オール・ザ・キングスメン

知事になる前の ショーン・ペン 、知事になった後の彼の姿の変化を見るとやはり人間は権力を握ると腐敗への道を歩き出すものなのかと思ってしまった。
彼が裏切り者の腹心を切ることなく、使い続けたのもそれを戒めとして置いていた訳だが、やはりどんな手段をとっても少しずつほころびが出来てくるものだ。　また、彼を取り巻く人々もそれぞれ、おかしくなっていく・・・特に純粋であったものであればあるほど中傷とか、混沌としたものに脆く、極端から極端へと走ってしまう。
竹馬の友であった将来の病院長のあの行為を見てジュードロウは今後、どのような人生を歩むであろうか？　　続編を期待したい。

独断オススメ度　　７８　　　　

ジュードロウ今後どうなるか見守りたい度　　８５

女はよくわからない感　　　　９０

汚職にまみれ金持ち優遇の政治に立ち向かった正義感ある男が結局自身も金と権力に絡めとられていく話しなのですが、正義感を発揮するシーンも無ければ汚職に手を染めるシーンも無く、会話の中で匂わせるだけ（汗）
つまり、ショーン・ペン演じるスタークが良い人なのか悪い奴なのかさっぱり分かりません。
ま、ショーン・ペンはもともと悪人面なので雰囲気は分かりますが（笑）

どうやら主人公はジュード・ロウ演じるジャックの様なので敢えて省いたのか？とも考えられますが、ならば新聞記者を辞め知事の側近となった彼の人生はどうだったのか？というラストが欲しかったと思います。

私的には全体的に盛り上がりに欠け後半ダレるし、ストーリーの根幹とラストが合ってないと思えるので

★★　です。

ホントはもっと話のポイントとなるシーンがあったんぢゃないのかなぁ…？長すぎてカットされちゃったのかも？

ってことで、あんまりおススメしません。。。

政治に腐敗は付き物と言ってしまうと、みもふたもないけど、権力を持つと構図的にどうしてもしかたない部分もあると思う。
お金かかる仕組みになってるしね。
清水魚住まずとあきらめるしかないのか。

ショーン・ペンは、ちょっとやりすぎた感じ。観ていてしんどかった。あんなに悪声だったかなあ。
演説シーンでは、ヒトラーをイメージしてしまった。昔のニュースのフィルムで観たヒトラーもあんな風に演説してたのね。だからよけいにイメージ悪くなってしまった。

ジュード・ロウは、頭髪後退が深刻ながら、やっぱり美貌で、監督もそれをより際立たせるアングルで撮っていましたね。
初恋の回想シーンがきれいで、ショーン・ペンでぐったりした後など、ほっとした。

豪華キャストが災いして、散漫な印象の映画になってしまった感は否めない。星2.5個くらいかな。

腐敗した汚職まみれの政治を糾弾し職を追われた真面目な勤め人が立ち上がり知事になるが、徐々に自分も汚れていく・・・って感じのイントロだったけれど、実際に観た感じでは、立候補して遊説し始めた辺りから完全に悪徳政治家って顔になっていたような気がします。もう少し悪に傾倒していく様をリアルに表現していれば違った印象になったのでしょうが、思ったより生々しい政治家風情が妙に鼻についてドラマとしては楽しむ事ができませんでした。所詮、政治家なんて・・・と思ってしまい、なんだか残念な気持ちです。できれば庶民派知事らしいエピソードなどを盛り込んでドラマチックにして欲しかったです。何とも言えない後味のする作品でした。

誰が一番罪深いか？
始めは民衆の見方、権力を得てからはそれを守ろうとして前の権力者同様な汚い手を使うショーンペン演じるところのエディーか？
それとも当事者意識弱く深く物事に関わらなかったが、自分は自分の正義を実行しているつもりでも結果としてまわりの人間に
最悪の結果をもたらすジュードロウ演じるジャックか？
なんだか僕は口先だけでなにもしないまま崩壊した安部内閣がジャックとダブりました。
裕福でひ弱、常に他人事きれいごとですまそうとする。その結果多くの人に迷惑をかけた。
うーん顔以外はジャックに似ている。
政治家として大事なことはまず激務に耐えるタフさがあること。
ストレスのかけあいのような政治の世界には
「清濁併せ呑む」リーダーが必要と痛感した。