カオス＜ＣＨＡＯＳ＞

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　トランスポーターを見てファンになったので、今回の役どころ、口は悪いけど、悪を憎む豪腕刑事かと思ってみてました。
でも、途中からアクションきつくて、若い相棒の刑事にやらせてるのかなというくらいステイサムの出番が物足りなかった。ただ、カオス理論というキーワードから、関連のないような事件や、人のつながりが、理論を証明するような形で進んでいって、最後はみごとピースがそろったパズルって感じで、そうくるかという終わり方でした。軽く見れるけど、最後まで飽きさせることなくすすむ展開でした。お奨め！

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これ在庫が少なかったんですね。何となく
分かるけど・・・。

私はジェイソン・ステイサムより
ライアン・フィリップ！もう大人しくて
クールで頭が良くて・・・・この役は
私の理想を全て揃えているのです。この
人、元妻にばかり話題が行って、全然注目
されないんですよね〜。私は昔から結構
好きだったんですけど。最近、チラホラ
出てるから、売れてる元奥さんの事は
忘れて、いい作品に出会って欲しいなと
思います。

クライヴ・オーウェンの「インサイド・マン」
を銀行強盗のシーンで思い出してしまいました。
オチは良くあるパターンですけど・・・。
しかしアメリカって内部の人間があんなに
会社を裏切るものなんですか？いつも疑問に
思うけど・・。チップで動く人が多いからかな？

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面白い作品でした。先の展開も読めず，最後まで驚きっぱなしでした。サスペンスとしても優れた作品だと想います。
ともあれ，私はこの作品から，「復讐」というものを感じました。忠誠を誓い，社に対して一途に働いていたところ，わずかな過失で大きな事件が起きてしまう。そんな社は，それまで働いていた勤務態度などはまるっきり無視して，責任を押し付けて忠臣を厳罰化する。それ以降，忠臣は冷飯喰らいとなってしまう。はっきり言って，私もこのような経験を持っています。今は社に対しては忠誠心などこれっぽっちもありません。給料がもらえるから働いているだけです。見合うだけの果実があれば，いつでもこの社を辞める気持ちはあります。いや，それどころか，果実が大きければ社の規則に反しても得ようとする反骨心すらあります。仕返しをする価値があるのなら，いつでもしたい。まさしく，復讐です。だから，私はこの作品の最後のオチを見てすっきりしました。この作品の中でカオス＝混沌を現すものは一回観ただけではわかりませんでしたが，この社（この作品では警察）に対する復讐心こそ，大きな渦の中心となっているカオスであると感じました。
というわけで，ふてくされてひねくれている人におすすめできるかもしれない作品です。

サービスシーンはありません。暴力シーンもあまりありません。お子様もご覧になれます。

私的評価：★★★★☆（４点）

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導入部は悪くないんですけどね、緊張感を煽りまくるスリリングなカットの連続と少々控えめながら、ドッカーンって銀行吹っ飛ばすシーンで掴みはバッチリ、楽しめそうな雰囲気だったんだけど。

サスペンス色を強めた中盤以降雲行きが怪しくなってくる。カオス理論なんて意味不明の能書きでいかにもミステリアスなお膳立てを造っておきながら全く機能してない脚本、しかもストーリーの中核にいるのが、何時まで経っても青臭いライアン・フィリップと分かった時点で更に興ざめ。結局カオス理論って視聴者を煙に巻く程度の効果しかなかった様に思いますが、そう言う意味では成功してますね。

役者の中ではやはりジェイソン・ステイサムの不適な面構えがかっこええ、ただの禿げでは有りません。もう一人スナイプス、どうもＢ級のレッテル貼られて久しいですけど、本作の様な役柄印象的で嵌ってた様に思います。ファンだけに頑張って欲しい役者さんです。

売りのどんでん返しですが、不明だった既成事実の明かし方が納得出来ない、そこまでで有る程度は予測ついてるし、驚きも無いけど釈然としないオチでは有ります。テンポは悪くない分詰め込みすぎの印象も強く、緊張感がラストまで持続しなかったのが残念。

「カオス理論」について全く知識はありませんが、そもそも「カオス」と「理論」という相矛盾する概念をくっつけてウケを狙ったのでは？という胡散臭さが先に立って、近寄り難かった記憶があります。
映画を見る限り、銀行強盗テクやドンデン返しのアイデアは既に出尽くしたと思っていたら、なるほどまだこの手があったかと思えるほどには面白く、演出もそれなりに計算されていて、前半はかなり引き込まれたのですが、後半カラクリを明かし始めてからは一挙に退屈なお話になり、アクションもダレ気味で、せっかくのドンデン返しが生きていないし、「カオス理論」も読んでみようかという気には全くなりませんでした。
思うに、アクションやカラクリの斬新さ、視覚的カッコ良さというのは小説には真似の出来ない映画の利点ですから、大変重要な要素ですが、逆に言えば映画の弱点である人物の性格、哲学、感情の描き込みの部分がさらに重要だとも言えます。脚本（セリフ）、演出、キャスティング、そして勿論俳優の演技力の良し悪しがこの「弱点」をどこまで克服出来るかで「映画」の出来を左右します。
この映画に即して言えば、主役の３人、ジェイソン・ステイサム、ウェズリー・スナイプス、ライアン・フィリップそれぞれになかなか良い役者を起用して、お話もそれなりに面白いのに、「カラクリネタ」に固執するあまり人物描写が中途半端になって、ネタバレした途端に退屈な映画になってアクションもドンデン返しも盛り上がらなくなった、ということでしょう。
キャスティングにも問題があったように思います。ウェズリー・スナイプスは好きな役者ですが、顔つき身体つきがゴツい割には悪人の演れない気弱さ、生真面目さがイメージとして定着していて、よほど丁寧に描き込まないとこの役柄にはミスマッチですし、ジェイソン・ステイサムの役柄に至っては「トランスポーター」のイメージが強過ぎるのに、殆ど人物描写をしないので、結末の意外性を強調したいという製作側の意図が逆によく見えてしまう結果になっているように思えます。
その他、ライアン・フィリップ演ずる新米刑事をはじめ、脇役で登場する女刑事やちょっと可愛い鑑識官、嫌味な警部、ライバル刑事なども、お話の展開に関係ありそうで無い人間ばかり登場させて、これぞ「カオス」だとでも言いたいかのようです。単に「カオス＝詰め込み過ぎ」と言えばそれまでですが、脚本、監督の力量の無さを露呈した、ということかもしれませんね。