デンジャラス・ビューティー

『ウルトラ　I　LOVE　YOU』　以来のサンドラ・ブロック。
コミカルな役は水を得た魚の様で、本人もお気にりの役柄ではないか。
プロデュースも彼女が担当している。

今回はアメリカ・ミス・コンテストの会場に爆破予告があり、FBIの捜査官が送りこまれる。
直近の捜査でミスをしたグレイシー・ハート(サンドラ・ブロック)はスタッフには入れて貰えないが
ミスコンの出場者になりすまし、潜入捜査をする事になる。

捜査途中で、爆破予告の件は解決済みという事で、捜査官が撤収するなか、グレイシーの
勘でキャシー(キャンディス・バーゲン)とその息子が怪しいと思う。
誰も協力なしでもコンテスト会場に残り、最終的にはマシューズ(ベンジャミン・ブラット)の
助けを借り事件解決へと導く。

個人的には『ウルトラ　I　LOVE　YOU』の様にひたむきに、好きな人を追いかけたあの役のほうが
彼女のキャラクターにあってると思うがどうでしょうか。
そして、彼女は屋内の演技より、屋外の太陽の元の演技が合ってると思いますが。
かなりの、独断です。

ボクの中にあるサンドラ・ブロックのイメージとビタコンの今作品。
ボッサボサヘアーに。
無作法な食事の仕方。
同じシャツを２日も着てる。
・・・しかも食事のシミ付き。
ノーメイク。
・・・と、見てくれには全く気を使わないＦＢＩ捜査官を見事に演じています。
そもそもがそれほどキレイな顔立ちではなく、犬っぽい顔。
で、どんくさそうというイメージにビタコンな仕草がまたイイ。
どんくさいのにどこか軽やかな動き。
美しく変身後の彼女は確かにノーメイクの時よりは魅力的なのですが、それでもビューティ！な感じがそれほどしないのは、逆に彼女の凄いとこ？
ちょい笑ってしまうのは逆に彼女の凄いとこ！
親近感がありすぎるのかもしれません。
本当の彼女もこんなにサバサバしてるんでしょうね。
お高くとまっているイメージはどう考えても頭に浮かんできません。
サンドラと同じくらいイイ味だしてるのは調教師のマイケル・ケイン。
お姉メンのオーラを上手すぎるほど上手く出し切って華麗に見事に演じています。
ブリティッシュのかほり漂うその佇まいは、ただただ見事。
ストーリーはドタバタコメディに、刑事ものサスペンスをトッピングしたような感じ。
そんなにサスペンスじゃないか・・・
いや、サスペンスなとこなんてないぞ・・・
深く考えることなく、それなりに楽しめる１本です。

一番の見所はサンドラの、がさつっぷりですが、そのなかでもマイ・フェイバリットはブタっ鼻を鳴らす笑い方。
これが幾度となく登場します。
サイコーだぜサンドラ！
そのまま突き進めサンドラ！
誰も真似できない高みまで突き進め。

ブタっ鼻といえば松っちゃんもそうですね。
結構な頻度で笑う時ブタっ鼻鳴らしてます。

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おもしろかったです。
ジャンルは「ドラマ」ではなく「コメディ」です。

いろんな「ＦＢＩ」がいるもので・・・
やる気、あるのか？？と思うような、イマイチ熱心じゃなさそう。
いつも食べているし、職員のデータで遊んだり、
ミスコンの楽屋の映像に喜んだり。
犯人も間抜けだし、ドタバタコメディーです。

女性は、磨けばどんどん輝くもの。
しょっぱなのグレイシーのださいこと、やぼったいこと・・・
サンドラじゃなくてもよかったんじゃないの？と思ったけど、
コンテストシーンでは、他のどの候補者よりも、（さすがに）ものすごいオーラをしょってます。

美容コンサルティングのビクターって、バットマンのアルフレッド？
お、オカマさん！？
でも、憎めない役で、ますますマイケル・ケインのファンになりました！

この映画のヒロインにサンドラは適役だと思いました。カリスマ教育係のマイケル・ケインもさすがですね。まだまだ健在。昨年、バットマンの執事で出演していました。存在感のある人ですね。
ストーリーですが、グレイシー（サンドラ）は少女の頃から男勝りで正義感の強い娘だった。そのせいか、現在はFBI捜査官として身体を張って仕事をしている。ある日、ミス・アメリカコンテストに爆弾予告の手紙が届いた。グレーシーはミス・ニュージャージーとして潜入捜査の命令を受ける。なにしろ男勝りでガサツでおまけにブスですから、徹底的に改造しなければなりません。そこでビクター（マイケル・ケイン）が登場します。女ダーティハリーがミスコンの花に変身します。素敵なボディコンワンピに同僚のマシューは釘付けです。胸元にアメリカの国旗を模ったピンバッジ仕様のカメラをつけ、逐一FBIに流します。大会を前に各州のミスたち50人が寝起きを共にし準備に入ります。そんななかで、友情が芽生えたり嫉妬があったりするのです。グレーシーも思いがけない大変な噂を耳にした・・。最後には意外な人が逮捕されます。最初は刑事ドラマのようにスタートしますが、ほとんどミスコンが舞台で華やかでフアッショナブルなシーンを含み繰り広げられます。ミスがひとりひとり”自由の女神”の姿で階段を下りて舞台に勢ぞろいしたシーンは、とてもウキウキ☆しました。でも、全体的に見るとあまりに綺麗ごとでストーリーは過ぎて行ったような気がします。希望を付け加えるとしたら、もう少し爆弾にたいしての恐怖感とかグレーシーとマシューとの間にもう少しラブ的な絡みがあったら良かったのにって思いました。。。

賢そうな人たちのいやみな会話がGoodです。テンポよくすすみ、あきさせないので楽しんでみることができました。ミスコンのばかばかしさもうまく表現できているように思います。

犯人の狙いがいまひとつしっくりこなかったり、細かいところを気にするといろいろ言いたくなるのですが、そこは忘れて気楽に観ることをお勧めします。

サンドラ・ブロックはこういうかわいい女性をやらせると本当に上手ですね。