Ｓｈａｌｌ　ｗｅ　Ｄａｎｃｅ？

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何故、家族に社交ダンスをしていることを秘密にしていたのか？　そして、家族に知れた途端にダンスをやめようとしたのか？　ジョンにとってダンスは日常生活でなく異世界の出来事だったのだろう。家族とは共有できない愉しみを見出したことで、彼は人生を再生していくのである。だが、家族の視線を感じた時、夢の時間が終ってしまったと感じたのであろう。

この映画は、ハリウッドでのリメイクが決まった時からずっと注目されてきましたけど、あえて、これから見る方は日本のオリジナルの"Shall we Dance?"とは全く別の映画と思ってみることをオススメします。　ただのリメイクだと思ってみると、違いにビックリして、その感想しか残らないと思いますので。

オリジナルの作品はその昔、ビデオで見ましたけど、このリメイクされた作品は、主役の設定(職業)も違うし、主役の家族(奥さん)がちゃんと設定されてて描かれている点など、いかにもアメリカっぽく変わってますね。　

オリジナルが草刈民代→ジェニファー・ロペスに変わったのは結構激しい変化でしたけど(笑)、彼女に合わせてラテン系のダンスも取り入れたりしてますので、特に違和感はありません。

最後のシーンはちょっと幸せを分けてもらった感じで、見て良かったと思えるリメイク作品でした。　期待以上の作品です。

2004年(アメリカ）

1996年の周防正行監督の『Shall we ダンス？』のハリウッドリメイク作品です。
オリジナルは昔むかしに観ましたが、竹中直人のカツラが取れるシーンが、シツコかったのと、渡辺えり子のダイナミックなダンスが印象的で、役所広司のダンスシーンは、まったくもって思い出せません。

リメイクでは主役はリチャード・ギア。
ギアが電車の中から見上げる憂いを含んだ美女のダンス教師が、ジェニファー・ロペスです。
竹中直人の役はスタンリー・トゥッチ（プラダを着た悪魔の役が印象に残っています）

《生き甲斐》とは何か？と考えさせられます。
働いて家庭を築き、妻子を養い愛する・・・それだけで足りないのが人間ですね。
趣味・・・趣味こそが、働くためのガソリン、エネルギーになりますね。
よく分かります。
ただ、弁護士のギアさんもスタンリー・トゥッチも、社交ダンスの趣味を隠したがるるです。
そして会社の同僚もそれを馬鹿にします。
そんな恥じるような趣味かしら？
姿勢も良くなるし運動になるし若返りますよね。
ジェニファー・ロペスはナイスバディでキリッとして本当にクラクラする色気でした。
ギアさんも、意外と踊らなくて、・・・と思ったら最後にワルツとクィックを披露してくれます。
エスカレーターに乗りながら、赤い薔薇を一本妻に捧げるシーンでは『プリティ・ウーマン』の名シーンの再現でした。
(しかしまったくもって、絵になりますねー、笑）

肩肘張らないリラックス出来る映画でした。

内容的には日本のやつを綺麗になぞった感じ。

だけど日本版よりもキャラ設定が丁寧に描かれていた様に思う。
何も考えずに、普通に見ていたら泣ける仕上がり。
決して泣くような感動映画ではないんだけど、観ているだけで幸せな気分にさせられて、嬉し泣きみたいなことになってしまう（笑）

ちょっと凹んだり、悩んでたりする時に観たらきっとテンションも上がるんじゃないかな！？
リチャード・ギアもイイ老け方したなぁ〜と思わせる演技してました。表情で泣かせる味のある役者だ。

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　日本版を見たのがもうずいぶん前だからか、これはこれで楽しく仕上がっていて満足。面白かった。
　でも原作では草刈さんがはまり役だったダンスの先生役は、なんだか普通の女性のように見えて惜しく感じました。もうちょっと高貴な感じというか、高嶺の花然としていてほしかった。違うステージ(←異なる階級というか、価値観の違う世界というか)にいる人と中年男との、ダンスを通じた心の交歓といった構図が見えてこないので、いまにも不倫しそうだなと、奥様と一緒にやきもきしました。

　それと、ダンスが盛んな国で撮るのだから、きっとプロのダンサーがガシガシ踊るシーンがたくさんあるぞと楽しみにしていたのですが、メインはリチャード・ギアとダンスの先生とのタンゴだったのも残念。ブラックプールのシーンで、ダンスの先生の相手役をつとめたのは世界的に有名なトップダンサーだったそうで、主人公たちのダンスの指導もその人が担当したとの事。だったらもっとちゃんと踊って見せてくれたらいいのに。ケチ。

　面白かったといいつつ文句ばかりになってしまいましたが、それだけ期待していたということで。ほんと楽しかった。

　特典のオーディオコメンタリーは、監督の人が日本版とあえて設定を変えた部分などの解説をしていて、興味深かったです。アメリカ人はダンスに対しての気恥ずかしさというものがないので、「なぜ妻に内緒でダンス教室に通うのか」ということへの理解を得るためにの説明をしなければならないとのこと。日本人なら「まあ、言いづらいよね」と共感できるのでしょうが、こういう心の機微というか侘び寂びみたいな(←なんか違う)ものはちゃんとアメリカンに伝わったのでしょうか。向こうでの評価が気になります。

　ラストの方の、リチャード・ギアが花を胸にエスカレーターで登場！　というシーンは、思わず失笑しつつも彼への好感度が上がった場面だったのですが、「ここはあえて思い切りキザにしてやった」みたいなことを言っていて納得。その意気やよし！

　あと余談ですが、主人公たちが街頭のテレビに偶然映しだされるフレッド・アステアとシド・チャリシーのダンスシーンに見とれるシーンがあるのですが、「アステア夫人はアステアの映像の貸し出しについて非常に厳しいことで有名だが、この映画のためには快くＯＫしてくれた」と語っていて意外でした。厳しいってなんでー　もっとジャカジャカ貸し出ししてよ！