女優霊

　昔から怖い怖いと聞いてたけど、観る機会の無かった『女優霊』がＤＶＤ化されたので観てみました♪
　（・〜・）うんうん、なかなか怖いっすね！決して傑作というよな作品でも無いし、むちゃくちゃ怖いっつーほどの作品でもないけど、今観ても十分鑑賞に堪えうるだけのオモシロさがあるっすね！

　特に、前半の未現像フィルムの映像なんて、かなり怖さを感じるシーンになってて、ハッキリと映るピンボケ映像がどれだけ怖いもんなのかを再認識したっすね（（（； °д°）））ハッキリピンビケが怖いのです！
　後半にソレがだんだんとハッキリ映ってくるにつれて、怖さもだんだんと無くなっていくのが残念といえば残念やけど、じゃぁこの作品以上の恐怖を創り出すことが出来るかと考えると、これ以上の怖さは不可能に近いような気がするっすね（（φ（・д・。）

　低予算の作品なんで、オススメするほどでも無いっすけど、かなり評判になった作品なんで観て損は無いと思います♪

個人的満足度　65点！　オススメ度　60点！

『リング』の中田秀夫監督の劇場デビュー作だそうです。
そう言われてみれば、ジャケット写真の女性が貞子に似ていなくもない。
白い服に長い髪、写っていないけれど、じっとこちらを見つめているだろう彼女の目。
全貌が見えないから想像し、その想像が恐怖を募らせ、怖いと思う気持ちが実態の不確かなものの存在をより怖いものにしていくのだと思います。
その意味で、このジャケット写真はすごく怖い。
本作の中でも怖いと感じたのは、舞台セットの上の方に幽かに見える白い服の女性であり、未現像のフイルムに映し出された和服の女性の背後に見え隠れする白い服の姿でした。
ですから、映画撮影の終盤に来て、女優霊がハッキリと姿を現し、おまけに大口を開けて笑ったのは頂けませんでした。
恐怖が半減したついでに私は思ってしまいました。
女優霊があるなら、今後この撮影所に「監督霊」が出てもおかしくはないと。

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　撮影所で起こる恐怖体験の話。

　幽霊が背景に映っているか映っていないかがわからないくらいの微妙なところにいるのが怖くて面白い映画でした。

　撮影所という場所も一定の面白さがあって、映画製作の一端を垣間見えるのが楽しかったです。撮影隊がカメラをこちらに向けて構えていて、この映画の撮影隊もそちらに向けて同じように構えているのを想像するのが楽しいです。

　ただ序盤から中盤は後ろに立っていたり、未現像のフィルムが発見されたりと何かがいるっぽい不安とか怖さみたいなのが絶妙で面白かったですが、後半からは幽霊が直接的にアタックしてくるあたりからは怖さは半減してしまうのが残念でした。

　とはいえ映画の画面を凝視して常に幽霊が映っていないか探してしまう怖い映画でした。

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以前WOWOWで見て怖かった覚えがあるんですが、
ハリウッドリメイクされてたんですね〜！
多分リメイク作公開に合わせてのDVD化だったんでしょうね。
今見てもやっぱり怖かったです。
（以下、ネタバレです。ご注意ください）

撮影所って寒そうでがらんとしてて広くて、天井はすごく高いし、
いかにも何か出そう…舞台設定がいいですね。
それに幽霊じゃないというのも怖い。幽霊なら供養したら成仏するかも…と思うけど
この場合は人間が生み出したモノが祟っていたというからどうしようもない。

ストーリーは単純です。びっくりするようなオチもないです。
だけど演出がものすごく怖い…
冒頭からタイトルが出る前の、主人公の村井監督（柳ユーレイ）が撮影所内で上を見上げ、
上から何かが見下ろすシーン、たまらなく怖いです。

あと、スタッフが監督に「３人が上を見上げて何かを見た」という話をするシーン。
その映像はなくて話だけなのに、とにかく怖い。

二重現像されたフィルムに写っていたドラマを、子供の頃に見た記憶があるという村井。
彼がこの映画に関わったのも、子供の頃に既に運命付けられていたのかも…と考えると
ゾーッとします。

主演女優役の白島靖代は、喋り方が可愛すぎて軽いし、そんなにうまいとも思わないのですが
映画の撮影シーンはやたら雰囲気が出ていて、いい感じでした。

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　フィルムに残った謎の映像、背後に突っ立っている人影や転落死のショックシーンなど。不気味な映像は素晴らしくて、撮影所の独特の雰囲気もミックスされて最初から最後までドキドキしながら見ることができました。
　ただ不気味な女性が背後に立っているだけが怖いのに、クライマックスで普通に丸写しになって、女優霊が全開でアタックしてくるところは、時代のせいか。そんなに怖い存在でなくなってしまったのが残念でした。

　遠くのほうで映っていたり、画面のどこかにいるんじゃないかという緊張感がみなぎっているのは凄いことで。70分という短さですが、肩に力をいれてみないと最後まで見れませんでした。

　ラストの鏡に微妙に映ってるか映っていないかってのが絶妙でよかったです。じっーと見て、「何かいる?」という気持ちをもったまま映画を観終わって。重たい気持ちになりました。

　女社長がやってきて、いきなり怖がり出して「あんたたち何撮ってんの?」と言ってお守りを渡してくる社長……。
　こわいよ、社長。

　最初から最後まで、怖い気持ちで観ることのできた映画でした。