河童のクゥと夏休み

この作品は家族で見るのをおすすめします。
「家族」というものの大事さを改めて感じます。
ストーリー性がすごく良く、ほんとに感動させられます。
どの年代の方が見てもいい作品と言えると思います。
ぜひ、見てください。

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『河童と出会った少年が夏休みに不思議な体験をしたりするけど結局山の中へ帰っちゃって感動の別れをする』
ということを、勝手にイメージしてました。夢いっぱいの感動ストーリー。普通ならこんな感じなはずです。

これはなんて斬新な子供向けアニメなんだっ！！まるで大人のためのアニメ。素晴らしいの一言です。ファンタジーではないです。リアルすぎる悲しい現代社会。

今時だと下手なデッサンのアニメ。こんなアナログだったんだ・・・。お話もベタなのかなぁ・・・？
なんて考えてたら、グイグイ心に入ってきます。
引き込まれてしまったあたしは、中盤からはずっと涙を溜めたまんまで、鼻をグズグズしながら鑑賞。
あまりにも現実的すぎる展開。リアルすぎて悲しい。悔しい。
心の中では「アニメなんだからそこまでクゥをいじめなくてもいいじゃないか！」と叫んでしまって、胸は締め付けられるしで見ているのが辛くなった。

昔気質な礼儀を忘れない純粋なクゥ。愛すべきキャラクターとしゃべり方。クゥ。この存在は現代人が忘れたものを全部持ってるように見える。
これに対しての康一家族の浅い考え、クゥのことよりも自分たち家族が一番としか思っていないような行動。正直この展開に腹が立ちます。
学校社会でのイジメ。現代のマスメディアの問題。自分本位な人間たち。家族の問題。
まさに「今」の問題を投げかけているような作品。
まさかこの題名で、河童の話で、こんなに深くて胸がえぐれそうな映画だなんて誰が思う？

犬のおっさんの話なんか、涙なくして見れません。あんなことをつぶやきながら死んでいく姿はどうしようもなく泣きました。
ラストに向けてはずっと涙でグシャグシャになりました。

クゥはきっと沖縄の地で自然とともに幸せに暮らしてるに違いないよ。
あの時康一に出会ったことを一つも憎むことなんかなく、感謝をいっぱいしながら。
クゥの台詞は一つ一つが心に響く。「恩がある」「嘘をつくのは人間だけ」「前から決まってた」
とにかく考えさせられて、クゥのことを思って泣いて、そして忘れていたモノを思い出す映画。
ほんとに借りてよかった。これこそ見て損なしの映画でした。

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江戸時代から蘇った河童を一人の少年が見つけ、家族とともに暮らし始める。
昔よりもずっと河童にとって生きにくくなってしまった現代、
康一少年と河童のクゥのひと夏の交流を描いた作品。

純粋にすごくいい映画だったなぁって思います。
河童が家にやってきた上原一家の反応がよく表現できてて、父親は息子と興味津々、
母親はちょっと厄介そうで、小さな妹はアイドル的存在を奪われグズってる、
現実に近いんぢゃないかなぁと思わせる描写が、良かったです。
だから、康一の学校で日常的にあるいじめだったり、同級生の菊池さんの家庭の問題、
上原家の飼い犬おっさんの悲しい過去など、現代の世相を映し出したエピソードが
織り込まれていても自然に受け入れられるし、逆に深く考えさせられました。

クゥの存在が世間の知るところとなり、上原家が直面する世の中の人の反応、
好奇の目は乱暴で無神経さは暴力となる現実がまざまざ描かれているので、
きっと、子供の目には人としてこういう行動はしたくないし、
こういう人間にはなりたくないなって感じるんぢゃないかと思います。
河童のクゥを通して、人間のあり方や生き方を考えられるように、
作られているので、大人も心に響く場面が多くあって見応えありました。

もちろん、そんな社会問題ばかりが色濃く出ているわけではなく、
日本の田舎の風景に、自然の中で遊ぶ康一とクゥの姿は楽しげで、
二人だけの旅行なんていうひと夏の冒険もあって、古くから伝わる妖怪の寓話を、
素敵な結び方で描いてくれていて、清涼感のあるラストもいいですねぇ〜

夏休みに観るには持って来いの作品だと思います！！

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感動した。

もう少しだけ短めにできなかったか。
すこし長く感じてしまった。
でも、感動します。
映像も綺麗です。

ここからネタバレ。




矛盾箇所があります。
・噂の広がり方。実物を見てない時点で、なんら映像も出回っていない時点で、あそこまで噂が過熱するか？！真実でない噂が本当のように広がることはあるが、河童という「架空の生き物」だと思われているものに対してそこまで噂が大きくなるだろうか？？

・また、マスコミにばれた後の家族（大人・親）の対応が、不思議。普通、写真を取られた位なら、そんなもの居ませんってとぼけると思う。家の前に沢山のマスコミがいて困っているのに、その対策として、ビデオカメラで撮って、公開するなんて・・・、ますますマスコミが張り付くに決まってるじゃない。

・最後の行き先がわかっているなら、いつか会いに行けそうな気がするが・・・・。

と矛盾は、感じるが、それでも面白かったです。
感動しました。
河童以外の存在も良かった。

おもしろかった。