをしており、彼女に父親の介護を依頼するピエール・アルディティはホテルのバーテンダー。その六人の人生があちこちで重なり、すれ違う。中でも抑えきれない欲望を宗教心と慈善心に転換して無意識なアゼマと、その彼女にドキマギしておかしくなってしまうデュソリエという『風にそよぐ草』のコンビが可笑しい。
傑作とは言い難いが、悠揚として色あざやかで、ちょっと意地悪なこの映画。まさに「フランスのお洒落なおじいさん」という感じである。60点。
老境に至って自由 雪のパリの心の襞
投稿日
2021/09/26
レビュアー
ちゅく
「六つの心」(2006、フランス、カラー、125分)。原題は「Coeurs」=「心」の複数形。
アラン・レネ(1922〜2012)は、「ゴッホ」「ピカソ」「ゴーギャン」を追った短編、強制収容所を撮った「夜と霧」(1955)などのドキュメントで出発。長編第1作は「ヒロシマ・モナムール(「二十四時間の情事」1959)、第2作は「去年マリエンバートで」(1961)。寡作で、シリアスなテーマを凝ったセンスで作る──ところが最晩年になって、それまでとは作風の異なるコメディ、ミュージカルなどの作品を続々と発表しました。弾けたように!
この「六つの心」もそのひとつ。
「ニコール」(ラウラ・モランテ)は、婚約者「ダン」(ランベール・ウィルソン)と暮らす家を模索中。初老の不動産業者「ティエリー」(アンドレ・ドゥソリエ)が案内した部屋を「小さい」と速断却下する。その頃「ダン」はバーテンダー「リオネル」(ピエール・アルディーティ)の店のカウンターで飲んでいた。無駄骨を折った「ティエリー」は事務所に帰り、共同経営者の「シャルロット」(サビーネ・アゼマ)に愚痴をこぼしつつ、「君はきれいだよ。もっと笑うといい」と言う。雪は街路にしんしんと積もっていく。
帰宅した「ニコール」は、部屋の下見をすっぽかした「ダン」が居眠りをしているので「飲んだの?」と聞く。「ダン」は元軍人で休職中だが、優柔不断。主張のはっきりした若い「ニコール」はいらいらする。「面接は受けたの?」
帰宅した「ティエリー」は「シャルロット」から借りた「人生を変えた歌」という日曜宗教番組の録画ビデオを見ると退屈で、うんざりして早送りすると突然ストリップをする「シャルロット」が出てきて「何だ、こりゃ」。これは事故? 故意? 窓の雪。
「リオネル」は我儘な老父の介護を何故か「シャルロット」に頼んでいる。彼女はトマトソースまみれになりながら一冊の手帳を見つけて驚く。何が書かれていたか!
「リオネル」のバーに、「ティエリー」の、娘のように若い「妹」=「ガエル」(イザベル・カッレ)がやってくる。「リオネル」は「シャルロット」を思いつつ、若い「ガエル」に心ひかれるが、「ガエル」は「ダン」に一目惚れする。
出来事の順になるべく描写したが、実はこれらの場面は、両手の指を組んだように入れ子になっている。ばらばらのようで、つながっている「六つの心」の不思議。誰もが新しく行動を起こそうとしているのに、微妙に動く壁の襞(ひだ)がつきまとって、うまくいかない。その影を埋めるように雪が降り続ける。その美しい撮影は、エリック・ゴーティエ。──ショーン・ペン「イントゥ・ザ・ワイルド」(1992)、ジャ・ジャンク―「帰れない二人」(2018)、是枝裕和「真実」(2019)。
原作戯曲は、アラン・エイクボーン。──レネ監督の遺作「愛して飲んで歌って」(2014)も彼の戯曲が原作です。
雪に呼応するピアノ、回想の管弦楽は、マーク・スノー。──レネ「風にそよぐ葦」(2009)。
男と女のあいだには・・・
投稿日
2017/11/26
レビュアー
m'amour
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地味ながら、 いかにもフランス映画らしい気の利いた、洒落た作品。場面の転換ごとに雪が舞い降りてくるファンタジックな流れのなかに、現実感あふれる人々の暮らしとエピソードが展開する。
登場する6人(がなるだけで姿を見せない親父は別にして)のなかで一番分かりにくく、しかし狂言回し的な役割をしているのはシャルロットである。彼女はマリア像に手を合わせる人だから、まぎれもなく熱心なカトリック信者である。であるから、録画したTVの宗教番組を上司にも見てもらいたいというのはわかる。しかし、そのあとに彼女(と思われる)の“下着ショー”が始まるのはどういうことか。おふざけでやったことが消し忘れて残っていたというのではない。とすれば、キリスト教徒として、こういう愛欲の誘惑に負けるのは悪魔に魂を売ることだから、信仰を強く持って神の試練に立ち向かえというメッセージなのだ、カセットを渡したあとの彼女の試すような視線がそれを物語っている、と理解するが、はたしてどうか。凡人はしかしティエリーのように誤解するだろうが。
もう一つ。ニコールとの関係で悩んでいるとダンから相談を持ちかけられたバーテンダーのリオネルは、自分もかつてそういう経験をした、少し冷却期間を置くのがいいよ、と助言する。そして、ダンから「それでうまく行ったんだね」と訊かれると「いや、死んだ」と答えて仕事にまぎれる。後日父親が入院したあと、かれはシャルロットから、若い男性二人が写っている写真を指して「あれは弟さん?」と訊かれると、さりげなく「友だちだった」と答えるシーンがある。このことから、リオネルはゲイだったことが推測される。かれがシャルロットに、「母というのはとにかく凄い女だった。父に息子の教育をさせまいと、父を追い出した。母が死んだあと戻ってきた父の世話をしているが、あなたのいうように父からは嫌われている」などとしみじみと話しかける(そのとき、室内にも雪が降ってきて二人の手元にも降りかかる)のは、かれが辿ってきた辛い人生を物語っているのだ。
雪といえば、外から入ってきた人の帽子や肩にちゃんと雪が乗っている。
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