マスターズ・オブ・ホラー　恐１グランプリ　ディア・ウーマン／ゾンビの帰郷

このシリーズを鑑賞して全く愉しめなかったのが本作、今までならどちらか１本がまだ愉しめたのが救いだったんですが、このディスクに収録されてる両作品には本当にガッカリしました。
まぁ、両監督ともに個人的な思い入れが皆無だったからかもしれませんが。

【ディア・ウーマン】ジョン・ランディス
狼男ならぬ鹿女あをによし劇場ですね。
コメディー要素が満載なのに、笑いに昇華出来ていないのがかなりイタイんですよね。
主人公の刑事が犯行状況を脳内妄想する所なんて、執拗に繰り返し再現ドラマもないでしょうに。
唯一見所が３人の女性それぞれがかなり魅力的な点ってだけでしょうか。
ネイティブアメリカンの伝説を題材にするならもっと踏み込んで描いて欲しかったですね。
ホラー要素が切り株だけって点も、もう突っ込むのさえ面倒です。

【ゾンビの帰郷】ジョー・ダンテ
ホラーに反戦思想とか政権批判とか政治色を感じるだけでアレルギーが発症する体質なので、問答無用で評価は低くなります。
まぁ、ある意味潔いと評して良いのか疑問ですが、もう”暗に”とかの遠慮は無く、一切包み隠さずシニカル一色で埋め尽くす物語ならゾンビで表現しなくて別のジャンルで描けばよいのでは？とうんざりします。
この手のモノはゾンビ映画のあの”御大”に任せとけば宜しいんじゃないでしょうか。
てか、今更の根本的な疑問ですが、これってホラーなんでしょうか。

この両作品の監督に今シリーズの企画の意図をきちんと把握してたのか聞いてみたいですね。
せっかく１３人のマスターに選ばれたんなら、真正面からホラーを描いて欲しかったなぁ。
と、辛口ですが、いよいよ残り２本、その中にこのシリーズ鑑賞の目的である３人のマスターの絶品料理（まぁＢ級グルメでしょうがｗ）がスタンバイ中。
前菜は本作で終了し、さぁメインディッシュへいざ♪

忘れてた！この勝負　その行動で永眠！？って意外性だけで
○ジョー・ダンテ　×ジョン・ランディス

全13作。ですが、三池監督は、パス。日本のホラーは苦手なので。で、9月の初めからレンタルで、残り12作を借りて観ました。話の展開がわかってしまうのがほとんどなのですが、1時間の枠（ケーブル・テレビ用）の中で、それぞれ楽しめました。
カーペンター、アルジェント、ダンテの評価が高いのではないでしょうか。
私の１位は、ゴードン。
主人公の見る世界が事実か頭の中か、または異世界か、それとも別か、といった私好みでした。
アルジェントは、このヒロインの造形が見事。観た夜は、うなされました。マッキーのユーモラスな独特の妖しいホラー世界も魅力。マクノートンも古典的な中に、現代でしか描けない要素を取り入れ、なかなか見せます。
カーペンターのこの作品は、グロすぎて、これは、いけません。同じうなされるのでも、アルジェントの方が、グロさの中にも、妖しさがあって、いい。
6位までは、必見ですよ。

1位スチュアート・ゴードン⇒ラヴクラフト的世界に遊べる。
2位ダリオ・アルジェント⇒うなされました。ヒロインは怖いが魅力もある。ホラー界に永遠に足跡を残すのではないかと思います。
3位ラッキー・マッキー⇒ユーモアたっぷりの世界に酔える。
4位ジョン・マクノートン⇒古典と新しさの混交。
5位ジョン・ランディス⇒安心して観れる。
6位ジョー・ダンテ⇒なんてことはないが、職人芸。
7位ミック・ギャリス⇒アイデアが、からまわり。
8位ラリー・コーエン⇒オチが楽しめる。
9位トビー・フーパー⇒期待が大きく、期待はずれ。
10位ジョン・カーペンター⇒グロすぎてダメ。
11位ドン・コスカレリ⇒バトルものというだけで工夫がありません。
12位ウィリアム・マローン⇒凡作。
それにしても、楽しめました。
ミック・ギャリスさん、この企画の続編をお願いします。

ほんとにもう勝王さんは　ずる賢い人です　こちらがおいしいお菓子はあとに取ってるのに先回りして　横取りしちゃうんですから　藤原辰巳に「俺はおまえの噛まし犬じゃねえ」と言って裏切った長州力のような人なのでしょう＜＜子供の喧嘩か　でもそれで新日本プロレスは面白くなったからいいでしょう
さてしかも勝王さんは完璧に解説しちゃってますので　まずわしのレヴューで興味をもたれたら見て　その後で勝王さんのレヴューを読んで下さい

ゾンビの帰郷
ジョー・ダンテはさすがです　願いを聞いてもどって来たやつら　それは戦場で無念に死んでいったアメリカ兵　色んな映画の引用があるのですが　これも９・１１以降を皮肉に真剣にアプローチしたものです　予算１０倍で１００分の劇映画なら「ランド・オブザ・デッド」を完璧に越えた映画になっていたはずです　星四つ

ディア・ウーマン
色んなセクシーなおねえちゃんが出てきて　ランディスらしいばかばかしさの中に　エロチックな趣きが捨てがたい魅力で結局なんなのこのお話はの疑問は　鹿女に免じて許してあげるのです　星三つ半　

賛否両論２作品。どこか外してトボケながらも余裕の出来です。そこらのＢ級が精一杯の監督とは力量が違います。まちがっても“最恐の称号”を勝ち取ろうとはしていない所がミソです。お楽しみ下さい。

【ディアウーマン】ジョン・ランディス 　

鹿女ってなんなんだ！？怖いのか！？エロホラー！？そりゃ楽しみだ！
・・・と言った意気込みで観賞いたしました（ワクワク）
状況証拠では少なくとも鹿の足が凶器である事に間違いは無い。そしてそこには謎のインディアン美女。そこでいい味出している主人公の刑事さんは考えます。そのいくつかの可能性が映像化されておりますのでココで笑ってください。

美女のセミヌードを楽しみながら（ウットリですよ）訳の分からない鹿女をご堪能ください。脅威の脚力です！


【ゾンビの帰郷】ジョー・ダンテ

コレが北朝鮮だったら間違いなく強制収容所行きの作品。
戦争無くては立ち行かないらしいアメリカ事情を、風刺どころかモロやってます。とりあえず勝たなくてはならない強いアメリカ女性。投票数の差し替え。戦争の無意味さ。安易で無責任な情報操作。銃社会の問題点。ざっと上げてもコレだけ出てきます。

この映画の大好きなところは、ゾンビに寄る殺人がたったの２人だという事。さて、それではゾンビとして蘇った兵士達の目的とは・・・・。そう、ゾンビには目的があるのです。実にすばらしい。言葉には力があるそうな、言霊とか言うそういった取り返しの効かない力というポイントもブラボーなんです。なかなか小気味のいい映画です。

『父親たちの星条旗』に通ずるモノがあるかも。

おすすめ度★★☆☆☆

DVD的にはこれが最終ボリューム。
巨匠の競作というだけあってどれも安心して観られたし、
TVにしては奇抜なストーリーが多くてとても楽しめました(^^)
ポスプロの意向か似た系統の話や監督同士の因縁（？）を関連付けるようなエピソードの抱き合わせになっているのも観やすくてよかった。
連続して観ると同じような話が続いてちょっとつらかったけど(^_^;)
いい企画だったと思います〜。

第7作品『ディア・ウーマン』(Deer Woman)
監督：ジョン・ランディス
鹿女・・・？
ジョン・ランディスの映画ってあんまり観たことないけど、こういう作風なのかな？
コメディ・タッチも悪くはないけど、なんかよくわかんなかった？？
インディアンの呪いとかなら分かりやすかった。あんまり細かいことは気にしちゃいけないっぽい(・o・)

第6作品『ゾンビの帰郷』(Homecoming)
監督：ジョー・ダンテ
これはブラックな反戦ゾンビ映画ですね〜。
なぜ「帰郷」するのか見ものです^^
本国では当事者等観ていい気分のしない人も多くいるかと・・・。
勇気あるな・・・。
よかったです。おすすめします。
ロメロとかゴードンって名前が出てきて遊び感覚もかなりあります〜。