薯童謠［ソドンヨ］

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27巻までいい感じで進んできたでけに最後の結末にちょっとがっかり。なにもソンファ姫を病気にしてしまうなんて。ハッピーエンドのほうが良かったんじゃないかな。なんだか最後の一話でむりやり終わらせたって感じがして納得できない。もうすこし王になってからの話がみたかったな。

どうして韓国ドラマの多くは、１００％のハッピーエンドにならないのだろう。今まで見た韓国ものの連続ドラマでハッピーエンドになったものがない。このドラマは、二人の恋愛が多くの障害をことごとく解決し毎回良い方向に向かうので、ハッピーエンド間違いなしと楽しみに最終話を観ていたらなんだか雲行きが怪しくなってきて。
「ソドンヨおまえもか」っという感じでした。

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第３９話「愛か裏切りか」　第４０話「プヨソン即位」

タイトルを見ただけでも穏やかではありません。

恵王即位でプヨソンより優位に立ったかに見えたウヨン姫とチャンでしたが、慶王は即位して国事を行うには遅かった。

持病が悪化し、太子礼をしていなくてもプヨソン次期国王即位が確実となり、ウヨン姫は母と幼い弟を守る為、また自分の心の衝撃を払う為、「心を寄せた」と告白したのに、第４王子が誰か知ってしまった以上、それを利用しようと決意します。

でも、自分の心は裏切れない。その動揺がサテッキルにバレバレで利用されてしまいます。

ソンファもチャンの命乞いをサテッキルにしますが、「復讐の為にあなたを奴婢にして奪う」と言われ、自分の身分を明かしサテッキル達のことも明らかにすると開き直ります。

売り言葉に買い言葉、動揺する父にサテッキルは「プヨソンの自分への信頼度を思えば逆転もある」と、これまた開き直り。

モジンもモンナスを逃がそうとしますが、２人とも大人の愛ですね。
モンナスは「チャンが王子であることを敢えて言いません。ヨンガモの子だから肩入れすると思うなら、その苦しみも受け止めてくれ」と心で告げて、捕まってしまいました．．．
「あなたを捨てます」と宣言して「幼童部」に移ったのに、モンナスの想いを受け止め、想い続けるモジンが哀れです。

チャン、周りの混乱とまたもやの絶対絶命にどうなってしまうのか。「頑張って、ソドン公！」

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　確かに届いているのに、受け入れられる事のない真心。ウヨンの気持ちは、チャンの元にしっかり届いていると思います。そして、それを受け入れることのできないチャンの方もきっとつらいのだと思う。
　「こんなのは、私らしくない」と悩んでいたウヨンですが、大切な人の命を助けることができたのだから、そしてそれは、ウヨンにしかできなかった事なのだから、それは、幸せな事だし、とても素敵な素晴らしいことだと思います。
　そういう点では、一番かわいそうなのは、モジン様かもしれません。モジンの心もモンナス博士に届いているのに、受け入れてもらえない。それには、確かな理由があるのに、モンナス博士は、危険に巻き込みたくないと、それを隠してしまいます。けれど、打ち明けてもらえた方がどんなに良いか。「力を貸して欲しい」と言われた方がモジンにとっては、どんなに幸せでしょう。　ですが、大切な人だからこそ、命がけとなる大事に、巻き込みたくないというモンナスの気持ちも理解できるのです。本当にせつない大人達の恋です。
　最初の頃、一途だったサテッキルの姫様への気持ちも、受け入れられる事のないまま、ねじれきってしまいました。
　この巻の最後の場面。毅然と振り向いたソンファ姫の顔は、なんとも美しかったけれど、大好きだった人にあんな顔を向けられたサテッキルの気持ちは、どんなものだったでしょうか。もしも、ウヨンのように、例え受け入れられなくでも気持ちを貫いていれば、あるいは、モジンのように、静かに離れてしまえば、サテッキルにも違う「ソンファとの今」があったのかもしれない。
　挫折から「また違った王としてのあり方」を学んだチャンと、そのチャンから「王になってどういう国が作りかたったのだ」と問われて「民の惨殺の言い訳」をするしかなかったサテッキルとの距離は、またずっと離れてしまったようです。
　そして、この巻では「朱蒙」のムソン役の方が、奴婢のリーダー役で登場しました。最初はこわい感じでしたが、最後の方ではずっと年下のチャンを「兄貴」と呼んでいましたね。チュモンの最初の武術の先生だったムソン。同じような愛嬌たっぷりの役どころのようで、これからチャンとどう絡んでいくのか、また楽しみが増えました。

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　チャンをめぐるふたりの姫様のそれぞれの立場とか心情の描写などがとても興味深いですね。。
　美しさや賢さ、勇気、いたずら好きのお茶目さ、かわいらしさ、それからチャンの真心を得ている事も、すべてソンファ姫の勝ちのようではありますが、どうしてどうして、私はウヨンが結構お気に入りなのです。（もちろんソンファ姫は、言うまでもなく大好きです。お姿も美しいですが、私は特にこの方の声が好き。落ち着きがあって、たまに声を張り上げても上品さが感じられ、とてもきれいな声だと思います）
　少々丸顔ではありますが（ずっと前の巻で、ウンジンが言ってました。。）でも、きれいなお顔だなぁと思います。性格も兄のプヨソンとは違い、それほど利己的ではないし、宮中での自分たちの立場を守る範囲での厳しさだと思うのです。まだ、ソンファを本物の「チン・ガキョン」だと信じていた頃の、親しみを込めた接し方や、チャンを想う気持ちを隠しきれないところなどは、かわいらしいごく普通の女性です。
　そのウヨンが、チャンが第四王子だと知ってしまい、これからどうなってしまうのか。。たとえ、悪意は無いとしても、チャンとモンナス博士が、ウヨンを利用した事は事実ですし、その目的は「百済の真の再興のため」と、ウヨンに理解してもらえるのでしょうか。是非、チャンには、その努力もしてほしいです。百済の再興のための同志に、ウヨンを加えて欲しい。ついでに言ったら、サッテキルも。サテッキルって、本当にかわいそうな人です。才能も、そして人徳だってあるはずの人なのに、ソンファの心を奪ったチャンへの対抗心が、彼の人生をおかしなものにしてしまった。けれど、もし、反対の立場だったら、チャンなら、その逆境をバネにして、もっと違う人生を行く事ができるのかもしれないですが。。
　でも、そのサテッキルの弱さが、普通なのではないでしょうかねぇ。他人に負けたり、踏みにじられたりしても、まっすぐなままいられる人など、そうはいないと思います。そんな時、多分大部分の人が、チャンではなく、サテッキルになってしまうと思う。
　ウヨンにもサテッキルにも、みんなに幸せになって欲しい。とそう願っています。
　でも、プヨソンとフクチピョンは別。メクトスおじさんと一緒ですね。