ＧＡＬＡＣＴＩＣＡ：スピンオフ【ＴＨＥ　ＰＬＡＮ／神の誤算】

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このシリーズのファンの期待を裏切ることのない、TV向けとは思えない迫力ある映像、見覚えのあるあんなシーンこんなシーンの数々。
え！そんなんあり？というシーンも。
これはギャラクティカシリーズの追悼とも言えるスピンオフかもしれない。
よって、鑑賞の間隔が開きすぎてあまり記憶が定かでない私のような中途半端なファンにはちょっときつかった。
監督を務めたアダマじゃないやエドワードが「これを見るとシリーズを見返したくなる」と言っているのも頷けます。
重大なネタバレを含んでいるので、シリーズを観終わってない方はこのスピンオフは完結後の楽しみに取っておきましょう。

本編では、人型サイロンのリーダー的存在である「ワン」キャヴィルを通して、サイロンの計画が破綻していく様子が語られる。
なぜ、完全無欠であるはずのサイロンの計画は計算通りに運ばなかったのか？
人型サイロンの中でももっとも人間性が無くマシンらしい冷徹な性格付けをされた「ワン」であるが、レジスタンス集団と行動を共にしていたキャヴィル神父と、ギャラクティカ内に居た司祭のキャヴィル、2体は考え方が微妙に異なる。
「エイト」や「シックス」でもそうだったように、人間に接するほど人型サイロンは人間的になっていく。1卵生双生児でも環境によって異なる個性を持つように、サイロンも学習して人間性を持つ。
「愛」すら学習してしまった彼等には皆殺しなどできなかった。
地味だけど、人型サイロンたちの苦悩を描き、シリーズにより深みを持たせたと思う。

なかなかキツイです。。。
覚えていない部分がチラホラ。。。
ほとんどが本編の穴をサイロン側から埋めるといった手法なので総集編の色が濃い。
正直、あまり必要ないと思われるシーンも多いのですが、唯一、レジスタンス側の視点がはっきりとしたのが良かった。
本編では、いきなり唐突に登場して停戦協定を持ちかけたＮｏ１カヴィル。
「え？あんた誰？レジスタンスにいたっけ？」と違和感すら覚えたのを記憶している。
しかし、今作品を見る事によって、カヴィルがレジスタンスに加わった経緯とアンダースとの関係の中で変化していった気持ちがよくわかるのです。
最後まで心底人間を憎んでいたＮｏ１。そのコピーの中でも、人間との関わりによって心境の変化を遂げた個体がいたのです。
そこを知る事ができただけでも見る価値があったといえるでしょう。
ちなみに、作品中カヴィルが仲間を【Ｎｏ】で呼びますが、記憶が定かじゃないとこんがらがってしまいます。
そこでおさらい。。。

Ｎｏ１：カヴィル　　司祭
Ｎｏ２：レオーベン　カーラに固執していた
Ｎｏ３：ディアナ　　ジャーナリスト
Ｎｏ４：サイモン　　黒人医師
Ｎｏ５：ドラル　　　ギャラクティカの広報担当
Ｎｏ６：カプリカ　　ガイアスの恋人
Ｎｏ７：ダニエル　　登場なし（生まれずに死亡した）
Ｎｏ８：シャロン　　ブーマー・アテナ

どうでも良いが、ハイブリッドが林マヤに見えるのは私だけか。。。？

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本編のネタバレがあるので、シリーズ完結後に観るのがいいと思います。

スピンオフということですが、本編を観ていないと何がなんだかわからない構成なので、本編必見です。
主に本編のシリーズ１とシリーズ２の
サイロンサイドのストーリーになっています。

どのタイプのサイロンも結局、「人類全体」への憎しみが、
目の前にいる個人単体への愛で揺らいでしまっているのが印象的。
シリーズ本編では、逆でしたね。
提督もスターバックも人類を絶滅に追いやろうとしたサイロンへの憎しみが、副艦長や夫への愛で揺らいでいました。

懐かしいシーンがたくさんでてきたので、
誰がサイロンかわかった今、再度見直してみたら、
ああ、そうだったのか・・と思うことが多いかも。
もう一度シーズンのはじめから見てみようかなという気にさせられました。
最初の頃の、すばらしいキレっぷりのスターバックがもう一度見てみたいですし。
（ラストの方は、なんだか悩んでばかりでおとなしかったですもんね。）

本編を観た方は是非こちらもチェックしてみてください。

そうしないとネタバレします。（人型サイロンの正体とか）

かなり凝った構成になっています。というか「ああ、あの話ね」といった感じで本編を思い出すでしょう。
深くハマっている方は楽しめると思います。

私はロクに覚えていなかったので、個人的には難解でした…