マイレージ、マイライフ

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映画で観そびれ、しかも評価が高めだったのでDVDで観ました。
まあ悪くはないのですが…するする、というかさらさら、と話が進んで終ってしまいます。

自分にも経験がありますが、出張が続くだけでなんだかシゴトしてるような気になるんですよね。
しかもこの主人公の場合は出張先でびしばしと解雇通告をする仕事。
何十人もクビにし、マイレージは溜まってそれなりの達成感。

だけど『UP IN THE AIR』 な状態。含みのある上手いタイトルだと感じました。
毎回邦題に文句言って悪いのですが、それが 『マイレージ・マイライフ』 でっかー(-。−；)

そしてしがらみやシリアスな人間関係に拘らないことをモットーとする主人公が
遊びのはずの女性との関係をきっかけにふと 『横道』 に逸れたりします。

ネットによる解雇通告システムを持ち込んだ新入社員が実は敏感なココロの持ち主だったり
オトナの関係を続けていたカッコイイ女性はリアルには走り回る子供たちと夫がいたり
それぞれの表裏を対比させながら主人公はどうなの、と迫る感じは上手いメリハリです。

ここから更にネタバレです。

DVDの特典映像に未使用シーンが収録されており、
相手の女性に本気になりかけてコンドミニアムまで購入してしまい、
その後花を持って空港まで迎えに行くという相当痛いシーンがありました。

ここまで語ることはない、という判断は評価されて良いと思いますし
そのかわりになったのがシカゴの女性宅まで押しかける場面だったのでしょう。

普段はダークスーツで一部のスキもなくキメているジョージ・クルーニーですが
最近の作品では不意をつかれて一瞬カッコ悪い表情を見せることが多く
イメージチェンジを図っているのかなと深読みしてしまいます。

あまりにも顔が濃くて整っているので
笑顔もなんだかうそ臭い、それが今回の作品での演技だとしたら成功です。

映画全体としてはタイトルどおりと言うわけではないけれども
ちょっとポイントがボケているというか、そんな感じです。
構えずに何かやりながら観るとちょうど良い感じかな。

鑑賞後、日にちが経ってからレビューを書いているせいもあるが、内容があまり思い出せない。それだけ私にとっては印象が薄い映画だったと思う。
　総じて孤独や人との繋がり、人生の大切なもの、あるいは現代IT社会への批判など、様々なメッセージが入ってると思うのだが、如何せん、こういうことを観客に考えさせようとする雰囲気が感じられて、難しいことが苦手な私には、非常に面倒くさい映画であった。
　主人公ライアン(ジョージ・クルーニー）の「バックパック」がどうしたこうしたという件も、何を意味してるのか分からなかったし、かえって気障っぽく見えて、あまり共感出来る人物ではなかった。
　思うに一年の大半を出張してても、持つ気なら彼女くらいは持てるだろうし、マイルを貯めるのが目標になっても大いに結構だし、それで人生がどうこう言われる問題でもないだろうと思う。私だったら出張生活は華やかで良いだろうにと思ってしまうが・・・。
　結局何が言いたいのかさっぱり分からない映画だった。★

これってジョージじゃないですか。
ジョージ・クルーニーそのものじゃないですか。
仕事好き。
女性好き。
結婚嫌い。
子供いらない。
縛られるのイヤ。
役作り必要なし。
地で行ける。
説教くらうとこなんか、まるでジョージが言われているようで・・・
可笑しかったです。

リストラ職人。
クビ切り宣告人。
この仕事って「炭酸飲料水のボトルの蓋を開ける」ことに似てる気がした。
開けたらスーーーーって炭酸が漏れる。
たまに暴発して炭酸が溢れる。
色んなケースがあるでしょう。
それに対応してあげる。
炭酸こぼれたら拭いてあげて。
最終的にはちゃんとその飲料水を飲んでもらう。
そんな感じがした。

雰囲気が好きでした。
湿度が低い。

最近お気に入りのベラ・ファーミガ。
イイですねぇ。

妹の婚約者が言う。
「結婚して、子供ができて、クリスマスだ感謝祭だ、フットボール観戦だ」
「そのうち子供が成長して就職して、結婚して、自分は引退して」
「太ってハゲて死んでいく」
「そんな人生に何の意味が？・・・・・」
ならば言おう。
そうじゃない人生に何の意味が？
そんな人生も。
そうじゃない人生も。
まだ踏み出してもないじゃない。
始まってもないじゃない。
プレーボールの笛は鳴ってないじゃない。
きっと、そんな人生も、そうじゃない人生も。
どっちだって意味あって楽しくなる。
大概の人生は楽しくなれる。
意味ある人生にするのはあなたです。
楽しい人生にするのはあなたです。
つまんねぇと嘆くのは。
自分のつまらなさを確認してるだけ。
「無意味」に逃げるな。
その言葉を口にすることによって、逃げ道を作るな。

なんちゅう、つまらん映画じゃっ！
盛り上がりに欠ける、ホントに駄作。
ジョージ･クルーニーが出てるのに、華がない。

リストラ代行会社という、ネタが豊富そうな背景があるのに、
中途半端に下手な恋愛話を盛り込みやがって。

もったいね〜。

毎週のように国際線で移動するビジネスマン、参考にして下さい。
何がって、搭乗手続きを素早く済ます方法ですよ。
荷物の詰め方から並び方まで、ノウハウが示されています。

この映画の見所はそれくらいです（笑）。