スター・トレック

非常に楽しめる娯楽大作でしょう。
シリーズ初見でも楽しめるように製作したとはまさにその通りの内容。

SFアクション好きな方なら誰でも楽しめる作品です。

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子供のころ、ＴＶ初回シリーズに熱狂したオールドファンとして書かせていただく。

ついに登場したエピソードゼロ。

ブルーレイのＨＤ画像で、息をのむような宇宙の画像を堪能できる。　オープニング、エンディングの画像も素晴らしい。　地球上での実写映像のほうが見劣りするくらいだ。

エンタープライズ号のブリッジは非常に明るく清潔感があり、初期ＴＶシリーズの安っぽさと雲泥の差があって面白い。　乗員の制服は基本的なデザインの制約に縛られつつも上品で高級感があり、さすが最新映画だと感心した。

何よりも画面にスピード感があり、息つく暇もないアクションシーンの連続である。　惑星周回軌道上から自由落下し大気圏突入、ドリルのプラットホームへ飛び降りるシーンでは目が眩んでしまう。

ＴＶ版でしばしば見られる、主要メンバーがブリッジでメインスクリーンに向かって立つ定番カットはほんの少ししかない。

家庭の大スクリーンでこのような映像とサウンドを好きなだけ味わえるのは大変幸せだ。　ぜひブルーレイ版を観るべきだ。

物語は多少強引な点や突っ込みどころもあるが、全体としてよくできている。
このシリーズを通してお馴染みのご都合主義も心地よい。

ただ、コバヤシ丸のテストでの勝ち誇ったカークの様子だけはふざけ過ぎで不快だった。　「カーンの逆襲」でのこのテストの扱いを思えば、もう少しスマートにクリアしてほしい。　いくらなんでも訓練生がリンゴを齧りながら試験を受けるのはダメだろう。　何食わぬ顔で合格してしまうからこそ、伝説として語られる価値があるのではないか。

ストーリーが進むにつれ、初期ＴＶシリーズの主要メンバーが結集していく感激は、オールドファンの特権だ。

監督は特にスタートレックのファンではないとのことだが、若い俳優たちの魅力を引き出しつつ初期メンバーの容姿をよく表現しており、彼らの人格形成やシリーズ中に語られたエピソードの描写など、素直に感動できた。

連邦政府の意向により優秀な人材がエンタープライズ号に集められたことは、後に単艦で行った５年間の歴史的な探査飛行への準備であるとわかる。　人事に若きスポックが関係していたのは意外だったが。

スポックがバルカンアカデミー入学の栄誉を蹴っ飛ばした理由は、やはり彼らしく長老の不用意なひとことが原因である。

皮肉屋マッコイ医師の性格は、歳をとって熟成され、カークの無二の親友として絶対の信頼関係を築く。

スールーの天才的な操舵技術は、今回の試練で一気に開花する。

ややおっちょこちょいなチェコフは、ティーンエイジャーらしいうっとおしさで跳ねまわる。　やっぱりこんなヤツだったんだな。

チェコフの時間を超えたカンニングは、後に２０世紀の技術者に透明アルミニウムの組成式を教えてしまうエピソードと同じだ。
カークの無茶苦茶な要求になにがなんでも応えるという意地は、この一件から始まっていたのだな。

ウフーラの特異な聴覚や言語能力は、この頃すでに開花していた。　女としてのフェロモンも、ハーフとはいえバルカン人の心をも虜にするほどだったのか。　驚いた。

カークが氷の惑星に置き去りにされたとき、救命ポッドから地表へ脱出する際に披露する垂直壁登り。　後のカークが休暇中にトライするロッククライミングにつながる。

少年カークがクラシックカーで暴走の末、車を谷底に落としてしまうエピソード。
彼は辛うじて助かるが、この体験は後に趣味の乗馬で常に感じたという谷越えジャンプでの恐怖感につながっているのではないか。

この恐怖(＝スリル)を、映画「ジェネレーションズ」で迷い込んだ仮想世界「ネクサス」では全く感じられず、不満を感じたカークは安寧の仮想世界を捨て、現実世界へ戻る決心をする。　そしてピカードとともに活躍し「また役に立てた」と微笑み死んでいく。

ＤＶＤ版のコメントで、若いカークの性格が無茶すぎるのではないかと書いてあったが、提督時代以降のカークもそれ以上に過激で、軍規違反は日常茶飯事、危険に真っ先に飛び込んでいく冒険大好き中年である。

興行収入が高ければ続編の制作もあるらいしいが、ぜひ観たいと思う。
何度でも楽しめる素晴らしい作品として、高く評価したい。

昔テレビでやっていた作品ですが、別に取り立ててファンと言う訳でもなくその後新作が色々出来たみたいだがそれも別に興味がなかった。そんな自分が何故この作品を映画館まで観に行ったかと言うと、唯一ミスタースポックに興味があったからである。

しかし、冒頭部分以外はか〜なりガッカリ・・・

若かりし主人公のカーク船長。
イメージとしては冷静沈着で的確な指示をする船長って感じでしたが、この若いカークくんはイメージを大きく変える粗暴なイカレた感じです。とてもこれがあのカーク船長とは思えません。しかもこれまたあの若かりしスポックくんの役が『ＨＥＲＯＥＳ』で見事に悪役を演じてくれたサカリー・クイントです。気分はドーン↓です（笑）
救いは老スポック（レナード・ニモイ）を見れたことですね。

ただお話自体がそれ程酷いと言うわけではないので観ても損は無いと思います。あまり期待しないでご覧頂きたいです。

正直言ってＳＦは苦手な分野でもあるんだが（好きなのもあるけど）今まで観て来た中で上位に入る面白さだった。スピード感のある物語も良いし、あんまりスタートレックを知らない私でも登場人物、コバヤシマル（ガンダム先に思い出してしまったけど）とか出てくるのはニヤリとさせる。たまにあるユーモアも良く笑いを誘う。迫力ある映像で映画館で観て正解だった。しかしカークが冒頭で流す音楽がBeastie Boyの Sabotageって。古いな(笑）しかもミッションインポッシブルみたいだしｗ

　スター・トレックシリーズは古くはボブ・ピークのポスターデザインが記憶にあったけれど、鑑賞するのは初めて。
　思ったより映像に迫力があり、人間ドラマも盛り込んでいて、とても凝った作りだと思いました。
　脳が枯渇している私は、すでに舞台が地球でないところからして、理解するのが難しいですが、息つく暇もないほどのアクションは飽きることがなく、宇宙でありながら地球的な感傷が漂っているところに好感が持てました。
　ＳＦについて語れませんが、この手にしてはＡ級という印象を持ちました。★★★★