アタゴオルは猫の森

「オレたちはトコトン生きるために生まれてきたのよーっ」

原作は元ガロの連載であった、ますむら・ひろし作の「アタゴオル」

原作とは別物として、「生きる」ことの貪欲、大切さをヒデヨシの明朗さに重ねて子供たちに見せるものならば、時代としてこれはこれでありかも、とも思います。うーんうーんしかし世界観をここまで変えるならば、やはり全ての面において詰めが甘いよーな。けど、なんだか感想を書くものでもない気もするのです。他人の家に土足で入り込んだような。けど、けど、けど・・。

ああ、でも音楽監督！！効果音楽があんなに主張していてはいかんです・・。

もうすっかりスレた大人の私は、1985年公開の「銀河鉄道の夜」をもう一度みたくなりました。

ヒデヨシの物語を別役脚本ならどうなるんだろう。あのCGに細野サウンドを乗せたものを見てみたい。このラインナップでアタゴオルを・・・！

やけに余分にモノを考えるようになったなあ、私は、と反省したり。

楽しく見られましたよ。ひでよしの自己中もｗ

一番楽しんだのはオープニングに石井達也が歌ってることかな♪
しかもキャラまで作られてｗ

好きですねこれ。

すむらひろし原作のアタゴオルシリーズの存在は全く知らないまま、
楽しそうなパッケージ写真につられてレンタルしました。
アタゴオルという、猫たちばかりが住む森の中での、
猫たちだけの物語って思えてましたが、案外そうでもなく人間の仲間や植物その他も
登場。それら登場するキャラクターの中で、最も強烈でうるさいくらい賑やかで。
暴走ぎみのデブ猫・ヒデヨシが禁断の箱をあけ、植物の女王・ピレア様の眠りを
解いてしまったことから、大変な事態に・・・というお話なのでした。
初めのうちは、米米クラブの石井竜也が音楽監督をつとめているだけあって（声の出演も
こなしている）、石井竜也らしい賑やかな楽しい雰囲気があって期待が持てたのですが、
そのうち植物の女王・ピレアまで歌いだし。これがまた長くて、退屈なショーでも
見ている気分に。どうも、そんな無駄な歌、音楽タイムに時間が費やし過ぎと感じる
ところがありました。
この、ピレアの夏木マリといい、デブ猫・ヒデヨシの山寺宏一といい、その他、谷啓、
平山あや、内田朝陽、田辺誠一野史郎などなど、よく知った人たちが声を務めていて、
その点にけっこう興味が持てたけど、残念ながら彼らが声を担当したどのキャラクターも、
これはっ！っていう、魅力を感じる人材がいないのが残念。
ヒデヨシも強烈キャラクターだけれど、可愛いわけじゃないし凄いわけじゃな。
平坦なストーリーとｆｒ、お凡なキャラクター。っていう印象しか残りませんでした。
私は子供向けの作品でもけっこう楽しめたりする方なのですが、これはまさに子供さんのみ
向けだったかなと。
原作を知っていて、ファンの方はどうか分かりませんが、とにかく初見で大人の一人鑑賞は
退屈、だと思います。

原作大好きなのですが、どうも米米クラブの音楽とは合わないんじゃ
ないかという予感が。案の定まずオープンニングでの音楽とCGに辟易
というか、ひいてしまいました。
あんなにどんちゃかしてないなあとか思ったりして。

でもまあ見ているうちに、ひでよしの毛並みの美しさやヒデコの
キャラクタのかわいさにも癒されて、ストーリは単純なのですが
まあ、おもしろかったです。

原作とは別物として、いわゆる番外編として割り切ってみると
楽しめるのでは？

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大好きなアタゴオルをどういう風にＣＧ映画にするんだろうと思って、楽しみに見ました。

…結果、見なければよかったぁぁ！

この映画に描かれているのはアタゴオル、ヨネザアドというの名前ではあるけれど、原作に出てくるのとは全然違う場所です。
登場人物でイメージ通りに描かれているのはヒデヨシのみで、テンプラもツキミ姫もからあげ丸さんも、性格全然違います。
まあ、ヒデコは確かに可愛かったけど。

さらに音楽が、特に熱心な石井竜也のファンじゃない私にとっては、ひたすら画面から浮いていてうるさく感じました。
普段は別に石井竜也嫌いとか、そういうのはまったくないんですけどね。アタゴオルには合わない。
レビュアーのminako氏が書かれていたように、細野晴臣の音楽のように、映像の邪魔をせず、引き立てる音楽を乗せてほしかった。
あるいは原作に出てくるように、ビートルズとかね。

この手のイメージに個人差が大きい原作のものは、映像にするのが難しいのだなと、強く感じました。