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『叫(さけび)』の黒沢清が監督、脚本を手掛けた任侠コメディ。詐欺に引っ掛かり、1億円の手形を握られた田中タクシー。猪鹿組の親分は、幼馴染みが経営するその会社を救うため、刑務所帰りの組員、誠二、加島、勝政、宏らを社員として送り込み…。
『叫(さけび)』の黒沢清が監督、脚本を手掛けた任侠コメディ。詐欺に引っ掛かり、1億円の手形を握られた田中タクシー。猪鹿組の親分は、幼馴染みが経営するその会社を救うため、刑務所帰りの組員、誠二、加島、勝政、宏らを社員として送り込み…。
製作年: |
1994年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
79分 | 1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 |
|
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
JDRO26375 | 2007年11月22日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
2枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
79分
字幕:
音声:
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
レイティング:
記番:
JDRO26375
レンタル開始日:
2007年11月22日
在庫枚数
2枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
79分 | 1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 |
|
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
JDRO26375 | 2007年11月22日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
2枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
79分
字幕:
音声:
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
レイティング:
記番:
JDRO26375
レンタル開始日:
2007年11月22日
在庫枚数
2枚
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同一九九四年、森崎めぐみは望月六郎の『モコにおまかせ』にも主演している。おなじくオリジナルビデオだ。幸せな結婚をえた元人気ソープ嬢が、世話になったお店の窮状を救うなかで生きがいを再認、復帰する。そんなピンク映画なコメディの導入部が、七四年神代のロマンポルノ『赤線玉の井 ぬけられます』の花嫁芹明日香を想起させて記憶にのこる。むろんソープ嬢森崎めぐみのみずみずしい肢体のせいでもある。彼女はけして美貌をほこるんじゃない。まるく扁平な顔だちは、当時はやりの前髪を触覚にしたてた髪形のせいで、いまみれば美貌というにも躊躇するかもしれない。だが切れ長の目と、その目鼻立ちの距離感が愛嬌をかもしていたのだった。
このたび『893タクシー』をみて、ぼんやりとその姿態を思いだした。むろん目当ては森崎めぐみが半分、もう半分は監督脚本黒沢清だ。たとえば中島貞夫の六四年『893愚連隊』が頭にあった。話柄的にはのちの黒沢の『勝手にしやがれ』シリーズに通じるチンピラのドタバタ劇、映像としてはワイドなシネスコ画面で連中をどう軽快にスピーディーにとらえるか、任侠映画のスタティックな美的構図(たとえば将軍山下耕作)に反旗したといえる試行錯誤の一作だ。だがこれはわたしの誤解でしかなかった。
本作の物語では、小林信彦の傑作『唐獅子株式会社』と、かつて黒沢清が助監督としてついた相米の『セーラ服と機関銃』との設定が絶妙にクロスしている。ムショがえりのヤクザ豊原功補は代紋を背負い、堅気の仕事で侠をしめさねばならない。かしこまりましたと、お客様に頭をさげてなんぼのタクシー運転手だ。不死身の哲のように、この屈託がどう魅力的に喜劇化されるか、スラップスティックな展開をうむか(ちなみに横山やすし版曽根監督の映画化は失敗作)。振出手形を悪徳金融ににぎられた絶体絶命のタクシー会社の娘森崎めぐみは、豊原らヤクザもんを運転手として雇い、期日までに金を稼がねばならない。唐突に、しょぼいヤクザの組長にすえられたみたいな葛藤を強いられる。森崎めぐみに薬師丸ひろ子の未熟な清純さはない。とはいえおなじ丸顔、声もいい。薬師丸が機関銃をぶっぱなして快感をえたように、森崎にどんな変貌がおとずれるか。どんな仁義をきるだろう。こんな秀逸な設定において、男女がどう喧嘩=恋愛をえんじてくれるか。ハリウッドのロマンティック・コメディばりの機転を予想しないわけにはいかない。
だがほんとうに8・9・3の0、ブタだ。だというに、二枚の合計7のうえにさらにもう一枚、それが最悪の3の札かもしれぬが、引いてみる、引かずにはおれないクソ度胸、実験精神がここにはない。なに、これはおいちょかぶの例。ようするに、つまらないはずがない設定がつまらない。つまり、脚本演出に問題があるのだ。
たとえば黒沢はタテの構図、その切り返しを頻繁につかう。これはビデオ作品の画面を意図してだろう。冒頭の金融事務所でのこの対立構図は律儀すぎるくらい。狭い屋内環境での演出という理由でないのは、ラストの大団円、ほとんどおなじくタテの構図で対決を処理しさっていることからもあきらかだ。この場面、足もとが隠れるほど丈ある、広々とした草原である。人や車の移動は波立つ海原をゆくがごとき滑らかな、悠長な活劇になったかもしれない。だがなんとも凡庸に、手形のはいったスーツケースの争奪を機縁に、タテの距離感を偽装=サスペンスしてカッティングされる。ここでこそロングショット、長回しが要請されたはずだ。
ビデオ画面に適度に適応しようとする、この反893な小市民さは、例えばごくしぜんにそう適応しおおせた望月の凡庸さより劣っている。もっとも、のちの黒沢を予兆させるものがないではない。
廃業寸前のタクシー会社の整備工場、事務所でもあり、生活の場ともなるこの空間だけは、幾度かロングの俯瞰かつ長回しで切りとられる。ここはいわば黒沢の「廃墟」だ。だがこの長回しは芝居の段取りをみせるに始終して、廃墟の異時空、停滞の魅力をうんでいない。森崎も豊原も、ここでの期日せまる時空を、廃墟での遊戯(喧嘩=恋愛)として、時間よ止まれとばかりに渾身で生きようとはしない。ただ一場面をのぞけば。それは長回しではなく、タテの構図でおきる。
ふたりが埃舞う廃工場で再会する。はじめておたがいの心情をぶつけあう。手前に豊原、ずっと奥にドレスアップした森崎めぐみがいる。怒鳴りあったすえに、森崎の手が一閃する。離れて言葉をぶつけあっただけのこの構図が、一挙に轟音のチェーンによって切り裂かれる。ホラー作家黒沢の才気の片鱗にちがいない(続)。
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なんで借りたんだ?と思ったら黒沢清監督作品でした。
つまんなくはない。それ以上でもそれ以下でもない。
ストーリー云々より、音楽がモサいのが難点です。
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ユーザーレビュー:5件
投稿日
2009/05/22
レビュアー
kobarou※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
同一九九四年、森崎めぐみは望月六郎の『モコにおまかせ』にも主演している。おなじくオリジナルビデオだ。幸せな結婚をえた元人気ソープ嬢が、世話になったお店の窮状を救うなかで生きがいを再認、復帰する。そんなピンク映画なコメディの導入部が、七四年神代のロマンポルノ『赤線玉の井 ぬけられます』の花嫁芹明日香を想起させて記憶にのこる。むろんソープ嬢森崎めぐみのみずみずしい肢体のせいでもある。彼女はけして美貌をほこるんじゃない。まるく扁平な顔だちは、当時はやりの前髪を触覚にしたてた髪形のせいで、いまみれば美貌というにも躊躇するかもしれない。だが切れ長の目と、その目鼻立ちの距離感が愛嬌をかもしていたのだった。
このたび『893タクシー』をみて、ぼんやりとその姿態を思いだした。むろん目当ては森崎めぐみが半分、もう半分は監督脚本黒沢清だ。たとえば中島貞夫の六四年『893愚連隊』が頭にあった。話柄的にはのちの黒沢の『勝手にしやがれ』シリーズに通じるチンピラのドタバタ劇、映像としてはワイドなシネスコ画面で連中をどう軽快にスピーディーにとらえるか、任侠映画のスタティックな美的構図(たとえば将軍山下耕作)に反旗したといえる試行錯誤の一作だ。だがこれはわたしの誤解でしかなかった。
本作の物語では、小林信彦の傑作『唐獅子株式会社』と、かつて黒沢清が助監督としてついた相米の『セーラ服と機関銃』との設定が絶妙にクロスしている。ムショがえりのヤクザ豊原功補は代紋を背負い、堅気の仕事で侠をしめさねばならない。かしこまりましたと、お客様に頭をさげてなんぼのタクシー運転手だ。不死身の哲のように、この屈託がどう魅力的に喜劇化されるか、スラップスティックな展開をうむか(ちなみに横山やすし版曽根監督の映画化は失敗作)。振出手形を悪徳金融ににぎられた絶体絶命のタクシー会社の娘森崎めぐみは、豊原らヤクザもんを運転手として雇い、期日までに金を稼がねばならない。唐突に、しょぼいヤクザの組長にすえられたみたいな葛藤を強いられる。森崎めぐみに薬師丸ひろ子の未熟な清純さはない。とはいえおなじ丸顔、声もいい。薬師丸が機関銃をぶっぱなして快感をえたように、森崎にどんな変貌がおとずれるか。どんな仁義をきるだろう。こんな秀逸な設定において、男女がどう喧嘩=恋愛をえんじてくれるか。ハリウッドのロマンティック・コメディばりの機転を予想しないわけにはいかない。
だがほんとうに8・9・3の0、ブタだ。だというに、二枚の合計7のうえにさらにもう一枚、それが最悪の3の札かもしれぬが、引いてみる、引かずにはおれないクソ度胸、実験精神がここにはない。なに、これはおいちょかぶの例。ようするに、つまらないはずがない設定がつまらない。つまり、脚本演出に問題があるのだ。
たとえば黒沢はタテの構図、その切り返しを頻繁につかう。これはビデオ作品の画面を意図してだろう。冒頭の金融事務所でのこの対立構図は律儀すぎるくらい。狭い屋内環境での演出という理由でないのは、ラストの大団円、ほとんどおなじくタテの構図で対決を処理しさっていることからもあきらかだ。この場面、足もとが隠れるほど丈ある、広々とした草原である。人や車の移動は波立つ海原をゆくがごとき滑らかな、悠長な活劇になったかもしれない。だがなんとも凡庸に、手形のはいったスーツケースの争奪を機縁に、タテの距離感を偽装=サスペンスしてカッティングされる。ここでこそロングショット、長回しが要請されたはずだ。
ビデオ画面に適度に適応しようとする、この反893な小市民さは、例えばごくしぜんにそう適応しおおせた望月の凡庸さより劣っている。もっとも、のちの黒沢を予兆させるものがないではない。
廃業寸前のタクシー会社の整備工場、事務所でもあり、生活の場ともなるこの空間だけは、幾度かロングの俯瞰かつ長回しで切りとられる。ここはいわば黒沢の「廃墟」だ。だがこの長回しは芝居の段取りをみせるに始終して、廃墟の異時空、停滞の魅力をうんでいない。森崎も豊原も、ここでの期日せまる時空を、廃墟での遊戯(喧嘩=恋愛)として、時間よ止まれとばかりに渾身で生きようとはしない。ただ一場面をのぞけば。それは長回しではなく、タテの構図でおきる。
ふたりが埃舞う廃工場で再会する。はじめておたがいの心情をぶつけあう。手前に豊原、ずっと奥にドレスアップした森崎めぐみがいる。怒鳴りあったすえに、森崎の手が一閃する。離れて言葉をぶつけあっただけのこの構図が、一挙に轟音のチェーンによって切り裂かれる。ホラー作家黒沢の才気の片鱗にちがいない(続)。
投稿日
2009/09/05
レビュアー
カメラ湯ミカミラ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
なんで借りたんだ?と思ったら黒沢清監督作品でした。
つまんなくはない。それ以上でもそれ以下でもない。
ストーリー云々より、音楽がモサいのが難点です。
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