大洗にも星はふるなり

監督：福田雄一（2009年・103分）

ゆるゆるとした笑いが、お好きな方に。
舞台は、茨城県大洗の海の家。（その名も紛らわしい「江の島」）
何故か季節外れのクリスマス・イヴの夜に男たちが集まっています。
勘違い男の杉本（山田孝之）
サメマニアの松山（山本裕典）
浮気男の猫田（ムロツヨシ）
ハイテンション・バカの仁科（小柳友）
ちょい悪オヤジのマスター（佐藤二朗）
この5人の男たちは、「海の家・江の島」のマドンナ・江里子（戸田恵梨香）から手紙を受け取っていました。
手紙の内容は共通で「イヴの夜にあの海の家で会いたい」
我こそが本命と主張する男たちのアピール合戦が、何とも手前味噌で面白い。
そこへ関口という弁護士（安田顕）が「海の家の撤去」を求めてやって来ます。
彼らの話を聞くうちに、弁護士も江里子のことが好きになり始めます。（会ったこともないのに。笑）
さらに、天然の林（白石隼也）も加わって、誰が最初に江里子に告白するか？で喧々囂々。
林は、医者から「脳腫瘍」を宣告されているという理由で、告白の権利を獲得します。
でも、江里子は一向に現れません。
***　　　　　***　　　　　***　　　　　***
これ、舞台のお芝居で演じたらいいのに！と思いながら観ていたら、舞台劇の映画化でした。
どちらかと言うとクスクス笑いなんだけど、男たちの勘違いと、江里子の男心を惑わす小悪魔的魅力が伝わって来ます。
最後で手紙の真相が分かると、一気に脱力しますよ。（笑）
その真相は、ご自分で確かめて下さい。
でも、観なくてもいいから知りたい人は、コメント欄↓を覗いてみて下さい。

福田雄一脚本＆監督、山田孝之主演とくれば観ないわけにいかない！

個人的には佐藤二朗とムロツヨシが出てくれば、それだけで笑っちゃいます（笑）。

真冬の「海の家」に集まったバイト仲間とマスター。
マドンナ江里子から全員が「会いたい」という手紙をもらっており、
一体誰が彼女の本命なのか？という争奪戦を繰り広げる。

私は大変楽しかったのですが、設定もセリフ回しも何しろこれは
舞台劇だなーという内容で、演出も特に映画的でないのだよね。
カメラの切り返しとかないし。
むしろ映画だからこその回想シーンがこのハナシの面白さを削いでしまったというか、
江里子ちゃんはあくまでもマクガフィンなんだから登場させちゃいかんだろー。

ただ自分の場合、ヘンな話、映像で見ているのに敢えてそこを見ないフリして（？）、
彼らが言葉だけで説明しているようにセリフを聞いて、
舞台劇として脳内変換して観ていたような気がするなー。
だからわりと面白く観ることが出来てしまった。

お目当ての山田クンは、始めはクールガイの雰囲気だったのが
だんだん壊れてってカッチョ悪くなっていく様がサイコーに可笑しくって
良かったですね〜。
彼、なんとなくジョニー・デップに似てると思う。
素はちょっと暗めだけどユーモアのセンスがあって、
とぼけたコメディ演技が上手なところとか。
こういうヘンテコな小さい作品で楽しそうにお仕事してる感じとかも。
いやぁ、ますます好きになりました♪

演劇が好きな方は楽しめると思います。

大洗の海の家でともにバイトをしていたナルシストの杉本（山田孝之）、
サメマニアの松山（山本裕典）、海の家のマスター（佐藤二朗）らは、
憧れのマドンナ・江里子（戸田恵梨香）からの呼び出しの手紙で、
クリスマス・イブの大洗に再び集まるが・・・

設定が冬の海の家だけ。
出演者もバイト関係者のみ。
モロ舞台演劇の映画化。
思わずフフっと笑ってしまう小ネタ満載

テンポが悪い。
音声のレベルが極端。
（ボソボソ喋って何言ってるか分からないので音量上げたら大声で叫んでうるさい）
なのでリモコン片手に終始音量操作に追われてました。

佐藤二郎やムロツヨシなど、お馴染みの出演者１人１人が笑えるが、
舞台は海の家だけなので変わり映えしなくて飽きてくる。
もう少し短ければ良かったな。

面白かったか？と聞かれれば「面白かった」
それだけにマイナス要素が残念。
特に音量。

７５点

評価７２点（１００点満点）
オリジナルの小舞台劇を映画化した作品で、この夏、海の家でバイトしていた男５人とマスターがクリスマスイブに再会し、同じバイトに来ていたマドンナ江里子争奪戦をくりひろげる会話劇というか密室劇。「キサラギ」なんかと感じが実によく似ている。男達の間でかわされるいささかピントハズレな恋愛論、そしていかに自分が彼女と関係が深かったかを各自が語り始める。この男達、それぞれ個性が強いが皆さんテンションは高目、サメマニアもいればストーカーまがいの男、彼女と浮気させろと叫ぶ奴、天然ボケで直ぐに早合点する男に加えてチョイ悪を気取るマスター。そしてこの海の家の取り壊し命令を持ってきたバツイチの弁護士までが参戦。この弁護士、それぞれが語る江里子ちゃんとの関係の矛盾点を鋭く追及、この辺りに謎解きの楽しさも用意されている。総体的に会話のテンポも悪くないし、小さな笑いを誘う場面は多々ある。江里子ちゃんは回想場面でしか登場しない。やっぱりこの作品はどう考えても小舞台で演じた方が臨場感が増してより受けるのではないかという気がしてくる。男達のいささかオーバーアクションながらの好演は評価できる。小さな笑いを求める方にはお薦めの作品。

『マメシバ』にてでた佐藤くんがいい味出してる（＾＾）

男の携帯にＧＰＳ機能つける女ってコワイ（＾＾；；）

山田孝之くん、ちょっと太りすぎのよーーな。。

弁護士が笑えたし。

『１２人の優しい日本人』みたいなノリで、一人一人の可能性をつぶしていくのは面白かった。

オチは、まあ、読めましたが、そこそこ面白かったです。