スイート・チャリティ / シャーリー・マクレーン
スイート・チャリティ
/ボブ・フォッシー
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(27)
解説・ストーリー
ブロードウェイでミュージカル化されたフェリーニの名作『カビリアの夜』を、『オール・ザット・ジャズ』のB・フォッシーが映画化したミュージカルドラマ。
ブロードウェイでミュージカル化されたフェリーニの名作『カビリアの夜』を、『オール・ザット・ジャズ』のB・フォッシーが映画化したミュージカルドラマ。
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「スイート・チャリティ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
ブロードウェイでミュージカル化されたフェリーニの名作『カビリアの夜』を、『オール・ザット・ジャズ』のB・フォッシーが映画化したミュージカルドラマ。
「スイート・チャリティ」 の作品情報
「スイート・チャリティ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
スイート・チャリティの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
147分 |
日本語英語韓国語スペイン語タイポルトガル中国語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/ポルトガル
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
UJRD36836 |
2004年11月27日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
0人
|
1人
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/ポルトガル
スイート・チャリティの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
147分 |
日本語英語韓国語スペイン語タイポルトガル中国語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/ポルトガル
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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UJRD36836 |
2004年11月27日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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0人
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
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ユーザーレビュー:27件
good morning
投稿日:2007/07/13
レビュアー:よふかし
『イン・ハー・シューズ』のキュートなおばあちゃん、シャーリー・マクレーンに目をとめられた方は、こんな映画もいかがでしょうか。けして美人というわけではありませんが、歌って踊る彼女の魅力がつまった作品です。
イントロダクションにあるとおり、『カビリアの夜』の翻案なのですが、実にいいアイディアでした。もちろんいろいろな点で変更はなされていますが(あの恐ろしげな移動教会がサミー・デイヴィスJr.のファンキーな秘密教会に!)、愛されたい思い、愛される喜びというのは歌になりやすい、ミュージカルに相応しいのですね。ミュージカルで歌われる歌詞は、歌い手の心の素直な声であるいう前提があるので、オスカーの「偽り」はどうするのかと心配しましたが、なんとかスリ抜けました。もっともその分、『カビリア』よりイヤな男になってしまいましたが・・・。
マクレーンをおいかけてワイルダーを見ようか、それとも『ニノチカ』と『絹の靴下』にしようか迷うところです。実はハッピーエンド(と僕は思います)な本作については、エイちゃんさんのレビューもぜひご覧ください。
レビューを書くようになってから、あらためて「ミュージカルはダメ」という人が少なくない気配に驚いていますが、実にもったいないなと思ってしまいます。この作品はまだおとなしいとはいえボブ・フォッシーですからちょっととっつきにくさもあるかもしれません。最初は『サウンド・オブ・ミュージック』やオードリー・ヘプバーンもの、あるいはタップが楽しいジーン・ケリー+スタンリー・ドーネンの作品あたり、何作か見ていただければ、ミュージカル映画の楽しみ方はだいたいつかめると思うのですけれども。
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ダンスはウソをつかない。
( ネタばれあり )
さて、またまた教科書的な理屈で言うと本作の作られた1968年というのはアメリカ社会も、アメリカ映画も過渡期にあたる時期で、よくも悪くも作品に投影されている気がします。( 撮影中にキング牧師の暗殺が起こり、キャストの動揺でその日は撮影を切り上げざるを得なかったと言います。 )
ミュージカル映画はトーキー以降のハリウッド映画で一大ジャンルを築き、特に本作以前の10年間は、『 恋の手ほどき 』(58)、『 ウェスト・サイド物語 』(61)『 マイ・フェア・レディ 』(64)『 サウンド・オブ・ミュージック 』 (65)『 オリバー! 』と5作品もアカデミー賞作品賞を受賞するなど、質量ともに全盛期だったのですが、この時期以降西部劇とともに急速にすたれていったように思います。
公民権運動やベトナム戦争などの影響で、アメリカ社会の価値観の大きな変動するのに合わせて、映画の倫理コードも性と暴力表現の規制が大きく緩和されたのがこの頃。
いわゆるアメリカン・ニューシネマの時代になるのですが、ミュージカルが観客の想像力にロマンチックで非現実な空想を委ねるすき間が必要なのに対し、実写映画はそぐわなくなってきた。 夢を語るには。感性がせちがらくなったとも言えましょうか。
この時期以降、前衛的とされる『 ジーザス・クライスト・スーパースター 』や『 ヘアー 』にしろ、正統派の『 屋根の上のバイオリン弾き 』にしろ、舞台では大成功した作品が、映画化ではあまり成功していません。
ミュージカルはブロードウェイの舞台と、『 美女と野獣 』や『アナと雪の女王 』などアニメ映画でその命脈を保つようになっていくというのが私見です。
ボブ・フォッシーはブロードウェイでこのころすでに振り付け、演出で地位を確立。
妻のグエン・バーノン( 映画会で以前取り上げた『 くたばれ ! ヤンキース 』に主演、フォッシーは振り付けと1つのナンバーで共演してましたね。)が主演の舞台は1966年度のトニー賞を獲得、その実績をひっさげて、映画監督としては本作がデビュー作。
セクシーできわどい振り付けでブロードウェイでは革新的であったろう彼ですが、ミュージカル映画を撮るに厳しくなった時代の、遅れてきた新人監督(当時43歳 )という感じは否めない。
ハッピーエンド・バージョンも準備されていたり、「序曲( オーバーチュア )」とまさかの「インターミッション」と、いささか大時代で冗長な作品構成はスタジオ側からの要請か。
サイケな時代風俗や、ストップ・モーションとかを使った映像表現も、あまり機能しているとは思えません。
後年『 キャバレー 』でアカデミー賞監督賞、『 オール・ザット・ジャズ 』でカンヌ・グランプリを獲ったのをはじめ、『 レニー・ブルース 』も評価されるボブ・フォッシーですが、本作ではドラマ演出は凡庸だし、作品のバランスもちぐはぐな感じがします。
本作鑑賞後、『 カビリアの夜 』を観てしまったから余計にそう思うのでしょう。
しかしながら、物語の本筋から浮いているようにも見える、ダンスシーンの素晴らしさはやっぱり別もの。
腰から下の下半身を観る者に意識させるセクシーで、かつ都会的に洗練されている、それは後年のマイケル・ジャクソンやマドンナからレディ・ガガのステージ構成に連なるような、現代的な斬新さを感じさせ、フォッシーの真骨頂と思います。
演技と言うのは素人で棒読みであっても、味があるとか、逆にリアルと評されることもあるし、歌も同様でヘタウマということもあるし、他のミュージカル映画では主演級でも歌は吹替えというのがよくあること。
しかしダンスというのはそうはいかない。
脚がどれだけ上がるか、ぐるっと回ってふらつかないか。
リズム感、テンポ、相手との調和、体のキレ、すべてが如実に表れてしまう。
シャーリー・マクレーン( 当時34歳 )
16歳でデビューしたダンサー出身だけあって、波のハリウッド女優と違い、かなりがんばっている。
そしてサミー・デイビス・ジュニア。 歌と言い、踊りのキレと言い、やはり才能は抜きん出ていて、このシーンはすばらしい。
ナンバーの一つ「 Big Spender 」https://www.youtube.com/watch?v=vfSe8UxR9kg は
CM https://www.youtube.com/watch?v=jNuaHOzQO2M にも使われていて、この点はやはり本作はクラシックですね。
( ykk1976さんの映画会 第46回のレビュー )
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8人の会員が気に入ったと投稿しています
言いたいことは、リズムオブライフ!
投稿日:2014/08/18
レビュアー:ぴよさん
これはミュージカル映画の名を借りた、ダンス映画だ。何が違うかと言えば、見せたいものの
「比重」が違う。名コレオグラファーであり、名ダンサーでもあるボブ・フォッシーは、この舞台劇
を映画化するに際して、明らかに偏った演出を見せる。すなわち「歌より音楽より、ダンスを見
てくれ!」という思いだ。たとえそのせいで、映画としてのバランスが崩れてしまったとしても、だ。
真実の恋を探してさまよう場末のダンサー、チャリティ。その、ポジティブだが、どうにも不器用
な恋模様を描いている。彼女の行動は、戯画化されていてピエロチックだ。(ただ少し、無邪気と
いうにはアダルト過ぎるし、もうちょっとシッカリなさってはいかがと言いたくなるのも事実)
私見だが、ボブ・フォッシーの興味は、チャリティという女性の人物造型よりも、彼女を始めと
するダンサー群を、どう動かすか(踊らせるか)という方に向いてしまっている気がする。
「リッチマンズ・フラッグ」のダンスシーンは、わざわざ3ステージに分けられ、ご丁寧にそれぞれ
タイトルまで充てられている。無表情なスザンヌ・チャーニー以下、ダンサー達が舞台で踊る姿
を、チャリテイはただ見物するのだ。(見物している姿さえ映らない)映画の進行なんか放っといて
この先鋭的な踊りを見せるのだという、フォッシーの「意図」だ。
『アルーフ』『ヘビー・ウェイト』『ビッグ・フィニッシュ』と確かにこの3曲ともに見ごたえのある
コレオグラフになっている。リズムに乗るというよりは、ポージングの面白さに特化し、まるで
漫画のようなシルエットを作って見せる。 とても面白いのだが、その間、肝心の物語の進行は
止まったままだ(笑)
終盤、恋が成就した喜びで、チャリティは兵隊のコスチューム(妄想)でニューヨーク中を
踊り回る。舞台では不可能なロケ撮影のダイナミクスだ。だが、このシーンもちょっと長過ぎて
バランスを崩してるように感じてしまう。
しかし何より、特筆すべきなのは、中盤、唐突に訪れる、サミー・デイビスJr.演じる謎の牧師の
『リズム・オブ・ライフ』だ。この怪しげな説教会のインパクトが、全てを持って行った感がある。
サイケで、フラワーで、アヴァンギャルド。思わず再度見直して「こりゃ一体何だ!」と叫んでしまう
ほどの破壊力。牧師を演じるサミー、衣装のイーディス・ヘッド、そしてフォッシーという三人の
天才の才気が(物語無視で)炸裂してしまっている。
こうなると、ドラマ部分のどこかチグハグな感じなど、もうたいした問題ではない。ヒロインも
そうなら、恋のお相手の男達もなんだか納得のいかない人達だし、それぞれの恋の顛末も
なんだか適当な感じだ。 でもそんなことは多分、肝心じゃないんだろう。
肝心なのは…そう、リズム・オブ・ラ〜イフ!
(ykk1976さんの映画会・第47回)
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
まさにフォッシースタイル
投稿日:2007/03/18
レビュアー:キャビア
とにかくダンスが最高でした。
ボブ・フォッシーの振付は個性が強く、
わりと好みがわかれると思うのですが、
自分にはクリーンヒット。
ストーリーは、シャーリー・マクレーン演じる
男運の無い主人公のチャリティが
だまされたり恋したりするたあいない内容なのですが、
絶世の美女でもない彼女が、ストーリーが進むごとに
どんどんチャーミングに見えてくるのが不思議。
最初のほうのダンスホールのシーンは
何度も繰り返して見てしまいました。
独特のオーラと色気を振りまくダンサーたちがかっこよくて。
うかつに近づいたら食われそうな感じ。
あんなに存在感のあるダンサーたちを使いながら
ひとつのナンバーとしてびしっと
統一感をもたせているのがすごいです。
サミー・デイヴィス・Jrが率いる
サイケな宗教団体の集会シーンは、
なんとなく「ナイトメア・ビフォアクリスマス」を
ほうふつとさせる、陽気で不吉なメルヘンタッチ。
当時のトレンドを風刺したという
トリッキーな化粧や衣装も楽しませてもらいました。
チャリティがメインダンサーとして踊るシーンは
わりと古典的?な振りなので、強烈なダンスシーンが
苦手な人でも楽しめると思います。
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
典型的な掘出し物
投稿日:2008/06/09
レビュアー:まぐのりあ
マグちゃんです。カリビアの夜は知りません。
フォッシーは好きですがウンチクマニアではないので現地で二つミュージカルを見た事がある以外の事は知りません。
この映画はどうして借りたのかちょっと忘れましたが、これはものごっつい爆弾を抱えた典型的な掘出し物の一例だと思います。
オペラでもミュージカルでも、日本には伝わって来てないけど実はあっちでは超有名だったり、地元に凄い溶け込んでいたりと言う様な作品やら物事が これだけネットで情報に温度差が無くなった昨今でもまだある訳です。要するにボクタチはやっぱり今でもレアな情報とかいいながら分かりやすいメジャーな情報を見ているのだなと思います。
この映画はぶっちゃけ退屈です。あのニューヨークでえらい流行った「レント」って映画が、ラ・ボエームを現代風にアレンジとか言いながら実は実際見たら眠いだけのうるさいミュージカルやったと言うのと同じで、何かにインスパイアされてたり何かをベースにしたりとかそう言うのはあんまり関係無いのです、その作品が面白かったら意味があるけど面白く無い場合は。だから作品が面白いのかどうか普通に見て普通に感じた事が一番正しいのだと思います。
さて この映画はぶっちゃけつまらんとです。男運のない女がちょっと男運がでたカナ…シアワセのさわりでも体験出来たかな…と思ったけどやっぱり不幸せだったーみたいな筋をミュージカルに仕立てたというやつですが、昔の映画なのでそれなりに素直で元気良い作りになっていてそれはいいのですが眠いです(笑)ムカシ大好きな人向けです。 ところが、一カ所だけマグちゃんにはメガトン級に面白いシーンがあったんです。
サミーデイビスジュニアが教祖様となって歌い踊るシーン。
もうミュージカル今のも昔のも見尽くしてニューヨークまで行って毎日ボロボロ泣いて心のヒダをふるわせるだけふるわせ切ったマグちゃんにはもうパンチの効いて本当に新しいものは見当たらんとです。でもこの曲だけはまあ強烈に来ました。
どうせジュースだろうと思ってぼんやり一気に飲み干したら実は濃縮タバスコかというようなメガトンパンチな曲でした。
こりゃいったいなんだろう。消えゆくヒッピーの最盛期の一番ごっついパワーがそのまま盛り込まれちゃってフィルムに閉じ込められていたびっくり箱っていうか 他のシーンが退屈(シャーリーごめんね)だっただけに ひーー!みたいな。
慌ててレコード買ったのは言うまでもありません。
レコードを買う=暗記して覚える というのが私の常ですがこのウルトラ早い歌を全部そらで歌える様になった頃、ある事実を知りました。
ニューヨークでリメイクされてるじゃん!
やっぱりな。
やっぱりな。
でも最近のマグちゃんはあまり時間もお金も情熱もないのでこれを見にまでニューヨークには行けません。もう終わったかなあ
何が気になったかってあのメガトンパンチのサミーの曲をどういう風にアレンジしていたのか、そして大層眠かった他の殆どのシーンをどうにぎやかにコマシに作り替えたのか、そこが気になりましたが まあいいか。
何だか退屈な映画でした、という他の方のコメントを見ながら、普通はそれでいいんだよと感慨深いマグちゃんです。 昔のパワーっていうの、まだ人間が白けてない時代の作品ってなんかもう勝てない気がするのです。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
good morning
投稿日
2007/07/13
レビュアー
よふかし
『イン・ハー・シューズ』のキュートなおばあちゃん、シャーリー・マクレーンに目をとめられた方は、こんな映画もいかがでしょうか。けして美人というわけではありませんが、歌って踊る彼女の魅力がつまった作品です。
イントロダクションにあるとおり、『カビリアの夜』の翻案なのですが、実にいいアイディアでした。もちろんいろいろな点で変更はなされていますが(あの恐ろしげな移動教会がサミー・デイヴィスJr.のファンキーな秘密教会に!)、愛されたい思い、愛される喜びというのは歌になりやすい、ミュージカルに相応しいのですね。ミュージカルで歌われる歌詞は、歌い手の心の素直な声であるいう前提があるので、オスカーの「偽り」はどうするのかと心配しましたが、なんとかスリ抜けました。もっともその分、『カビリア』よりイヤな男になってしまいましたが・・・。
マクレーンをおいかけてワイルダーを見ようか、それとも『ニノチカ』と『絹の靴下』にしようか迷うところです。実はハッピーエンド(と僕は思います)な本作については、エイちゃんさんのレビューもぜひご覧ください。
レビューを書くようになってから、あらためて「ミュージカルはダメ」という人が少なくない気配に驚いていますが、実にもったいないなと思ってしまいます。この作品はまだおとなしいとはいえボブ・フォッシーですからちょっととっつきにくさもあるかもしれません。最初は『サウンド・オブ・ミュージック』やオードリー・ヘプバーンもの、あるいはタップが楽しいジーン・ケリー+スタンリー・ドーネンの作品あたり、何作か見ていただければ、ミュージカル映画の楽しみ方はだいたいつかめると思うのですけれども。
ダンスはウソをつかない。
投稿日
2014/08/20
レビュアー
ロキュータス
( ネタばれあり )
さて、またまた教科書的な理屈で言うと本作の作られた1968年というのはアメリカ社会も、アメリカ映画も過渡期にあたる時期で、よくも悪くも作品に投影されている気がします。( 撮影中にキング牧師の暗殺が起こり、キャストの動揺でその日は撮影を切り上げざるを得なかったと言います。 )
ミュージカル映画はトーキー以降のハリウッド映画で一大ジャンルを築き、特に本作以前の10年間は、『 恋の手ほどき 』(58)、『 ウェスト・サイド物語 』(61)『 マイ・フェア・レディ 』(64)『 サウンド・オブ・ミュージック 』 (65)『 オリバー! 』と5作品もアカデミー賞作品賞を受賞するなど、質量ともに全盛期だったのですが、この時期以降西部劇とともに急速にすたれていったように思います。
公民権運動やベトナム戦争などの影響で、アメリカ社会の価値観の大きな変動するのに合わせて、映画の倫理コードも性と暴力表現の規制が大きく緩和されたのがこの頃。
いわゆるアメリカン・ニューシネマの時代になるのですが、ミュージカルが観客の想像力にロマンチックで非現実な空想を委ねるすき間が必要なのに対し、実写映画はそぐわなくなってきた。 夢を語るには。感性がせちがらくなったとも言えましょうか。
この時期以降、前衛的とされる『 ジーザス・クライスト・スーパースター 』や『 ヘアー 』にしろ、正統派の『 屋根の上のバイオリン弾き 』にしろ、舞台では大成功した作品が、映画化ではあまり成功していません。
ミュージカルはブロードウェイの舞台と、『 美女と野獣 』や『アナと雪の女王 』などアニメ映画でその命脈を保つようになっていくというのが私見です。
ボブ・フォッシーはブロードウェイでこのころすでに振り付け、演出で地位を確立。
妻のグエン・バーノン( 映画会で以前取り上げた『 くたばれ ! ヤンキース 』に主演、フォッシーは振り付けと1つのナンバーで共演してましたね。)が主演の舞台は1966年度のトニー賞を獲得、その実績をひっさげて、映画監督としては本作がデビュー作。
セクシーできわどい振り付けでブロードウェイでは革新的であったろう彼ですが、ミュージカル映画を撮るに厳しくなった時代の、遅れてきた新人監督(当時43歳 )という感じは否めない。
ハッピーエンド・バージョンも準備されていたり、「序曲( オーバーチュア )」とまさかの「インターミッション」と、いささか大時代で冗長な作品構成はスタジオ側からの要請か。
サイケな時代風俗や、ストップ・モーションとかを使った映像表現も、あまり機能しているとは思えません。
後年『 キャバレー 』でアカデミー賞監督賞、『 オール・ザット・ジャズ 』でカンヌ・グランプリを獲ったのをはじめ、『 レニー・ブルース 』も評価されるボブ・フォッシーですが、本作ではドラマ演出は凡庸だし、作品のバランスもちぐはぐな感じがします。
本作鑑賞後、『 カビリアの夜 』を観てしまったから余計にそう思うのでしょう。
しかしながら、物語の本筋から浮いているようにも見える、ダンスシーンの素晴らしさはやっぱり別もの。
腰から下の下半身を観る者に意識させるセクシーで、かつ都会的に洗練されている、それは後年のマイケル・ジャクソンやマドンナからレディ・ガガのステージ構成に連なるような、現代的な斬新さを感じさせ、フォッシーの真骨頂と思います。
演技と言うのは素人で棒読みであっても、味があるとか、逆にリアルと評されることもあるし、歌も同様でヘタウマということもあるし、他のミュージカル映画では主演級でも歌は吹替えというのがよくあること。
しかしダンスというのはそうはいかない。
脚がどれだけ上がるか、ぐるっと回ってふらつかないか。
リズム感、テンポ、相手との調和、体のキレ、すべてが如実に表れてしまう。
シャーリー・マクレーン( 当時34歳 )
16歳でデビューしたダンサー出身だけあって、波のハリウッド女優と違い、かなりがんばっている。
そしてサミー・デイビス・ジュニア。 歌と言い、踊りのキレと言い、やはり才能は抜きん出ていて、このシーンはすばらしい。
ナンバーの一つ「 Big Spender 」https://www.youtube.com/watch?v=vfSe8UxR9kg は
CM https://www.youtube.com/watch?v=jNuaHOzQO2M にも使われていて、この点はやはり本作はクラシックですね。
( ykk1976さんの映画会 第46回のレビュー )
言いたいことは、リズムオブライフ!
投稿日
2014/08/18
レビュアー
ぴよさん
これはミュージカル映画の名を借りた、ダンス映画だ。何が違うかと言えば、見せたいものの
「比重」が違う。名コレオグラファーであり、名ダンサーでもあるボブ・フォッシーは、この舞台劇
を映画化するに際して、明らかに偏った演出を見せる。すなわち「歌より音楽より、ダンスを見
てくれ!」という思いだ。たとえそのせいで、映画としてのバランスが崩れてしまったとしても、だ。
真実の恋を探してさまよう場末のダンサー、チャリティ。その、ポジティブだが、どうにも不器用
な恋模様を描いている。彼女の行動は、戯画化されていてピエロチックだ。(ただ少し、無邪気と
いうにはアダルト過ぎるし、もうちょっとシッカリなさってはいかがと言いたくなるのも事実)
私見だが、ボブ・フォッシーの興味は、チャリティという女性の人物造型よりも、彼女を始めと
するダンサー群を、どう動かすか(踊らせるか)という方に向いてしまっている気がする。
「リッチマンズ・フラッグ」のダンスシーンは、わざわざ3ステージに分けられ、ご丁寧にそれぞれ
タイトルまで充てられている。無表情なスザンヌ・チャーニー以下、ダンサー達が舞台で踊る姿
を、チャリテイはただ見物するのだ。(見物している姿さえ映らない)映画の進行なんか放っといて
この先鋭的な踊りを見せるのだという、フォッシーの「意図」だ。
『アルーフ』『ヘビー・ウェイト』『ビッグ・フィニッシュ』と確かにこの3曲ともに見ごたえのある
コレオグラフになっている。リズムに乗るというよりは、ポージングの面白さに特化し、まるで
漫画のようなシルエットを作って見せる。 とても面白いのだが、その間、肝心の物語の進行は
止まったままだ(笑)
終盤、恋が成就した喜びで、チャリティは兵隊のコスチューム(妄想)でニューヨーク中を
踊り回る。舞台では不可能なロケ撮影のダイナミクスだ。だが、このシーンもちょっと長過ぎて
バランスを崩してるように感じてしまう。
しかし何より、特筆すべきなのは、中盤、唐突に訪れる、サミー・デイビスJr.演じる謎の牧師の
『リズム・オブ・ライフ』だ。この怪しげな説教会のインパクトが、全てを持って行った感がある。
サイケで、フラワーで、アヴァンギャルド。思わず再度見直して「こりゃ一体何だ!」と叫んでしまう
ほどの破壊力。牧師を演じるサミー、衣装のイーディス・ヘッド、そしてフォッシーという三人の
天才の才気が(物語無視で)炸裂してしまっている。
こうなると、ドラマ部分のどこかチグハグな感じなど、もうたいした問題ではない。ヒロインも
そうなら、恋のお相手の男達もなんだか納得のいかない人達だし、それぞれの恋の顛末も
なんだか適当な感じだ。 でもそんなことは多分、肝心じゃないんだろう。
肝心なのは…そう、リズム・オブ・ラ〜イフ!
(ykk1976さんの映画会・第47回)
まさにフォッシースタイル
投稿日
2007/03/18
レビュアー
キャビア
とにかくダンスが最高でした。
ボブ・フォッシーの振付は個性が強く、
わりと好みがわかれると思うのですが、
自分にはクリーンヒット。
ストーリーは、シャーリー・マクレーン演じる
男運の無い主人公のチャリティが
だまされたり恋したりするたあいない内容なのですが、
絶世の美女でもない彼女が、ストーリーが進むごとに
どんどんチャーミングに見えてくるのが不思議。
最初のほうのダンスホールのシーンは
何度も繰り返して見てしまいました。
独特のオーラと色気を振りまくダンサーたちがかっこよくて。
うかつに近づいたら食われそうな感じ。
あんなに存在感のあるダンサーたちを使いながら
ひとつのナンバーとしてびしっと
統一感をもたせているのがすごいです。
サミー・デイヴィス・Jrが率いる
サイケな宗教団体の集会シーンは、
なんとなく「ナイトメア・ビフォアクリスマス」を
ほうふつとさせる、陽気で不吉なメルヘンタッチ。
当時のトレンドを風刺したという
トリッキーな化粧や衣装も楽しませてもらいました。
チャリティがメインダンサーとして踊るシーンは
わりと古典的?な振りなので、強烈なダンスシーンが
苦手な人でも楽しめると思います。
典型的な掘出し物
投稿日
2008/06/09
レビュアー
まぐのりあ
マグちゃんです。カリビアの夜は知りません。
フォッシーは好きですがウンチクマニアではないので現地で二つミュージカルを見た事がある以外の事は知りません。
この映画はどうして借りたのかちょっと忘れましたが、これはものごっつい爆弾を抱えた典型的な掘出し物の一例だと思います。
オペラでもミュージカルでも、日本には伝わって来てないけど実はあっちでは超有名だったり、地元に凄い溶け込んでいたりと言う様な作品やら物事が これだけネットで情報に温度差が無くなった昨今でもまだある訳です。要するにボクタチはやっぱり今でもレアな情報とかいいながら分かりやすいメジャーな情報を見ているのだなと思います。
この映画はぶっちゃけ退屈です。あのニューヨークでえらい流行った「レント」って映画が、ラ・ボエームを現代風にアレンジとか言いながら実は実際見たら眠いだけのうるさいミュージカルやったと言うのと同じで、何かにインスパイアされてたり何かをベースにしたりとかそう言うのはあんまり関係無いのです、その作品が面白かったら意味があるけど面白く無い場合は。だから作品が面白いのかどうか普通に見て普通に感じた事が一番正しいのだと思います。
さて この映画はぶっちゃけつまらんとです。男運のない女がちょっと男運がでたカナ…シアワセのさわりでも体験出来たかな…と思ったけどやっぱり不幸せだったーみたいな筋をミュージカルに仕立てたというやつですが、昔の映画なのでそれなりに素直で元気良い作りになっていてそれはいいのですが眠いです(笑)ムカシ大好きな人向けです。 ところが、一カ所だけマグちゃんにはメガトン級に面白いシーンがあったんです。
サミーデイビスジュニアが教祖様となって歌い踊るシーン。
もうミュージカル今のも昔のも見尽くしてニューヨークまで行って毎日ボロボロ泣いて心のヒダをふるわせるだけふるわせ切ったマグちゃんにはもうパンチの効いて本当に新しいものは見当たらんとです。でもこの曲だけはまあ強烈に来ました。
どうせジュースだろうと思ってぼんやり一気に飲み干したら実は濃縮タバスコかというようなメガトンパンチな曲でした。
こりゃいったいなんだろう。消えゆくヒッピーの最盛期の一番ごっついパワーがそのまま盛り込まれちゃってフィルムに閉じ込められていたびっくり箱っていうか 他のシーンが退屈(シャーリーごめんね)だっただけに ひーー!みたいな。
慌ててレコード買ったのは言うまでもありません。
レコードを買う=暗記して覚える というのが私の常ですがこのウルトラ早い歌を全部そらで歌える様になった頃、ある事実を知りました。
ニューヨークでリメイクされてるじゃん!
やっぱりな。
やっぱりな。
でも最近のマグちゃんはあまり時間もお金も情熱もないのでこれを見にまでニューヨークには行けません。もう終わったかなあ
何が気になったかってあのメガトンパンチのサミーの曲をどういう風にアレンジしていたのか、そして大層眠かった他の殆どのシーンをどうにぎやかにコマシに作り替えたのか、そこが気になりましたが まあいいか。
何だか退屈な映画でした、という他の方のコメントを見ながら、普通はそれでいいんだよと感慨深いマグちゃんです。 昔のパワーっていうの、まだ人間が白けてない時代の作品ってなんかもう勝てない気がするのです。
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