ホワイト・プリンセス

一児の母になった今ではもうこんな役もできないし、見納めってとこですね。

マンディ・ムーアのChasing Libertyと内容はすごく似てるのですが、演出が抑え目で音楽も素敵で、こっちの方が落ち着いてみられました。と思ったら、監督は俳優として有名なフォレスト・ウィテカー。さらに音楽は「未来世紀ブラジル」なんかのマイケル・ケイメンの最後の作品なのだそうです。

ただし、このタイトルはあんまりよくないですね。「ホワイトハウスのプリンセス」のつもりなんでしょうが、大統領の娘はプリンセスじゃないですよね。

　大統領の娘という、ホワイトハウスに住む特別な女の子が、遠く離れた大学に進学し、シークレットサービスによる監視の眼をかいくぐって、大学生活を楽しむ話なのかと思っていたら、大学は単なる背景（舞台装置）にすぎません。２期目の大統領選を戦う両親（特に過保護な父親）との葛藤と和解が、身分を隠して密かに彼女を警護する若い警護官との淡い恋と並行して、軽く描かれています。

　自由を許されない本物のプリンセスの恋ほどには行動が上品というわけではないし、学生生活を謳歌する女子大生というには勉学に打ち込むわけでも、自分なりの意見で他の学生たちと溌溂と交流するわけでもない。後半はほとんどが選挙キャンペーンが舞台。彼女を守ろうとして立場を逸脱し、理不尽にも休職処分になるジェームズが気の毒なくらい。

　主演のケイティ・ホームズは役柄にぴったり、清楚で表情豊かで魅力的。特にロングドレスでのダンスシーンなどは、すらりとしていて優雅で美しく、うっとりとしてしまうかも。どんな立場にあっても「家庭を大事に」という結論の、甘い夢物語かな。

どこかでみたような話です。「チェンジング・リバティ」は観てませんが・・・。似たような話が多いのは、こういうストーリーにあこがれる人が多い証拠でしょうね。

はじめのほうはテンポよく進むので、それなりに楽しめましたが、後半話が進展しない時間が長く、眠くなってしまいました。

大統領が貫禄なさすぎ。ただのお父ちゃんとしてはGoodですが。サマンサは、公私の切り替えの感じがわりとしっくりきました。ケイト・ホームズは実は演技が上手？？

トム・クルーズの婚約者として注目を集めているケイティ・ホームズですが、この作品ではケイティらしい清潔感のある大統領の娘を好演しています。「プリティ・プリンセス」のような内容なのかな？と予想していましたが、もっとずっと現実的なお話でした。。。

自由の国なのに自由が許されない、ある意味不幸な女の子が大学に進学し、束縛から逃れられると心躍らせますが。。。
お決まりのハメを外しすぎての失敗や逃避行デートがあって、お決まりのお手本過ぎてツマランなぁと思っていたら。。。

ラストを観たときは、そっかこれはファミリーの話しだったんだなぁと納得させられました。次作があるような終わり方でしたが、どうなんでしょう。。。？

実際問題、大統領の家族なんかは警護が万全だし、逃避行のお遊びなんかは出来ないでしょう。日本人には理解できない部分もありますが、米国の女の子はこういう作品を観て、どう思うのでしょうか。。。？

ケイトがとてもかわいらしい。
がしかしそれだけな感のある、いたって普通のラブストーリー。

話の展開がややトロトロしてて退屈。
心に残る場面も特にないし、
彼女のファンじゃない限り、他のプリンセス系の話を観るほうが良いかも、と。