蛇男　ＴＨＥ　ＳＮＡＫＥ

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邦題がナンセンス極まりないのですが、邦題から受ける印象とは真逆の重厚で緊迫感溢れるサスペンス映画です。
オープニングから不気味な予兆を暗示させる音楽とダークな色使い、奥域のある映像ですぐに物語に入り込めます。
主人公が何の理由で蛇男に絡め取られ、破滅への道を辿っていくのかが物語中盤まで分からず先の読めない展開に釘付け。
結局動機はオーソドックスな理由ですが、理由が分かってもその後のジリジリとしたスリラーな展開が飽きさせないのです。
物語自体は昨今流行のジェットコースター的な怒涛の展開があるお話ではなく、中年男二人のやるか、やられるか的な仕返し合戦の様相を呈しながら、光と影を巧みにに利用した雰囲気バッチリの映像で魅せてくれるのです。

まぁ、全く頼りにならないと思っていた人間が最後には美味しい役目を担ったり、鬱的な結末を迎えるでもなく、全てが何事も無かったかのように丸く収まる、作品を彩るダークな映像とはこれまた真逆な結末も好印象をもたらすのでしょう。
勿論若き日のソフィーマルソー似のオルガ・キュリレンコと云う、またまた美女を発見できたのも高評価に繋がってるのですが(￣Γ￣)
２時間近い長尺を至極オーソドックスなお話でもたせたなかなか愉しい作品、私はおススメです。

遠い昔…
きもだめしをやろうと、廃墟に少年は友人（本当は友人だとは思っていなかった）を連れ、入って行った。が、友人をを置き去りにし、扉を閉めた。
不運にも廃墟を寝ぐらにしていた男に暴行を受け、その子の母親は耐え切れず、自殺をした…


時は流れ、少年二人は大人になった。

いじめられた男は復讐を亡き母に誓う。

復讐は入念に計画された物だった。

主人公のまわりで不可解な事がおこる。
覚えのない罪にとわれる。

主人公には何が自分のまわりで起こっているのかわからなかった。
離婚話が進んでいた夫婦はお互いを疑いだす。
これも犯人の計画の内だった。

これまでのストーリーもその後の展開も読めてしまえる内容ではある。

こうなるな、ああなるな、が見事的中するから
「あらま〜ビックリ！」的なスリルは味わえません。

蛇男　THE SNAKE　と言うタイトルですが、蛇は確かに犯人の背中に入れ墨されてましたが、それ以外では、世間一般で言う蛇のような、って程のもんでもなかったです。はい。

まあ、普通にテレビで観るサスペンスよりは面白かったですが。


犯人に閉じ込められていた妻と子供達を見事父親が助け出し、夫婦は元のさやに納まり、ハッピーエンドの様なラストシーン。

ですが・・・元々はお前が蒔いた種だろう・・・
と思ってしまいました・・・

これは、レビュアーさんたちの投稿がなかったら、
観てなかったかもしれません・・・・
タイトルからしてなんか面白そうな気配ないんで（汗

キャストも私が知ってたのは
「007慰めの報酬」のボンドガール、
オルガキュリレンコだけでしたし。


イントロにあるとおり、
理由もわからぬまま、事件に巻き込まれる男の話。
それがはめられた罠だと気づくも、
一体誰が何のために・・・・？？？

主人公は離婚調停中の上に、
次から次へと事件に巻き込まれ・・・
本人は心当たりまるでなし。
踏んだり蹴ったりです。

観ているほうも、何だ何だ？？？と目が離せず、
事件の背景や目的もはっきりしないため、
先の展開が最後までわからないのも良かったです。

あの蛇のタトゥーの怪しい男が結局何者なのか、というのと
母がやり残した復讐を引き継いでいるようだけど、
それは一体何のためで何に対する復讐だったのか
その辺がちょっと薄くて、結局何だったんだ？
と思ってしまうんですが、
それが、主人公と同じく「心当たりが無い、理由がわからない」
と同じ感覚だったりして、これはこれで悪くないと思いました。

犯人の目的がはっきりわからなくて
中途半端な印象や尻切れ感がある映画もあるけれど、
コレ観たら、それでも楽しめるものは楽しめるんだなあと思いました♪

テンポもいいので、２時間あっという間です。

ジャケ写とタイトルで損してる気がします・・・（汗

ちょっと前（ってだいぶ前かな）に観た『あるいは裏切りという名の犬』に近い骨太で重厚な作品がフランスからまたまた登場っす♪

フランス映画界では、ヌーヴェルヴァーグ以前のフランス映画への回帰（オマージュ）が流行ってるんかな？（・・・っつっても自分はその頃の映画をそんなに知ってるｔっつーわけでもないけどね）

奇を衒ったカメラワークや音響、映像表現なんかを全く使わず、重厚な王道（古風？）の手法のみで最後まで貫いてあるんで、心の芯にズシンッって響くよねー！

なんつーか、ウォッカをストレートでグッと飲んだよーな胃に染み渡る感じやね・・・ってウォッカなんて飲んだこと無いんやけどね〜ш(｀∇´*)ш

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ストーリーはそんなに真新しいもんでもないし、サスペンスっつーても謎解きとかどんでん返しとかそーゆーもんでもないんで、最近のそーゆータイプのサスペンスは期待せんといてくだせー！

どーゆーのかとゆーと、オッサンがオッサンを蛇のよーに追い詰めて、さらにオッサンが家族を守るためにオッサンに復讐をして、オバハンが子供の為にオバハン力を発揮して、刑事のオッサンと弁護士のオジーサンががんばって、なんやかんやゆーてオッサンはとてつもないオッサン力でオッサンを追い詰めて・・・っつー話っす！

え？わかれへん？

よーは、サスペンスってゆーよりオッサンドラマっつー感じ^＿^

あるてーど、年齢を重ねた方々のほーがより面白いんよちゃうかなー♪

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最近の映画は軽すぎるよなーって思ってた人はこの作品を観てみてはいかがでそーか♪

『あるいは・・・』並に重厚で良質なフランス映画っす（°∀°）b

画面から汗のにおいと加齢臭が漂ってきそーなぐらい濃いよ〜

ちょっと甘めやけど・・・

個人的満足度　80点！！！

ウサギのように可愛い私が、なんで「蛇男」なんてタイトルを借りちゃったのかしら？
食べられたい願望でもあるのかしら？　・・キャッ！！
キモイならすぐ停止しようと乗り気なく観始めたが・・
なんとフランス映画のくせに、緊張感がハンパなく、ストーリィもアクションもオーケー牧場ではないか！
（また死語になったギャグを使っちまいました、アイムソーリー・）

──ゴージャスな邸宅に住むファッションカメラマンのヴァンサン（イヴァン・アタル）は妻と離婚調停中。まだ幼い子供が二人いる。
ある日、これもゴージャスな仕事場フォトスタジオに、予定とは別のモデル（オルガ・キュリレンコ）がやってくる。
今回のキュリレンコは悩殺担当だ。下着モデルから緊縛シーンの撮影、階段ぶら下がりまで、体を張ってる。ヴァンサンの方は並のルックスの男で、キュリが泣いたふりして誘うのも、陰謀だとミエミエではあるが、（ネタバレにはならないと思うが）このコが主謀者とどういう関係か、単に金で雇われたのか序盤ではよくわからない。
しかしこの監督は男は泣けば落ちると思ってるのか、後半でヴァンサンの妻が、鏡張りの部屋で風呂上がりの裸体をさらし、シクシク泣いてる無駄な場面を投入する。
（いい大人なんだから誘われないのよ、かえってミジメになっただけじゃないの。）
ヴァンサンは次々にワナにはまり困窮してゆく。それが中盤まで続く。
警察というやつがまったくアテにならないと悟るヴァンサン。
自分の弁護士とともに独自に調査を進める。（弁護士の仕事ぶりがまたすごい。）

中盤以降は、ヴァンサンではなくその友達ジョゼフの方に感情移入してしまう。
なぜ「蛇男」というタイトルなのか1時間35分頃の画面で理解する。
ヴァンサンの子供時代はまったく予想する材料がないのであるが、ジョゼフの方はいろいろと想像してしまい同情もする。
大変な学童時代だったとは思うが、その当時と同じ場所にやってきても動揺せず無表情なので、歳月が強くしたか自分が乗り越えたのだと思い少しホッとする。
ラストは微妙だと思う。さすがにヴァンサンは父親の愛だと思うがジョゼフの方は何一つ解決していないのだ。
ハラハラして面白くて、だけど可哀想で、それでいいのか？とも思う、
オススメしますかと聞かれれば、オススメはします。