ヒットマンズ・レクイエム

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クライムアクションコメディ。大してオモロ味はない。

ベルギーの田舎町に寄った殺し屋の２人、「コリンファレル」と爺さん。
ボスの命令である人物を暗殺するが間違って流れ弾で子供まで殺してしまった。
なぜか子供殺しは許されないのがルールなので「ファレル」は死ぬ運命？
爺さんとボスは「ファレル」を殺すのか？許してしまうのか？

ボスはルールを徹底的に守り筋の通った人物。その筋を通すラストが唯一の見所か？
本作は自分の命が危なかろうがルールを守り筋を貫き通す様が超カッコイイ！

「コリンファレル」は２００８年ゴールデングローブ賞
コメディ・ミュージカル部門で主演男優賞を本作で受賞したらしい。

原題がin・ブルージュということで舞台はベルギーのブルージュという中世風の雰囲気が色濃い町です。

いろんな事件が起こっていって、そのこまごまとした出来事をコリン・ファレルのキャラが面白く見せてくれ、ラストにかけてそれらの出来事が結びついていきます。

全体的に暗めな内容なんですけど、イギリス的なジョーク・ドラッグ・娼婦・訛りなど細かいところでイギリスの映画が好きな方なら楽しめると思います。

inブルージュ(原題)
ということで二人のヒットマンはボス(レイフ・ファインズ)の指示で
ブルージュに2週間もとどまる事になります。
ヒットマンの掟(美学？)では、子供を殺してはいけない。
ということでヒットマンがヒットマンを狙う・・・ことになって、
その辺りがコメディ・・・なんですかね。

なんかB級映画にレイフ・ファィンズが出てるんか〜と
軽い気持ちで見てたけれど、脚本が評価をされているん
ですね。
コリン・ファレルの演技もブレンダン・グリーソンの演技も
賞を受賞。

どうってことなかったです。お暇なら、どうぞ。

　基本殺し屋の話なのに、筋を通す男だったり、子供殺しに悩む男だったり、男同士の付き合いも粋だしぐっと来る。安っぽい所から始まる素敵な恋もある。小人との友情もなかなかだったり、綺麗な景色や夜の街も含め良い時間を過ごさせてくれた。
　ブレンダンの味にやられ、コリンには情けない部分を含めたかっこよさを感じ、最後はレイフ・ファインズの渋さに痺れたぜ。彼らを光らせる脚本にも賛辞を贈りたい。特に終盤のカメラワーク、舞台、アクション、演技など全てのコンビネーションの見事さに感激した。


※レーティングは、A+,A,A-＞B+,B,B-＞C+,C,C- の9段階。

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ハンザ同盟の街として栄えたベルギーの古都ブルージュ（橋の意）が舞台。
15世紀、北海とを結ぶ水路が沈泥、街は都市としての機能を失う。
その時から、まるで時が止まったかのように中世のままの街並みを残している。

監督はアイルランドに出自を持つ戯曲家マーティン・マクドナー。
「in bruges」が原題。本来、殺すべきでなかった者の命を奪い
罪悪感に苛まれるヒットマン。彼等に煉獄の地は与えられるのか。

十字軍がエルサレムから持ち帰ったキリストの聖血、
ボッシュの絵、水路や鐘楼など巧く使われる。
このブラックでイカれた御伽噺の中で。

シリアス・コメディと呼ぶのかも知れません。手放しで称賛出来るって訳じゃないけど
マーティン・マクドナーの脚本はアカデミー賞にもノミネートされているし
「あんたアメリカ人？」「ああ責めないでくれ」に代表される場と台詞の数々が珍妙で面白い。
はっきり言って台詞は全部、面白い。万人受けするとは限りませんが。

登場するのは単語ごとに、ｆ・・・・・ｇと付けなきゃ喋れない連中ばかり。
あのお上品なレイフの口からもポンポンと。
（ウォシャウスキー兄弟の「バウンド」と競い合っている、その数で）

新米ヒットマンをコリン・ファレルが演じる。この人を初めて味があると思いました。
本作でゴールデングローブ賞（コメディ部門）男優賞獲得。

ブレンダン・グリーソン（ベテランのヒットマン）がいいですね。
各々の演技、表情を観ているだけでも飽きない。
共にゴールデングローブにノミネートされました。甲乙つけがたい。

レイフは確かに何でも出来る。
彼をみるたびに思い出すのはアクターズ・スタジオ・インタビュー。
「もし天国が存在するとして、その門に辿り着いたとき神様に何と言われたい？」
彼の答えは「役をあげよう」。