爆発感染／レベル５

どこかで見た人だと思ったら・・・！！おお！ビバリーヒルズ青春白書のバレリーじゃない！懐かしい〜！
随分と綺麗になって、角がとれて（て、あれは役柄か）、スリムになって、大人っぽくなって（て、もう十分大人ですって）、びっくりでした。

カリフォルニア州知事役にはなんとフェイ・ダナウェイ。
変わりましたねー。
歳月を感じます。
あの美し妖艶なお色気のあった彼女が・・全くフェイだとは判らないくらい変わりました。
まあ時間は女優さんにも平等というわけですな。ヒヒヒ＾・＾v

今まさに世界は新型ウィルスの爆発感染状態なわけで、家の中学生の息子も１０月に早々と新型インフルエンザを発症しました。
今度の新型は一度かかったからと言って安心できないらしいです。
２度３度と同じ季節にかかる人もいるとか！
重症化する人は少ないものの、侮れません。
全世界では１１月２２日のデータで、
　　感染者数　６２２，４８２人以上
　　死亡者数　少なくとも７，８２６人
　　死亡率　　1.3％
ということは感染者１００人に一人の割合で死に至っていることになり、これはかなりの死亡率なのでは？
怖い！

さて本編。
『感染列島』を観てしまった後では、こちらの方がきっちり作られている印象大です。
女優さんも、男優さんも、ちゃーんとマスクして演技してるしね。
一人のオーストラリア帰りのサーファーから始まったウィルスの増殖。機内で広がったウィルスが、どんどんと感染を広げていく様子がリアルに描かれています。
拡大を防ごうと頑張る医者や研究者たちの不眠不休の努力。
そんな危機的状態の中でも、自分の政治的立場しか頭にない政治家たち。
混乱に乗じてひと儲けをたくらむマフィア。
そうしている間にもロスだけで死者が６千人以上という大惨事になって行きます。
果たして、人類はこのウィルスに勝てるのか？


人類の戦いは今やウィルスとの戦いの時代に入ったと言えるでしょう。
人間よ、武器を捨てなさい！
人と人が殺し合っている場合ではないのだ！
今こうしている間にも、嘲笑うかのごとく、ウィルスは変異することで生き残り、増殖の機会を模索しているのだから！

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ありがちなＢ級パニックムービーかと思いきや・・・
意外と丁寧なつくりでした。

パニックムービーの王道である
「頭の固い上司（あるいは政治家）のせいで被害拡大」
という展開ではなく、ちょっと異色の、
「犯罪者が、目下唯一の治療薬を盗んで治療できない」
という障壁を設けています。
なのでややアクションの要素もあり。

が、全体的にドラマ性が低く、起承転結が弱い。
その上、１７１分という長さが裏目に出て、せっかくの
アクションが間延びした感じ。
色んな登場人物に、ちょこっとずつスポットライトをあてた結果、
パニックムービーに必要なスピード感が不足気味。
もうちょっとメリハリつけて、主要登場人物を絞り込んで
１２０分くらいにおさめてしまえば、
さらに良かったかな。
１７１分、淡々と話が進んで行くので、
見てる方もいかんせん「手に汗握る」とはいかず。

タイトルの「レベル５」ですが、実際のバイオセイフティレベルはレベル４が最高だったと記憶しています。（最近は違うのかしら？）
「レベル４よりもっとすごいウイルス！」と言いたいんでしょうが、それにしてはみんなスーパーで売ってそうなマスクで感染を防ごうとしていたり、病室への出入りも非常に簡単そう（笑）
そこがＢ級たるゆえんかなあ・・・。
（実際の「レベル４」がどの程度かは「アウトブレイク」と比較してみてください。）

でも、まずまずの出来です。Ｂ級にしては。

最初は鳥インフルエンザと言うことから始まったので、ぐいぐい惹き付けられ身近に起こりえる恐怖に怯えました。思い起こせば何年か前、成田でマスク着用で身体の状態を書くよう用紙を渡されたのを覚えています。最近でも中国で鳥インフルエンザで何人か亡くなっているのでとても怖いです。渡り鳥などが鶏と接触して起こったりするから鶏肉や卵が食べたくなくなります。この映画はそれを超えた恐怖のウイルスだったのです。本当に有り得ないことではないので一部・二部とありましたが、ずっと最後まで見入ってしまいました。女性カメラマンの方良く頑張りました。あの写真は人々を感動させ永久に残ると思います。。。

この作品自体は普通に面白いのだが、未知のウイルスの恐怖を描いた作品は今ではやや新鮮味がない。
ＮＨＫでも新型インフルエンザのシュミレーションドラマをちょっと前にやっていたし。
現実味があるという点でＮＨＫのドラマのほうが面白かった。

一時は連日ニュースで「これでもか」と言う位しつこかった新型インフルエンザ報道ですが、今作品も「未知のウィルス」による「PANDEMIC （パンデミック）」を話題にしたドラマをＤＶＤ化した作品です。

元々映画ではありませんので、約３時間という上映時間に少々ダレて来ますが、それでも飽きる事は無く最後まで観る事が出来ました。
ただし、作品全体としては「地味」な印象が拭えません。

キャストもティファニー・ティーセン 、フェイ・ダナウェイ 、タムリン・トミタ等、４０歳を過ぎた私にとっては「ストライク」ですが、そうでない方にとっては「？」というほど地味なキャストで、とてもイントロダクションにあるような「豪華キャストの共演」ではありません。


今回の評価
キャスト：★★☆☆☆
演出：★★★☆☆
脚本：★★☆☆☆
尺：★★☆☆☆
映像：★★★☆☆

総合：★★★☆☆

未知のウイルスパニック映画は過去にも「アウトブレイク」等があり、それに比べるとやはり作品に「華」がなく脚本も今ひとつ「ひねり」がありません。

ただ、今年の秋口には件の「新型インフルエンザ」が変異して強毒化する可能性があるとの事ですので、「気を付けなきゃね」という気持ちになりました。