北の国から’８３　冬

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前から思っていたが正吉は大人だ。
それに比べればなかなか甘えの抜けない純も確実に成長している。母親みどりの借金の件で正吉に当たってしまう五郎はとても人間くさい。頭ではわかっていてもままならぬことが多々ある。
子供たちにももう理解できることと汲み切れない大人の間におこる事情。巻き込まれながらもまたひとつ成長する純たち。
富良野の真っ白な雪景色は人間の見えにくいかたちさえも
くっきりと浮かび上がらせてゆくようだ。
純と正吉の別れのシーンがなんとも良い。これぞ男の別れだ。
でもやっぱりまだ御茶目に手を振る正吉の笑顔にほっとしたりものだった。（笑）

私は「北の国から」が大好きだ。

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不器用な男を描く「北の国から」は見るのが実は辛い。
あまりに自分の弱点を脚本家から指摘されているようで、discを置くのに勇気がいる。

「北の国から’８３冬」

連続ドラマでは裏番組に押されていたが、特別番組になってパワーUP。「北の国からが好きなの？〜わ〜暗い！」といったいわれなき
中傷からも解放されることとなるｗ

スペシャルドラマの最初を飾ったこの作品。
笠智衆さんの圧倒的な存在感が一番に残る。

話は昔、開拓で成功した
笠智衆が呆けて帰ってくる。すでに借金まみれになって、逃げ帰ってきたことも忘れ、孫の風吹ジュン（良い女優だなぁ）を困らせる。

一方、人の良い吾郎（田中邦衛）は幼なじみの緑に頼まれて押した判子が、７００万円の借金の連帯保証人であったことを知る。
緑は雲隠れ。子供の正吉（何も俳優として優れたところはないが、朴訥なところが実に良い）さえ、吾郎は引き取る。


男の弱いところをガンガン責めてくる脚本と、演出に拍手。
もちろん音楽も良い。（さだまさしを好きだと言えなかった時期もありましたｗ）

一人一人の器があってその人に合った量の苦悩が盛られる。
それをちっぽけなものと納めて良いのか、いや、違うんだ！おなじ
苦悩でも、人間一人一人、受け止める器が違うんだ！と倉本先生は叫んでいる。

この頃から「男は辛いよ」のキャスティングが、「北の国から」を追っかけているようで、面白い。

「共感」することが涙をそそる。

必見１００点

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シリーズ放映後のスペシャル編第1弾。
北海道富良野の麓郷で、
夢の丸太小屋暮らしを始めた黒板一家。
五郎は幼なじみ笠松みどりの子供である
正吉を預かることになる。
だがみどりが五郎を連帯保証人とし
多額の借金をしていたことが発覚。
五郎の土地が差し押さえとなることを
正吉は知り責任を感じる。
そんな折、麓郷出身の名士、
沢田松吉なる古老が現れ
五郎の借金を肩代わりすると言い出す。
しかしその老人には悲しい過去が・・・。

今はなき名優、笠智衆氏の熱演が心に残る名作です。
是非見て感動してください。

ドラマシリーズのその後（１年半後）。
相変わらず、生活感がスゴいあるドラマ。
ほんとに、そこで生活して、時間が経ってるみたい。
（北海道に行けば、会えるような気さえする…（笑））

今回も、黒板家は、大変そう。
お金に、生活に……。
ただでさえ、外は寒いのに、
ますます寒さが増していく………。

再び、北国での人間ドラマ。
1983年の、黒板家の出来事が描かれたスペシャル版。

キズだらけで、再生中に何度もストップしろくに見れなかった！