別れの法則

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韓流狂なりたての私の胸に、思いっきり楔を打ち込んだ名作「屋根部屋のネコ」、それに巷ではなぜかこれ以上に人気の「フルハウス」の脚本家ミン・ヒョジョンの作品です。

両親と早くに死に別れ、お祖父ちゃん（もちろんお金持ち）と二人暮しのジェミン（シム・ジホ）は、幼なじみで大好きなヒウォン（キム・アジュン）が出入りしているカメラスタジオで何とか雇ってもらおうとするが、先にそこで助手を勤めているかつての同級生ミンス（ムン・ジユン）に阻まれる。そこで思いついたのがミンスの姉で、２７歳のグニョン（チェ・ガンヒ）を利用しようとする。あの手この手でやっと、グニョンの気持ちを掴むことにことに成功し、見事スタジオの仕事をゲットしたジェミン、今度はお役ご免のグニョンと別れようとするが…

序盤から全く「屋根部屋のネコ」を思わせる展開で、それに登場人物も設定もこの前２作を掛け合わせたようなキャラばかりです。それが、不満？いいえ、私には嬉しかったですが、でも、ジェミンのグニョンに対する扱いは、屋根ネコ以上のひどさ。チェ・ガンヒとは全然タイプが違うのに、なんかジョンナン役の故チョン・ダビンを思い出されてしんみりしてしまいました。

でも、意外に早くこの展開から抜け出ます。そして、物語もキャラも「別れの法則」独自のものになっていきます。
すっかりジェミンを好きになってしまったグニョンは、一方的な別れ話に、恋愛は２人で始めたものだから、別れるのも２人の同意が必要だと別れの契約書を差し出します。それは別れを前提とした準備期間をグニョンに与えるというものです。しぶしぶ、サインするジェミンですが…

スタジオの室長ソジュン（キム・ミンジョン）はもともと口下手、無口、仕事以外は何事も無関心、クールな人間なのにグニョンのことはなぜか気になります。それはジェミンとの関係がかつての自分を思い起こさせるものだからです。そして、室長とグニョンがちょっといい感じになり始めたとき…別れの契約期間中のジェミンも、グニョンに対する気持ちが愛だとようやく気付き始めますが…

グニョンは２７歳にもなるのに、教員試験に落ち続ける落ちこぼれです。しかし、人柄もよく意志も強い少々頑固者です。でも付き合えばするめのように味が出てくるタイプだと思います。そんなグニョンをチェ・ガンヒが魅力的に演じています。が、私はあの演技が苦手です。いいんですが、でも好きになれません。

相手役のシム・ジホは可愛い少年系のお顔です。どうしてもキム・レウォンと比べてしまい、前半はインパクトあまりありません。しかし後半の３角関係後は、彼独自の個性ナイーブさが出てきます。おばさんは、途中で、大人然としたキム・ミンジョンより君を応援したくなりました。

実は始めてみます、キム・ミンジョン氏、意外とカッコイイのには驚きました。もっと小柄で、病的な感じかなと思っておりましたが、大人の彼は後半にいくほど、魅力的に映って行きました。それに劇中で歌っているのは彼本人ですか？ギター弾いて、ハモニカ吹いて、歌上手かったですよ。彼はもしかしたら歌手出身？

屋根ネコでポン・デギュの弟役が良かったように、ここでもグニョンの弟役のムン・ジユンがいい味だしていました。

逢うは別れの始めといいます。着眼点を別れにおいた作品です。ほんのちょっぴり中だるみ後の終盤は、いろいろな別れが出てきて感動に包まれます。その中でも子供ぽっいシム・ジホの切ないお顔に大きく成長したジェミンが見られ、ほっと胸をなでおろすと共に、こんな別れだったら有ってもいいかな？な〜んて、やっぱり思いませんが…

チェ・ガンヒssiが嫌いじゃなければＯＫです。反対にチェ・ガンヒssiがダメという方にはあまりお勧めできません。８５％彼女のための作品だと思います。残り１５％を，キム・ミンジョンssi，シム・ジホssi，キム・アジュンssiがバランス良く分けあって，アンバランスな四角関係を構築しています。
映画「私の恋」でも感じましたが，彼女，ハッとするような美人ではありませんが，多くの作品で役に似合った良い表情を見せてくれますよね。童顔ですから，とても32歳（本作放送時は28歳）には見えませんし，本作でも不安な表情から，安心した表情まで見事に使い分けています。
ご贔屓の女優さんですので★は４つ打たせていただきましたが，感じ方はいろいろだと思いますので★はあてにしないでください。

原題は，「別れに対する私たちの姿勢」といいます。
ある日突然，別れを告げられた時にどうするかっていうのがテーマのようですが，イライラする前半を乗り切れば，中盤から“別れの契約書”の必要性が明らかになる後半にかけて盛り上がってきます。
そしてラストのミンスのエピソードが利いていて，こういうハッピーエンドもあるのかって感じで，後味は悪くありません。

失恋したばかりで，心をどう持っていけばいいか分からないとき，このドラマを見ると答えがみつかるかもしれませんよ。

おまけ：各回の終わりに付録的に付いている“NG集”が本編より楽しめます。

　最近は、有名なスターが出演してなくても、次々と韓国ドラマがレンタルされていて、もう見切れないなぁ、、。
主演の「チェ・ガンヒ」や「キム・ミンジョン」は日本での大ヒット作とは縁がないので、レンタルされて正直ビックリしました。
それを見ている自分にも驚きますが（？）、友人が勧めてくれたので、、、（笑）。
　ちょっと変わった切り口のドラマですが、私としては一番の見所は「キム・アジュン」だったかな。件名のヒット映画で「百貫デブ」から「整形美人」に生まれ変わり大熱演、一躍有名になりましたね。時代劇「海神」では見事な立ち回りを見せていましたが、このドラマでは「デキル美女」役です。残念ながらちょっと見せ場が少ないのですが、このあと長編ドラマ「変わった女、変わった男」へとステップアップしていったようです。
　また、ヒロイン「チェ・ガンヒ」主演の秀作ドラマ「あんぱん」の主要な出演者が二人も「最終回で友情出演」しますので、「あんぱん」が好きな方にはお楽しみ！

　

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韓国ドラマを観ていると「契約結婚」「契約恋人」等がよく出てきて「契約ものが好きだなぁ」と思っていましたがこのドラマには「別れの契約書」なるものが出てきます。
「屋根部屋のネコ」「フルハウス」と同じ脚本家の作品との事ですが男女4人の関係など同じですネ。特に私の大好きな「屋根部屋のネコ」を彷彿させられました。
ただ「屋根部屋のネコ」のギョンミン（キム・レウォン）よりずっと最低の男です。このドラマのジェミン（シム・ジホ）は‥
そしてあちらのドラマの方がもっとコメディー色が強い感じですかネ？

大好きなヒウォン（キム・アジュン）に近づきたいがために雑誌記者をしている彼女が出入りしているスタジオにアシスタントとして入り込もうと画策するジェミン（シム・ジホ）。そのためにスタジオで働いている友達の姉グニョン（チェ・ガンヒ）に接近。そしてまんまとスタジオのアシスタントとして採用されると邪魔になったグニョンに別れを切り出すジェミン。もう、人の気持ちを利用するなどと最低な奴です！
しかしジェミンを本当に好きになってしまったグニョンは「利用するために意図的に近づいた。初めから好きではない」と言われても諦めきれない。で、考えたのが「別れの契約書」。幸せだった時間を忘れて別れを受け入れられるようになる迄恋人として付き合う‥という内容。
ヒウォンは実はスタジオの有名カメラマンであるソジュン室長（キム・ミンジョン）にずっと心を寄せていて、そしてソジュンはグニョンに惹かれるようになり‥と四角関係の出来上がりです〜

「屋根部屋のネコ」のギョンミンは好きな女の子に自分をアピールしたくて彼女の友達に親切にしましたが、このジェミンは初めから目的の為に自分の事を好きにならせる算段。途中利用しただけと思っていたグニョンに対する気持ちに気づいた辺りでは胸が締め付けられもしましたが‥

ドラマに不可欠の敵役のヒウォン。出来る女かと思いきや結構間抜けでしたネ。好きでもないくせにジェミンがグニョンに会うのは面白くないらしく邪魔して‥そのせいでグニョンはソジュン室長の御見舞いに行く時間が出来たり、、、等々。自分で墓穴を掘っているようで失笑しました。

グニョンもちょっと酷い？ソジュン室長との約束をすっぽかしジェミンと会っていて、なおかつソジュン室長の電話も出なかったくせに‥「ずっと待っていたんですか？電話すれば良いのに」って何なの！？

と、皆愛する人に振り向いてもらえない辛さを知っているはずなのに自分のことしか考えられないみたい。でもしょうがないのかなとも思いますが‥
その中で人の気持ちを思いやれるソジュン室長が一番大人で（まぁ年齢も35歳だし大人で当たり前？）優しくて好感が持てましたが‥
このソジュン室長も以前好きな人を大事にしてあげられず、別れてからその人の大切さに気づいたという過去があったようですネ。その別れを知っているからの現在があるのでしょう。
意味のある別れを経験し、そして皆大人になっていくのでしょうかね。数年後にはきっと大人になったジェミンにも素敵な恋人が出来ることと思います。

俺は「振られ方の法則」なる自伝を書いている！