るろうに剣心　伝説の最期編

　ご存知、和月伸宏のコミック、『るろうに剣心−明治剣客浪漫譚−』の実写映画。シリーズ第３作とのことですが、今回前後編２部作になっていますので前作の続きですね。比較的続けてレンタルできたのは良かったです。さて、謎の男と称する人物は実は緋村剣心（佐藤健）の師匠だったとは驚きました。比古清十郎役、福山雅治。はっきり言って武芸者には見えないです。剣術より下らない哲学的精神論を展開し、「自分に欠けているものとは何か？」に固執。で、結局奥義とはいかなる剣だったのか分からず仕舞いも、剣心は習得したであろう描写で一区切りとはね。

　志々雄真実（藤原竜也）率いる軍団はペリーの黒船来航宜しく、あれ一隻で明治政府を転覆させるつもりでいるから笑えます。前作の冒頭、焼かれて死んだはずの志々雄。皮膚がないのでしょうね、女郎もどきのセコンドの話では１５分しか戦えないとのこと。しかしそれ以前に皮膚がなければ生きて行けないのではと思いますが、変な包帯男です。コミックの実写化なのでどうしても無理があり、多くの突込みが入るは必定ですね。ただ、顔が見えないので良く分かりませんが、かの包帯男を藤原竜也が演技しているとは凄いと思います。ここだけは評価に値します。

　終盤にクライマックスを迎える船内での死闘。剣心を筆頭に相楽左之助（青木崇高）、四乃森蒼紫（伊勢谷友介）、斎藤一（江口洋介）の４人が寄ってたかって志々雄に掛かっていくも、なかなかくたばらないとはこちとら視聴していて疲れました。今回も２時間超と、ご馳走様でした。

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舞台の展開があまりなく、京都の船〜修行〜東京へ。
あとはししおの船での大乱闘。
仕方ないとは思うけれど、今回の最大の見せ場は4：1のししおとの戦い。
4：1でも圧倒的に強いししお、という設定におそらく無理があるので、最大のアクションの見せ場の迫力が減ってしまったように思う。
鈴木先生の小川さん、土屋太鳳さんのアクションはもっとできる！！！だけにそこが少なかったのも残念。（前作でもほとんどなかったのだけど。）

とはいえ、3作相当に楽しませてもらい、日本映画に期待！！と思うようになった。そして原作ももう何年ぶりだかわからないけど、読んでみようかな・・と。

これ単体では少々キツイ作品に感じました。
何より殺陣がもう見てらんないほど辛かった。

漫画が原作なので漫画のようなご都合展開は良いとして、
藤原さんが何を演じても同じなのが勿体無かったかな。
包帯もスルメイカみたいに分厚いから仮面ライダーの怪人みたいだった。

狂気さも感じられず、ただただわがままな怒りっぽい怪人に見えた。

順番にハイ私、次私と切りかかるクライマックスも萎えました。

個人的には一作目が殺陣の上手さ、殺陣の撮影の仕方の上手さが素晴らしかったので、
どうしても２〜３作目に見劣りを感じてしまう。

ただ、邦画の底力っぽい熱いものは見えたような気がします。

前編が期待させる終わり方だったからねぇ、つい期待しちゃったんだよ。
悪くは無いけど、安慈と佐ノ介の戦いとか入れてるけど、師匠でもなんでもなくなってるし、原作の哀愁とかはまったくないし、
斉藤と盲目の人（名前忘れた）の戦闘は一瞬で終わったし・・・
挙句の果てに志々雄との戦いは「いじめ」だし・・・
納得はできんわなぁ

原作未読です。
が、楽しめました。

何が面白かったって、
殺陣が凄かったと思いますね、やっぱ。
映画のほぼ80％くらいは殺陣なんじゃないか？と思う位、戦ってます。

この戦いで原作未読の私でもコレは要らないんじゃないか？っていうのがいくつかありましたが、
それでも全編通してみると、感想は「面白い」でした。

それにしても前半はほぼ福山さんと剣心の特訓に時間を割いてましたが、
なんだかスターウォーズのルークとヨーダの特訓にも似てる似てると・・・。

でもなんだかんだで全部藤原竜也が持ってっちゃった感じ。
あんなに包帯巻いてても
最期の階段のシーンでは涙が出るほどの演技でした。
さすが藤原竜也ここにありです。