ブロークダウン・パレス

実話に基づく話だそうだけど、タイって本当にそんな国なの？
本当だったら絶対行きたくないって思ってしまうよ・・・。私のまわりには結構タイを好きな多いんだけどな。まあ、ある程度はアメリカから見たタイのイメージ（ステレオタイプ）があるのかな。麻薬密輸、汚職・・・。まあ日本で言えばゲイシャ、フジヤマみたいな。でもタイの人が見たら傷つくよ、きっと。

映画自身はいまひとつメリハリが無いなというのが印象。実話をベースにしているのでこんなものなのかな。実話ベースのフィクションとして脚本を書いたらもっと面白い映画になると思うのに。結局真相は闇の中にというのと、汚職をしている悪い奴らはのうのうとのさばっているというところがすっきりしないままだ。
一瞬タイ国王もグルかと思ってしまったが、さすがにそれは無く安心したが。

まあこの映画の狙いは、「海外には身近はところに恐怖が潜んでいますよ」ということを伝えたいんだと思うけど・・・。確かに日本人でもオーストラリアで同じような事件があったし、海外旅行する時には自国の常識は通じず、危険が潜んでいるという教訓にはなりました。
皆さんも気をつけましょう。海外旅行をする前に鑑賞して気を引き締めるのにためのアイテムとしてご鑑賞下さい。

あたしはこの映画を観て、恐怖に震えましたね。
特に麻薬については非常に厳しい為、日本では考えられない重い刑が待っている。
異国の地の、しかも刑務所に入れられ、一生をそこで過ごすなんて、
本当に考えるだけでも、恐ろしい・・・

テレビでやってましたけど、日本は刑務所内での生活を国が保障してくれますが、
タイとかは自分の生活は自分のお金で買うんですよね。
結局、自分だけが苦しむのではなく、家族も苦しめ続けるわけで・・・

この悲惨な状況に陥った二人の友情が描かれていますが、全然後味よくない。
こんな終わり方って、モヤモヤ・・・でもその方が警告の意味ではいいのかな。

バカンスだからと言って気を抜いて、見知らぬ人に隙を見せて陥れられないように、
自分の身は自分で守らなきゃってことを念押しさせられた映画でした。

引っかかったでは済まされない、その後の悲惨な結末、アメリカや日本なら直ぐに無実は証明されるだろうが、場所は戦前の日本と言ってもいいような場所、悪夢が覚める事はない。
アリス（クレア・デインズ）は最後に捨て身の奥の手をだし、何とか罰を逃れようと試みるが・・・。

クレア・デインズがこの汚れ役を強い意志で演じている。

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「ブリジットジョーンズの日記２」でも、
ブリジットの友達が男の色目に引っかかり、
ヘロインを隠してある置物をもらったけど、
荷物が多いからと、ブリジットが代わりに持ってあげたら
空港で捕まってましたが、
何か、その辺だけ見ると全く一緒なんだけど・・。

あっちはコメディーだから、
刑務所風景も楽しそうだし、すぐに出る事が出来たけど、
こっちは「もし、自分がそうなったら」と考えると、
凄く怖かったです。

結局、ヘロインをアリスのバッグに入れたのはダーリーン？
分かってて入れた？
何のために？
男をガッカリさせたくなくて？
そこがハッキリとしてなくて、
バッグに入れた経緯、様子も映像で表して欲しかった。

アリスが「初めて良い事をした」と、
嘘をついてダーリーンを出所させるけど、
今回、決定的に悪いのはダーリーンじゃないの？
アリスが嘘をついてダーリーンの出所を願う所でも、
黙って見てるだけだし。
そこは「アリスは嘘をついてます！」と庇うところでは？
そうすれば、もしかして国王が２人共
恩赦で出所させてくれたかもしれないのに。
最後、ダーリーンが腹黒く見えてしまった。
アリスは「きっとダーリーンが助け出してくれるはず」
と言ってたけど、
「それはどうかな〜」と思ってしまいました。

Ｂ級の臭いがプンプンで期待しないで見たけど、
海外旅行での油断が招く犯罪の怖さ、
少女の友情など、意外に面白く、
エンディングではホロリと泣いてしまいました。

旅先での出会いに期待などしている人は、この映画を観て用心した方がいいかも（苦笑）。あいにく私は海外で危ない目にあったことはないですが…でも、その国のルールや危険情報はある程度調べてから行くべきですね。現実に、こういう事件にまきこまれた日本人の方もいるようですから。